快読日記

日々の読書記録

「悶絶スパイラル」三浦しをん

2008年05月09日 | エッセイ・自叙伝・手記・紀行
《すでにBoiled Eeggsのサイトで一度読んでいるのに》





やっぱりおもしろいです。
(ほとんど忘れてるというこちらの事情もありますが。)
この妄想の暴走っぷりを見るにつけ、「おたく」とは常人よりも数段、脳内世界の充実感に満ちているんだなあと、ちょっと眩しいです。

素敵な友人("あんちゃん""女犯坊""ぜんちゃん"など、すっかり知り合いみたいな気分で読んでしまいます)や家族といった本人以外のキャラクターも好もしく、
ファミレスや電車内でのききみみエピソードも好きですが、
やはりタクシーの運転手さん達との会話が最高です。
わたしは知らない人に話しかけられるのが苦手で、すぐに持って生まれた取っ付きづらさを発揮し「話しかけてくれるな」の鎧で身を守るのですが、今度からそういうのをやめようかと思った次第です。

■5/8読了 太田出版 2008年刊【日本のエッセイ】