萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

雑談寓話:或るフィクション&ノンフィクション@御曹司譚245

2014-10-20 00:24:09 | 雑談寓話
雑談寓話:或るフィクション&ノンフィクション@御曹司譚245

大学の友達ハルと呑んでたら御曹司くんからメールが着て、
それが「連休に会いたい」だったからハルが訊いてきた、

「トモが好きなんだよね言うのって貴重やろ?ナンゾ魅力があるんやろね、そいつの何が好きなんか?」

この質問はちょっと難しい、でもハルなら解かるだろなって期待に最近気づいたまま言った、

「免罪符をくれたからだと思うよ?」
「免罪符?」

訊き返してくれる顔は続き促してくれる、
その応えにジントニック呑みながら笑いかけた、

「御曹司クンはね、唯ひとりだけ想い続けている自分だから好きになったって言うんだよね、ずっと好きなままで良いってさ?笑」

こう言えばハルなら解かるだろう?そんな信頼に溜息と笑ってくれた、

「はあ、ソレって幼馴染の子のことやろ?ソレも承知でトモのこと惚れてる言うなんてな、思ったよりエエヤツやな?」
「だろ?笑」

笑って肴に箸つけて、ハルも一緒に箸を動かしながら言った、

「なんかなあ、ソレ聴いてしまうと他人事や思えんくなるわ、憎めんなあ、」

春4月らしい惣菜に箸つけながら言ってくれる、その言葉に笑いかけた、

「ちょっと似てるだろ?笑」
「せや、だから憎めんわ、」

頷きながら低アルコールのカクテル呑んで、そしてハルは言った、

「私もなあ、先輩は亡くなった婚約者のひと想い続けてるやろ?そういう一途なトコも好きやねん、だから忘れてくれ想わんしなあ…その御曹司クンと私は同じや、バイセクシャルも男女の恋愛も変らんな、」

ほんと変わらない、結局のとこは。
それでも違う現実のあれこれに笑いかけた、

「同じだよね、でも子供を考えると大きく違うよ?フツーに幸せになれるのかドウかって違う、笑」

子供、っていう存在はやっぱり大きい。
そして選択肢も変ってしまう、そんな現実にハルは言った、

「確かにフツーの幸せいうたら難しいなあ、フツーの結婚にはならへんもんな?」
「だから似てるけど違うんだよね、笑」

笑いかけ応えながら少しだけ御曹司クンが哀しくなった、
御曹司クンはただ幸せになりたいだけだ、でも叶わない方向へばかり行こうとする。
そういう不器用なやり方は結局のところ「ゲイ寄りバイセクシャル」なことが生き難い、ただソレだけのこと。

みんなの参加できる 55ブログトーナメント

Aesculapius「Chiron32」まだ加筆+第79話「交点5」もう一度読み直します、
昼寝もしたのにナントナク眠いです、笑 昨日もバナー押して頂いたのでUPしてから昼寝します、笑
この雑談or小説ほか面白かったらバナーorコメントお願いします、続けるかのバロメーターにもしてるので、

取り急ぎ、



にほんブログ村 小説ブログ 純文学小説へにほんブログ村

blogramランキング参加中! FC2 Blog Ranking

人気ブログランキングへ

PVアクセスランキング にほんブログ村

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« Short Scene Talk 秋休某日... | トップ | short scene talk ふたり暮し... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

雑談寓話」カテゴリの最新記事