快読日記

日々の読書記録

読了『ニセ科学を10倍楽しむ本』山本弘

2016年05月30日 | 暮らし・健康・理科っぽい話
5月29日(日)

『ニセ科学を10倍楽しむ本』(山本弘/ちくま文庫)を読了。

ニセ科学やオカルトといえば、ネッシーやミステリーサークル、ノストラダムスなどの“大きい話”が浮かぶが、こうしてみると今はもっとスケールが小さくて身近で、だからこそうっかり信じてしまうやつが多い。
巧妙化してるのか。

「水からの伝言」みたいな“道徳系”、脳トレや有害食品EM菌などの“暮らし系”、9.11はアメリカ政府の自作自演とかアポロ11号の月面着陸映像はハリウッドで作られたといった“陰謀系”、マヤ暦の予言やフォトンベルトの“人類滅亡系”など、ひとくちにニセ科学と言っても奥が深い。
進化論を認めないID論に至っては背後に統一協会が控えていたり、ホメオパシーを信じて我が子を死なす親もいたりして、笑い事では済まない。

と学会のおかげで、血液型による性格判断が全くのホラ話なのは理解したつもりだが、話を向けられるとつい乗ってしまう。
そういえば、血液型の話が好きな人には、人間関係で悩んでいる人が多い気がする。

筆者は「中学生程度の理科の知識でわかるニセ科学も多い」というけど、中1で理科につまづいたわたしには耳が痛い。

とりあえず今気になるのは、銀イオンと水素水だ。