十勝の活性化を考える会

     
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1972年札幌オリンピックの裏話

2023-02-24 05:00:00 | 投稿

50年前の1972年、私は学生であった。金・銀・銅を独占したジャンプの日の丸飛行隊やフィギャ―のジャネット・リンのことを、昨日のことのように思い出している。札幌市に負担は大きかったが、地下鉄ができて大きく発展を遂げたのは言うまでもない。当時、夜の世界で賑わうススキノには、“ススキノ屋台”があり立ちんぼう娘(年寄りか?)がいたが、オリンピックの開催都市として印象が良くないので取り壊された。

また、ススキノにはピンクキャバレーや“ストリップ劇場”などがあり、東京からの知人と行ったものである。ある時、外人さんのストリッパーが舞台に上がるように観客に催促されたが、躊躇していると別の客に奪われてしまった。今になって考えると、返すがえすも惜しいことをした。

2030年の冬季オリンピックは、まだ開催地が決定していないが、新聞によると開催経費の総額が、昨年11月の公表時の2800億~3千億円から、約170億円程度増えるそうだ。物価高に伴う運営費の増加が主な要因である。

北海道や札幌の知名度が高まり、訪日客やチーズなどの乳製品の輸出が増えると生乳は廃棄しなくても良くなる。2021年の東京オリンピックの収賄・贈賄容疑で、多数の人物が逮捕される事態になっているので、50年ぶりとなる札幌オリンピックが開催となれば、経費の圧縮は当然だろう。

札幌オリンピックでは、世界中からたくさんの観光客が来て、札幌だけでなく過疎化が進む北海道にたくさんのお金を落としてほしい。オリンピックの経済効果は計り知れないほど大きく、コロナ禍で沈滞ムードが漂う北海道に、これ以上に勝るものはない。なお、招致スローガンは、「世界が驚く、冬にしよう」である。

北欧のスウェーデンがオリンピック・パラリンピックの開催地に立候補したが、開催地は札幌市になるだろう。日本や札幌市に財源的に開催する余裕はないが、防衛費の増大を考慮すれば開催経費は安いもので、ロシアによるウクライナ侵攻で世界平和が脅かされていることを考えれば、開催の意義は大きいだろう。

先日、半世紀にわたって世界各所に住んでいた知人の話を聞いたが、北海道はとても綺麗なところだという。こんな素晴らしい北海道に外国人がきて、リピーターになったら、こんなに嬉しいことはない。道産子は、“おもてなし”の心で外国人をお招きし、北海道の良さをもっと知ってもらうべきである。

札幌オリンピックのスピードスケート会場は、帯広市にある十勝オーバルが利用される予定である。毎年、ワールドカップ大会が開催されているが、オリンピック会場となれば、改修費が30億円ほど掛かるそうである。これで帯広市が潤うと思うと、是非とも開催してほしい。

ただ、このように地球温暖化が進めば、日本での冬季オリンピックの開催は、できなくなるかも知れない。地球温暖化は、人類にとってそれぐらい大変なことで、その原因は人類が作ったことを忘れないでほしい。

  「十勝の活性化を考える会」会員