快読日記

日々の読書記録

「石飛流 書道の学び方」石飛博光

2008年07月30日 | アート・映画など
《一粒で2度おいしい本》



現在活躍する書家の中でも、本格派かつ正統派の石飛博光。
書の王道を歩く明るさが魅力です。

テクニックの解説も明快で、ふむふむと読めたし、
書道に取り憑かれた書家自身の半生の回想も熱っぽくてよかったです。

子供のときに近所の書道塾に入り、高校3年で本格的に書家を目指したそうです。
この迷わず飛び込む力を才能と呼ぶんですね。

楷行草はもちろん、隷書、篆書、かな、近代詩文とオールジャンルいけるのも凄い。
書家と呼ばれてる人でも特定の分野以外はダメって人、結構いるんです。


書道の基礎知識から作品製作まで、説明はわかりやすく、
図版も豊富でそのチョイスは親切、というありがたい1冊でした。
書道をやってない人でも楽しめますよ。

■7/29読了 日本放送出版協会 2006年刊 【書道】石飛博光(いしとび・はっこう 1941~) ※A4サイズの大きめな本です。