◇◆◇帰って来た嗜好の隠れ家blog◇◆◇

嗜好な事や色々の思った事を再び書き連ねます。

女信長

2005年09月24日 23時59分59秒 | 読書
 カテゴリー登録して置きながら、まだ一つも投稿していないカテゴリーが有るので、
今回はこのカテゴリーの話題を提供したい。

 筆者の実家は毎日新聞を定期購読している。
この新聞の夕刊では、度々筆者の好きな歴史小説が連載されるのだが、
今現在連載しているのが、佐藤賢一先生の、「女信長」で有る。

 この内容は、題名で凡そ検討は付くかも知れないが、
あの織田信長が、実は女性だった。と言う仮定で構成されるストーリーです。

 歴史の流れ自体は、既存の歴史小説そのままで展開して行くのだが、
唯一違うのが、織田信長が女だった。と言う事実だけ。
 ただ、この小説で語られる仮説と言うのが、歴史を知っている人程、
なんとも説得力が有る内容なのだ。
 例えば、信長が考案した諸戦術(長槍集団戦法・鉄砲の使用等)は、
男は個人の武勇を誇るので、集団戦法は思いつかない。
や、体力の弱い女だからこそ、体力に差が有っても同様に扱える鉄砲の使用を考え付いた。
や、男は土地に執着するが、女はあまり土地に執着しない。
(実際信長は、領地を与えてやる。と言うよりも、兵力を預けて部下を使う
中央集権的軍隊を目指した形跡が有る。)等、
 他にも解りやすい所では、信長が甲高い声だったと言う事実や、
癇癪持ちだった。と言う様な、女性に比較的多い性格をして居た。
と言う物等が有り、非常に興味深い内容なのだ。

 そんなちょっと奇を衒った内容ながら、大筋では正統派なこの小説を、
筆者は毎日今楽しみに読みふけって居ます。
もし毎日新聞を購読の方で、この小説の存在を未確認の方は、
是非面白いので読んで見て下さい。