萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

雑談寓話:或るフィクション×ノンフィクション@御曹司譚25

2014-03-06 18:21:20 | 雑談寓話
こんばんわ、今日もオツカレサマです。
こちらは寒いけど青空の一日でした、写真は2月の森ですけど。
で、この雑談にもバナー押して頂いた方いらっしゃるようなので続き載せます、笑



雑談寓話:或るフィクション×ノンフィクション@御曹司譚25

金曜夜、御曹司クンとの話題は「カミングアウト」&田中さん(仮名)について。

「カミングアウトどんだけ怖いか解かってねえだろ?汚いモン見る目なヤツのが多いんだよ、知らない方が幸せってあるし、」

なんて台詞で御曹司クン、バイセクシャルであること黙ったまま田中さんと付合いたい発言をした。
で、ソレは拙いだろー思ったから言ってやった、

「汚いモン見る目してくるような相手と恋愛して、幸せなワケ?」
 +
「バイだってこと大事な要素なんだろ、幼馴染クンと同棲してセックスしたこと人生で一番幸せだったんだろ?ソコ否定するヤツと本気で幸せになれる?」

御曹司クンが「バイだってこと大事な要素」なのは、信頼のバロメーターでもあるからなんだよね。
だからこそ→カミングアウトしない=信頼が出来ないってコトになるワケで、
そんな破綻事例が元カノと御曹司クンのあれこれだった、

バイセクシャル(ゲイ寄り)が後バレ
 ↓
気持ち悪がられて元カノから別れ話=破局
 ↓
元カノから復縁提案
 ↓
御曹司クン既に冷めきってた=バイなこと気持ち悪がるヤツ嫌い

みたいな図式が御曹司クンの中にあるワケで、
バイセクシャルなこと隠して付合ったトコで結局は破綻するしかない。
その相手が自分の友人なのはハッキリ迷惑、で、柄じゃないなー思いながらお節介なコト言ってやった、笑

「もしカミングアウトしないで田中ちゃんと付合うなら、自分が言うよ?どっちも大事にしたいから勝手だけど言わせてもらう、覚悟しな?笑」

他人様の恋愛事情に口出しなんて楽しくないけれど。
だけど相手が田中さんだとホントまずいコトになりかねない思ってさ、で、御曹司クンが訊いてきた。

「あのさー…なんでおまえ、そんなに田中さんのコト大事にすんの?ホント、どういう仲なワケ?」

やっぱりソコに戻るんだな?
って思いながら軽く弄ってみた、笑

「ソコを聴きだすために今の会話展開にひっぱった?笑」
「違っ、拗…あ、でも半分くらいソレあるかもしんない?」

拗ねながら笑って認めてくれてさ、
で、ホントマズイコト避けたいなって思いながら話せること言ってみた。

「田中ちゃんとはゴハンとお茶する仲だけど親御さんとも会ったことあるよ、仲良い友達としてね、笑」

ホントにそれだけなんだよね?
って笑ったんだけど御曹司クンが猛反応した、笑

「え?親とも会ってるってナニそれどういうこと??友達で親にまで会うワケ???」

親と会ってるってトコに反応しすぎ、そんなトーンが面白かった、笑
で、ありのまま言ってあげた、

「出掛けた先でお会いしたら挨拶ってカンジだよ、地元ほぼ同じだから、笑」

正確に「ほぼ同じ」と言っても電車の駅は当然違うんだけどね、笑
でも出身地が自分達と違う御曹司クンにとったら「同じ」だからソンナ表現しといたら訊いてきた、

「え、おまえってそうだっけ?」
「中学の時に引越したけどね、曾祖父さんの時から居たから今の実家アタリより知ってる、笑」
「じゃあさ、遊び場とか美味い店とかケッコウ詳しい?」
「いくつか常連してるトコあるよ、本屋とかもね、笑」
「へー、なんかいいなー笑」

なんて他愛ないこと話して、
そしたら御曹司クン少し考えるカンジで訊いてきた、

「あのさ、地元同じだからってダケで田中さんのこと大事にしてるワケじゃないだろ、理由、教えてよ?」

やっぱり気になる、なんでか知りたい、そんな空気が解かるから言ってやった、笑

「カミングアウトおまえの保身の為に拒否ったろ?ソンナ真剣に考えらんないヤツには言わない、笑」

簡単に話すつもりは無いよ?
そう笑ったら御曹司クンは食い下がってきた、

「田中さんにはまだカミングアウト無理だけど、おまえのコトで気になるの仕方ないだろ?俺にとったらホント救われてる相手なんだから、」

救われてる、なんて台詞ちょっと驚いた、
でもそんなモンなのかな思いながら笑ってやった、笑

「へえ?散々Sだのムカつくだの言ってくるクセに救われてるんだ?ふうん、おまえやっぱりMだね、笑」
「っ、馬鹿っ、ホント真面目に言ってんのに茶化すなよ、コッチも真剣に気になってんの、拗」

ほんと真面目に聴きたい、
ってカンジで訊いてくれるんだけどさ、でも安易にして良い事じゃないから言ってやった、

「おまえ自身で田中ちゃんから聴きな?それくらいの信頼関係を築けないと聴く資格なんかないだろが、笑」

誰かに聴いた大事な話を安易に喋るつもりは無いよ?
そんな意志表示した向こう、御曹司クン笑ってくれた。

「おまえホント鉄壁だな、ソウイウとこで相談されるし好かれるんだろなー…マジ羨ましい、」

笑ってるけど少し寂しそうなカンジで言ってくれてさ、
だから軽くSってみた、

「羨ましいなら信頼関係キッチリ作る努力しな、おまえみたいに自分の感情ばっかぶつけてたら嫌われて当然だろ?笑」

坊ちゃんクンから怖がられた原因まさに↑コレ、で、他ケースも当てはまっている。
それを御曹司クンからも言ってくれた。

「ソレ、坊ちゃんクンのコトとあいつのコト言ってるよな?」
「元カノも結局そうだろ?」

相槌うった向こう御曹司クン拗ねる顔になった、
で、やっぱり拗ねた、

「好きになるほど感情ぶつけちまうの仕方ねえじゃん、どうすりゃ良いのか解らねえからオマエと話したがってんだろが、拗」

ホントがきんちょだな?笑

結局ガキンチョだから毎度のこと相手傷つけて終了なんだろなって思った、
自分の感情ひたすらぶつける、そういう子供じみた愛情表現は両親からの愛情不足が原因にある。
そんな御曹司クンの成長事情をもう聴いてるから自分は聴いていられるけど、知らなかったら普通は嫌になるだろなって思った。
で、言ってみた、

「おまえ、相手の話をホントに理解して聴いてる?相手の好きなモンと嫌いなモンちゃんと知ろうってしてる?勝手な思いこみや決めつけじゃ無く、
相手のくれる言葉をよく聴いて、その意味よく考えて、表情よく見てさ、相手の本音とか気持ちを正確に知ろうってしてる?自己満足の解釈じゃなくさ、」

言われて御曹司クンの目また大きくなった、で、考えこみ始めた。
いま言われた通りに「相手の話をホントに理解しよう」ってカンジの顔に続けて言ってみた、

「大切にしたい分だけ相手の本音を知ろうとするモンだよ、相手のこと喜ばせる為にね?友達も恋人も家族もソレが基本だけど、おまえはどう?」


とりあえずココで一旦切りますけど続きあります、
おもしろかったらコメントorバナー押すなど頂けたら嬉しいです、
で、気が向いたら続篇載せます、笑

このあとAesculapiusの加筆校正します、それ終わったら短編連載か第74話の予定です。
朝掲載のEventually Comes True「May.2012 act.11 ―清風」は校了しました。
小説たちも面白かったらバナーorコメントお願いします、笑

取り急ぎ、



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