快読日記

日々の読書記録

「小川洋子対談集」小川洋子

2008年05月28日 | その他
《佐野元春との幸福な語らいも》



岸本佐知子の対談が読める!とわくわくしながらうちに連れ帰りました。(←この本を。図書館から。)

岸本・小川対談は期待を裏切らないおもしろさでしたが、それ以上によかったのは江夏豊と佐野元春と李昴でした。
そう、江夏!!江夏どんだけかっこいいんだよ!
わたしはプロ野球ほとんど見たことがないので「博士の愛した数式」で語られる江夏しか知らないと言ってもいいくらいなのですが、
その「江夏豊」のイメージそのままです。

それから、小川洋子の対話スタイルにも好感が持てました。
普通、○○対談集って言ったら、その○○さんが中心ですよね。
なのにどの対談でも、小川洋子は相手をキラキラ引き立てているのです。
その灰汁のなさ(小説家なんだから本当はたっぷりあるに決まってるけど)や無色さは、こういうホスト役にぴったり。
小川洋子が紡ぐ短編集としても読める1冊です。


鼎談もあって、相手は計11人でした。
田辺聖子、岸本佐知子、李昴、藤井省三、ジャクリーヌ・ファン・マールセン、レベッカ・ブラウン、柴田元幸、佐野元春、江夏豊、清水哲男、五木寛之(登場順)

■5/27読了 幻冬舎 2007年刊【対談集】小川洋子(1962~)