十勝の活性化を考える会

     
 勉強会や講演会を開催し十勝の歴史及び現状などを学ぶことを通じて十勝の課題とその解決策を議論しましょう

教育

2023-02-19 05:00:00 | 投稿

教育には、学校教育・社会教育・企業内教育・家庭教育など様々ある。先日、高校時代のクラスメートと4人と教育について議論する機会があった。

友人が、「お前の家ではどんな教育をしたのか」と尋ねたので、すかさずスパルタ教育と答えた。そして、「家庭教育には、それぞれの家庭で考えれば良いのであって、それぞれの家での多様性があると思っている」と付け加えた。

また、別のクラスメートは、「中国や韓国の学生に比べて日本の学生は、勉強もしないしハングリー精神がない」と言っていた。少子高齢化に加えて日本の国力低下の原因のひとつでないかと思った。

息子が中学2年生の時であった。父親として絶対に許せないことがあり、滅多打ちに打ちめかしたことがあった。それが良かったかどうかは分からないが、それが我が家の教育方針である。当時の私は40歳代であったが、まだ空手を続けており息子よりも強かったと思う。おかげで息子たち3人は、子宝に恵まれて今のところ幸せな生活を送っている。スパルタ教育のせいだと、勝手に思っている。

また以前、知人であった高校教師が激高して生徒の顔を殴ってしまったらしいが、その親から「私もしゃくであった。先生!よく叱ってくれた」と感謝されたそうである。これも、スパルタ教育であろう。

ルソーが書いた『エミール』が、教育学の名著とされている。『エミール』は教育史上で“子どもの発見”の書と称されている。子どもの発見とはどういう意味なのか。当時、子どもというのは一人前の人間とは見なされていなかった。つまり、完全な人間とは認められてこなかったのである。それに加えて大人は、自分が子どものときの見方や価値観を忘れ、大人の立場での考えを子どもに押しつけがちである。

ルソーは、人間が最初から完全な姿で生まれてくるのなら、社会の変化も人類の進歩もない。子どもが未熟で未完成な存在として生まれてくるからこそ、教育によって成長し、今の大人を超えて新しい社会の担い手となることができるのであると述べている。

ところで、タレントのデヴィ夫人がこんなことを言っていた。「今現在の日本は、長く続いている 不況や、ロシアの ウクライナ侵攻による国際情勢上の不安など、様々な問題に直面してはおりますが、"大きな目で見れば平和です。」と切り出し、「私が 生まれ育った、第二次大戦後の混迷しきった世の中と 比べれば、現代日本の 生活は、あらゆる面で便利で格段に 豊かになり、人々の 暮らしは幸福に なりました」とコメントしている。

さらに「にもかかわらず、見聞きするのも辛い、本当に痛ましい事件が続発しています」と嘆いていた。 長文メッセージとなった締めには、子どもは 国の宝ですと少子化対策の重要性を説くとともに、「今の社会人の方には 、大人としての自覚を持ち、自立・自律し、責任感を持ってその職責を 全うして頂きたい。他人の状況に 思いをはせ他人をおもんばかる心を育む教育を行なうべきです。」と訴えかけていた。この文章を読んで、人間は共感することが大切だと思った。

「十勝の活性化を考える会」会員