萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

雑談寓話:或るフィクション×ノンフィクション@御曹司譚144

2014-07-06 08:29:05 | 雑談寓話
日曜の朝番組なんか久しぶりに見ています、休みの日っぽいゆるさがイイですね、笑



雑談寓話:或るフィクション×ノンフィクション@御曹司譚144

11月終わりの金曜夜、新規プロジェクト同僚との飲み会になり、
同僚御曹司クンも参加して遅くまで呑んで解散して、駅へ歩く道で御曹司クンが言った。

「あのさ、俺もう終電いっちゃったんだけどオールして?満面笑顔」

ソレが本命目的かよ?って思った、
昼間の廊下@職場でも今夜電話するとか言ってくれていた、で、歩きながら訊いてみた、

「おまえソレが目的で飲み会に来た?笑」
「こんな遅くなるとか思ってねえよ、単純におまえに会いたいから来たんですー、拗笑」

なんて言ってくれて、金曜週末らしい雑踏を歩きながら御曹司クンは笑った、

「でも皆と話せて楽しかったよ、ありがとなーでも今おまえとは話す時間あまり無かったから寂しー、笑」

なんだか素直な台詞を言ってくれる、
こういう「皆と話せて」は御曹司クンにとって冒険だったろう?

『バイセクシャルだって俺の大事な一部だ』

って御曹司クンは前に言ってた、けれど人に知られることがホント怖い。
だから飲み会もホントは避けたがるんだろう・だってアルコールは自白剤的な作用もある。
それでも今日やって来たのはソウイウ意味だろうかって思って訊いてみた、

「おまえ今日の飲み会は断らなかったのってさ、酔っぱらって変な発言しそうになってもブレーキかけてもらえるってアテにしてきた?」

だから思い切って来られたのかな?
そんな推測に御曹司クンは照れくさげに頷いた、

「あたりーだから俺ホントおまえに甘えてるって思う、呑みも安心なー照×笑」

そんなアテにされても困るんだけど?

だっていつか離れる日が来る、そんなこと解かりきっているだろう。
そんな現実ちょっと考えさせたくてSってみた、

「おまえ自分ちの会社に帰ったらイキナリ本性バレそうだね、歓迎会とかでさ、笑」

ホントそんなバレ方したら大騒動だろな?
跡取り息子がバイセクシャルだったけどOKなんて容認してくれるケースは今の日本社会じゃ稀。
そんな稀ケースなら御曹司クンはもっと自由に呑気にカミングアウトしているだろう、でも違う現実に本人は拗ねた、

「いつもアッチで呑んでるけどバレてません平気ですーでも万が一とかあるから今だってしょっちゅう飲み一緒して信頼作ってんじゃん、拗」

意外と考えてるんだなって思った、
でもソンナに甘くないコトも本人ちゃんと解かってるんだろうか?
ソノヘン訊いてみたくて腕時計みながら提案した、

「30分だけならコーヒーつきあってもイイけど?笑」
「やった、ってその後は俺マジ放置かよー拗×笑」

ってカンジに深夜もやってるコーヒー屋に行った、


とりあえずココで一旦切ります、続きあるけど反応次第でラストで、笑
Aesculapius「Saturnus17」校了、第77話「結氷6」読み直し&Favonius「少年時譚23」草稿です。
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取り急ぎ、



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