「愛そうか」愛せまい
「愛想か」 そんなものすらない
「会えそうか」約束もない
「愛想か」 愛し合わない
あいそうか
あえなさそうか
あいしそうか
あいせそうか
基本、せつなと美奈子は美奈子視点で書かれていることもあって、
せつなの心情については、あまり深く書かないようにしていました。
じゃぁ、この小説がその真相なのかと言われたら、これも一つの視点で
せつ美奈の世界軸も1つに絞っているわけじゃないのですが、この小説は「pray for me」の世界軸です。
美奈子とせつなの誕生日会が行われたあと、ふたりは色気はないシンプルなキスをするシーンをいれてあるので
その前段階の話、ととらえてもらえたら
せつなは「pray for me」でさらりと書いてある通り、前世を取り戻し戦士として目覚めた時に、結婚をしようと約束していた男と別れ
淡々と前世を受け入れていきます。みちるはヴァイオリンを捨てずに「ヴァイオリニスト」としての自分を守ろうとしますが、せつなは本当に
ただ、粛々と運命を受け入れています。その方がずっと楽なことだと知っていたのでしょう。
あの頃と違うのは、果てなくつづく孤独ではないということ。
だけどそれは、あの頃の孤独を認めることになる。
人は、他人がいて初めて孤独を知る。
せつなは、戦士として目覚めて初めて、自分が孤独な存在だったと知り、受け止めますが、ふとしたときに
どうしようもなく、この世界を生きることの意味がわからくなるのかな、と思います。
せつなは美奈子が抱える永遠に抱いた孤独に、哀れみを感じているのでしょう。
未来など簡単に変わるし、世界はあっけなく終わることもあるし、それでもたった一つだけ確かなものは
互いの使命。それは永久に魂を縛り付け、生かされている。
美奈子が誰も愛さないから
せつなは美奈子とSEXできるんだろうな。
愛さないし、愛せない
愛するゆえの孤独を抱いたヴィーナスと
孤独が何たるかを知り、受け入れるしかないプルートの
絶妙な感情は、いつか重なり合うかもしれないし、重ならないほうがちょうどいいのかな、と。
拍手コメント:執筆お疲れ様です。久しぶりのせつ美奈ですね。ふたりが唇を重ね合う日がくるなんて想像もしていませんでした。煙草を吸う一口目の、舌がピリっと焼ける刺激のようです。
↑
コメントありがとうございます。あとがきがコメントのお礼です!煙草は精神的に楽になるのに、身体は傷ついていく。「愛そうか」「否、愛すまい」繰り返す呼吸は、吸うときは心地よく、吐き出される煙は不快。常に2つの意味があって、2人の裏腹な感じを煙草で表現したいと思ってたり。
追記(新しくコメントをいただいたので)10/16
清さん。
いつもコメントありがとうございます。
2人は根っこが同じなんじゃないか、と思うことがあって。魂にこびりついた捧げる愛しか知らず、それゆえに自分自身の存在に怯えているのではないか、と。
美奈子の方が愛野美奈子として生きている時間が短くて成熟していない分、荒々しい感情を見せるけれども、きっとせつなもまた、冥王せつなとしての生き方について
どうしたいのか、を考えあぐねているのか、と。
2人を繋ぐものは前世と煙草とSEXだけど、ふと、触れた唇に愛があればいいと思いながら、
愛はあなた(プリンセス)のためを誓うヴィーナスと、愛とは孤独なものだと見せつけられてきたプルートには
通い合う愛はなくてもいいし、ないほうがちょうどいいのかなって思うのですよ。互いを愛することは存在の崩壊です。
みちレイと正反対のようにみえて、実は互いを「縛らない存在」であることを縛り付けているせつなと美奈子の方が、
何か、言いようもない想いがあるんだろうと。思うのですよ。
「愛想か」 そんなものすらない
「会えそうか」約束もない
「愛想か」 愛し合わない
あいそうか
あえなさそうか
あいしそうか
あいせそうか
基本、せつなと美奈子は美奈子視点で書かれていることもあって、
せつなの心情については、あまり深く書かないようにしていました。
じゃぁ、この小説がその真相なのかと言われたら、これも一つの視点で
せつ美奈の世界軸も1つに絞っているわけじゃないのですが、この小説は「pray for me」の世界軸です。
美奈子とせつなの誕生日会が行われたあと、ふたりは色気はないシンプルなキスをするシーンをいれてあるので
その前段階の話、ととらえてもらえたら
せつなは「pray for me」でさらりと書いてある通り、前世を取り戻し戦士として目覚めた時に、結婚をしようと約束していた男と別れ
淡々と前世を受け入れていきます。みちるはヴァイオリンを捨てずに「ヴァイオリニスト」としての自分を守ろうとしますが、せつなは本当に
ただ、粛々と運命を受け入れています。その方がずっと楽なことだと知っていたのでしょう。
あの頃と違うのは、果てなくつづく孤独ではないということ。
だけどそれは、あの頃の孤独を認めることになる。
人は、他人がいて初めて孤独を知る。
せつなは、戦士として目覚めて初めて、自分が孤独な存在だったと知り、受け止めますが、ふとしたときに
どうしようもなく、この世界を生きることの意味がわからくなるのかな、と思います。
せつなは美奈子が抱える永遠に抱いた孤独に、哀れみを感じているのでしょう。
未来など簡単に変わるし、世界はあっけなく終わることもあるし、それでもたった一つだけ確かなものは
互いの使命。それは永久に魂を縛り付け、生かされている。
美奈子が誰も愛さないから
せつなは美奈子とSEXできるんだろうな。
愛さないし、愛せない
愛するゆえの孤独を抱いたヴィーナスと
孤独が何たるかを知り、受け入れるしかないプルートの
絶妙な感情は、いつか重なり合うかもしれないし、重ならないほうがちょうどいいのかな、と。
拍手コメント:執筆お疲れ様です。久しぶりのせつ美奈ですね。ふたりが唇を重ね合う日がくるなんて想像もしていませんでした。煙草を吸う一口目の、舌がピリっと焼ける刺激のようです。
↑
コメントありがとうございます。あとがきがコメントのお礼です!煙草は精神的に楽になるのに、身体は傷ついていく。「愛そうか」「否、愛すまい」繰り返す呼吸は、吸うときは心地よく、吐き出される煙は不快。常に2つの意味があって、2人の裏腹な感じを煙草で表現したいと思ってたり。
追記(新しくコメントをいただいたので)10/16
清さん。
いつもコメントありがとうございます。
2人は根っこが同じなんじゃないか、と思うことがあって。魂にこびりついた捧げる愛しか知らず、それゆえに自分自身の存在に怯えているのではないか、と。
美奈子の方が愛野美奈子として生きている時間が短くて成熟していない分、荒々しい感情を見せるけれども、きっとせつなもまた、冥王せつなとしての生き方について
どうしたいのか、を考えあぐねているのか、と。
2人を繋ぐものは前世と煙草とSEXだけど、ふと、触れた唇に愛があればいいと思いながら、
愛はあなた(プリンセス)のためを誓うヴィーナスと、愛とは孤独なものだと見せつけられてきたプルートには
通い合う愛はなくてもいいし、ないほうがちょうどいいのかなって思うのですよ。互いを愛することは存在の崩壊です。
みちレイと正反対のようにみえて、実は互いを「縛らない存在」であることを縛り付けているせつなと美奈子の方が、
何か、言いようもない想いがあるんだろうと。思うのですよ。