筆記試験の後、実習を最低3回はやらないと添乗員の資格がもらえないと聞いていたのに、
1回実習しただけで、小学生のキャンプの添乗をさせられ、今度はバスツアーの仕事。
登山教室をもってるってことで、実習なしでOKとみなされたってこと?
格安バスツアーって、車内でお土産やお弁当を販売したりしなければいけないので、
いろいろ忙しいのです。初めてのともちゃんにできるのか不安だったけど、やってみなければ
分からないので、引き受けることにしました。
しかし、後悔先に立たずとはこのこと。打ち合わせにはなかった事態が続出して、パニック
しまくりの一日となったのでした。
まずは集合。旅行代金を現地で集めなければならないのですが、4980円という価格で、
お客様のほぼ全員が5000円札で支払われるので、大量の10円玉が必要。しかし、
たくさん用意したつもりが
、「た、足りない・・・!」
冷や汗がドッと出ましたが、「両替したるわ」という親切なお客様がいたので難を逃れました。
出発してすぐ、お昼ごはんの会場であるレストランに最終人数を連絡します。
しかしそこで、「組み分け」という、聞いたことのない用語が・・・。
何、それ?頭の中が真っ白になりました。幸い、先輩添乗員が1号車に乗っていたので
(ともちゃんは2号車)、SAでのトイレ休憩中にやりかたを聞いて、なんとか対処できました。
これにかかってたせいで、トイレに行かれへんかった・・・。
レストランに到着し、お客様が全員席についたら、乗務員控室で名簿の集計や
旅行代金の精算、弁当の注文を行います。昼食をとりながらということですが、
初心者のともちゃんにはそんな時間と余裕がないので、必死のパッチで書類を
整え、旅行会社にファックスし、お金を預けます。あろうことか、記入しなければ
名簿が1枚見つからず、余計に時間を食う羽目に・・・。あ~あ。
結局、お昼ごはん抜きで、3分ほどですが、添乗員が集合時間に遅れるという失態。
お目当ての倉敷美観地域。ここではお土産屋さんが駐車場まで迎えにきて、あらかじめ
配っておいたパンフレットやクーポンの説明をしてくれます。そこにはさまっていた
何も文字の書かれていない短冊のようなものを見せると、大原美術館に団体料金で
入れるとのこと。
げげっ、そんなこと聞いてないし。バスの中で、
「30人以上だったら団体割引になりますが、今日は通常料金で入っていただくしかありません」
って言っちゃったよ~!!
ベンチに腰掛けて、この後の作業を確認していたら、土産物の予約用紙の間から、
弁当の申し込み用紙が・・・。
どひゃー!弁当の申し込み漏れがあった!!
しかも7つ分も!!またしても冷や汗&脂汗ドバー!!
慌ててレストランに電話し、頼み込んで、7個分追加してもらったのでした。
こうなると、もうのんびり観光なんて気分はなくなり、路地裏の喫茶店に入って、さらに
仕事の漏れがないか再確認しなければ気がすみませんでした。腹ペコでフラフラだったので
ケーキセットを注文。ちょっと生き返りました。
倉敷のあとは海産物のお店に寄るだけ。ここは土産物の予約販売もないので気が楽です。
ともちゃんの孤軍奮闘ぶりに同情したのか、バスの運転手さんが冷たいお茶をくれました。
ありがたい。
さて、あとは高速道路を走って解散場所に向かうのみ。・・・とはいかないのが格安ツアーの
つらいところ。途中で弁当をピックアップして、申し込みした方にお渡ししなければなりません。
しかも今日の弁当は2種類!(ふつうは1種類。)ややこしい!!
どちらのお弁当かを聞いて、お茶をつけて配ります。注文しなかった方もいるので、
間違えてはエライことになります。で、弁当配りにもたついていたら、「早く出発しようや~」
とブーイングが。うう~。焦る~。
夜の高速道路。お弁当を食べる人、うつらうつらと眠る人などの邪魔にならないように、
ともちゃんは静けさを保っておりました。って言うか、何をしゃべっていいのかわからん。
「きみまろのDVDないの?」というリクエストに、運転手さんは「ないなあ。『釣りバカ日誌』
ならあるけど、帰るまでには終わらへんで。」それでもいいとお客様がおっしゃるので、
『釣りバカ日誌』を流しました。
やっとのことで、最初の解散地、梅田に到着。ここで降りるお客様を見送り、バスに戻ると、
「待って~。まだ降りられない」とゴソゴソしているお客様が。
なんと、お土産を買いすぎた上にお弁当を車中で食べずに持って帰ろうとして、両手に
持ち切れなくなり、手間取っている様子。そのお客様のカバンの中で、お弁当や土産物をパズルの
ように詰めかえて、やっと両手で持てる状態にして、お帰り願ったのでした。やれやれ。
最後の解散地、天王寺を目前にして信号待ちをしていると、
「ちょっと降ろして!ションベン!」
と叫んでバスを降り、歩道の植え込みに立ちションするお客様が。なんてことを!!
天王寺で解散し、業務を終了したとき、ともちゃんの心にあった思いは、充実感などではなく、
もう二度とやりとうない・・・。という敗北感でした。
今回初めての添乗を経験してみて気が付きました。ともちゃんはこの仕事に向いてない・・・。
ホスピタリティのなさとか、気が効かないとかもそうだけど、何より、集計作業をしていると
バスに酔うんです・・・。
今日も、何度「オエップ」となったことか・・・。
さんざんなデビューとなりました。ちゃんちゃん。