今回の沢は我々にとって因縁の場所。
7年前にT橋くんが負傷し、必死で下りたころには
とっぷり日が暮れていたという事件があった場所です。
そのT橋くんも加え、満を持してリベンジを試みました。今回は我々の沢の師匠、MATさんも
参加してくださることとなり、心強いかぎりです。
駒ケ根で集合。ともちゃん、T橋くん、Y井さんはデリカに乗り合わせて昼前に到着しました。
ランチは名物のソースかつ丼。東京から来るMr.Dashは、列車が小動物を轢いたとかで
遅れが出て乗り継ぎできず、予定より2時間ほど遅い時間に合流しました。
駒ケ根キャンプセンターの5人用テントにチェックインし、お気に入りの
南信州ビール味わい工房」で
MATさんと、奥様のTERUさんと待ち合わせて夕食しました。
朝4時に起きてバス乗り場に向かうも、すでに菅の台バスセンターの駐車場は満車!黒川平の駐車場に
誘導されました。
そしてバス停にはこの行列!!!バスに乗るまで2時間待ちました。できるだけ早い時間に入渓したかったのに・・・。
しらび平に到着。やれやれ。やっとスタート地点です。
バス道を少し戻り、橋から入渓します。
いきなり堰堤を二つ越えます。
以前登った時にはなかった倒木がいっぱい。おかげで景色が変わって、記憶を呼び覚ますのに苦労します。
T橋くんが落ちた滝はどれだったっけ?
たぶんこの滝。あの頃から格段に登坂技術が上達し、頼もしくなったT橋くんが力強く登っていきます。
この滝で引き返しました。記念撮影をしてから、未知の領域に足を踏み出します。
それほどの難所はありませんが、高度感のある滝ではロープを出してもらいました。
登っても登っても滝がある・・・。というか、下から上まで一本の長~い滝に登っているようです。
ほとんどT橋くんがリードしてくれました。
もうすぐ長谷部新道出合というところで、Mr.Dashの腰が悲鳴を上げました。冷たい沢の水に足をつけて
いることで、持病の椎間板ヘルニアと坐骨神経痛に影響が出てきたようです。いつもならロープなしで登れる
小滝でT橋くんにロープを出してもらい、引っ張り上げてもらいました。
長谷部新道に出ました。MATさんは先にロープウェイ駅に行って、整理券をもらっておいてくれるとのこと。
助かります。
ナナカマドが色づき始めていました。
やっと展望を楽しむ心のゆとりが出てきました。
カールが見えてきました。
ロープウェイ駅も見えてきたけど、なかなか近づかない・・・。
ヤブ漕ぎの末、やっと遊歩道に出ました。
周りは観光客ばかり。沢装備の我々は明らかに浮いてます。
ロープウェイも2時間待ち!いやあ、凄まじい混雑ぶりです。
下山後は、これまた混雑する温泉で冷えた体を温め、駒ヶ根駅前の居酒屋で夕食してから、昨夜と同じ
キャンプ場で祝杯をあげてから眠りに着きました。
強力な助っ人MATさんと、成長したT橋くんのおかげでリベンジできました。Y井さんとともちゃんは、
「楽しかったけど、このレベルの沢が我々にとっては限界のような気がする」と言い合っておりました。
帰宅して2日後、首と肩に強烈な痛みが出て、1週間続きました。這いつくばるように、ずっと上を見上げ
ながら登り続けたせいかもしれません。