萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

雑談寓話:或るフィクション&ノンフィクション@御曹司譚358

2015-04-24 10:09:09 | 雑談寓話
「ホントにもう、トモさんならおばちゃんも心配ないんだけど、」

って花サンの母に言われて、あれ?って思った。

「なら」

って花サンの母は言った、
それは比較する「なら」じゃないだろうか?

もしかして花サン、御曹司クンのコトを話したかな?

そんな予想と花サンは助手席に乗り込んで言った、

「お母さん、よけいな嫌み言わないでよ?せっかく楽しみに行くとこ水射さないで、」

今ので嫌みになっちゃうんだ?
そんな感想に推定また確かめるまま、花母は言った、

「はいはい御免なさいね、いっぱいリフレッシュさせてもらいなさい。トモさん、よろしくね?」

なんて感じに送り出されて、
なんとなく気まずけな花サンに笑ってみた、

「小田代が原、紅葉ちょうどイイみたいだよ?笑」

楽しい近未来でご機嫌直してほしいな?
そんな意図に少し笑ってくれた、

「うん、私もググってみたよ。天気もイイみたい、」
「トレッキング日和だね、写真もきっと良いよ、笑」
「うん、私もカメラ持ってきたんだー小さいのだけど、」
「おー、撮影会だな、笑」

なんて会話しながら行く車内は空気やわらかくなって、
もう楽しそうになった笑顔はペットボトルくちつけ言った、

「お母さんとお姉ちゃんに御曹司さんのこと話したの、そして反対されちゃった、」

やっぱりそういうことなんだ?
納得とハンドルさばきながら訊いてみた、

「御曹司クンがバイセクシャルだってコトは話した?」

たぶん話せないだろうな、

そう解っているけど訊いてみた、だって話せないなら尚更に自覚は必要だ、
例の事情を話さず済ませたいなら問題起きたとき、相談するにも難しいだろう?
そのリスクを自覚してほいし相手はタメ息吐いたら

「それ話したら終わりよ、今ですらアンナだもん?」

今ですら、

そんな言い回しとさっきはの花母発言に状況はわかる、
ホントややこしくなっちゃうんだな?

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