トカラ列島トカラうま!

鹿児島県のトカラ列島にある中之島に県の天然記念物「トカラ馬」が飼育されています。馬好き島民による現状レポートです。

市内路面電車

2008-07-27 22:39:38 | Weblog
先週の水曜日の上り便で鹿児島に上がり、次の便・金曜出しで戻ってきました。
郵便局会社の健康診断、行き帰りの交通費と1日分の宿泊費がもらえます。それにからめて日用品のお買い物をしてきました。と言うより健康診断という名の買い物ツアー。コンタクトレンズとか、衣類・本、バイクも整備してもらってきました。
もうだいぶ走っていて、リアタイヤとオイルとチェーンの交換が必要でした。
太陽に焼けた道路に撒いた水のように、用意していったお金もシュンっと蒸発しました。
写真は鹿児島中央駅に向かう路面電車。運賃は160円。路線バスも一定区間は160円で統一されています。

市内にはショッピングモールが幹線道路沿いにいくつか新設されていて、大きな駐車場を持ち数種類のお店が出展しています。メインになっているのがダイエーだったりイオンだったりニシムタなどのスーパーやホームセンターで、そこに書店・紳士婦人衣料品店・靴屋・スポーツ用品店・100円均一・飲食店などが併設されている感じです。
どこに行ってもさほど変わらないのですが、ダイエーには「大中」・イオンには「スタバ」・ニシムタは「ユニクロ」と映画館がありました。
本屋さんは一番新しいイオンのショッピングモールの本屋さんが大きかった気がします。
電化製品はコジマ・ヤマダ・ベストなどがあります。今、冷蔵庫を狙っていて、内容量80Lくらいの2ドア中古冷蔵庫を使っています。
一人暮らしでは十分なのでしょうが、それはスーパーに毎日でもいける都会での話で、僻地ではもちょっと大きくてもいいかも。
ちょっと大き目の冷蔵庫を見たくて量販店に行ってみましたが、200L~300Lサイズが十分使えそう。でもお金とタイミングと相談して今回は見るだけです。
けっこう見るだけのものが多く、悲しい。宝くじ当たらないかな。
市内がだんだんわかってきましたが、幹線道路以外のところはまだまだわからず、やっぱり今回も道に迷い思いもかけないところを通っていたりしてました。
大きな通りを外れると複雑な道路がけっこうあって、方向感覚がなくなります。
でもバイクは小回りが利いていいです。徒歩なら行けないし車でだったらエライコトになっている。ガソリンもエネオスのセルフでL182円、満タン3Lですみました。
十島ナンバーででかいかごを積んださびさびのカブを見かけたら、私ですよ。

島に戻って郵便配達と月一の資源ごみリサイクル活動、お日様に照られくらくらしながらやっと家事(洗濯)をしていたら来訪者が。
これがびっくり、NHKの集金でした。中年の背広姿の男の人がスクーターを持ち込んで各戸を回ったようです。
私は以前アンテナがないと言う理由でTVを見ていなかったのですが、見るようになってそのときと比べだいぶ生活が怠惰になった気がしていました。
あっても見なければいいものですが、そうゆう意志は持ち合わせておらずどうしてもスイッチをいれてしまう。このところ付けっ放しで寝てしまうことも。
災害放送などとても大切な部分もありますが、どうしても不必要に思える部分も多く、集金でお金を取られたことを機にテレビをしまってしまおうと考えている最中です。
本当は地デジが始まって見られなくなったらそのままにしようと思っていました。
ひどい凄惨な事件が毎日のように報道される同じ箱の中で、面白おかしくバラエティ番組がやっています。ちょっと神経が麻痺しているかもです。
もうTVを見ないかもと集金の人に言ったら、困った顔をされました。そりゃそうだよね。

あさつゆ

2008-07-22 11:52:45 | Weblog
雲のない朝は放射冷却できりっと冷えた空気です。笹についた朝露が朝日に照らされて、きらきら輝いています。
昨日の晩は牧場で子牛を離された母牛が3頭、ずっと鳴いていました。
母親を恋しがる子牛の声も遠く牛小屋から聞こえてきます。
おっぱいが張るのでしょう、母の悲しみが伝わってきます。乳離れさせられた子牛たちは小屋で飼われ、濃厚飼料をもらってきたるセリまでに育てられます。
実は母牛たちは手放され、鹿児島に上げるということになっています。彼女たちの行く末を考えると胸が痛くなりました。でも、人間はそうやって生きている、生きさせてもらっているのだということを肝に銘じる機会になりました。

馬牧場の母子はのんびりです。彼女たちの方は「生きていること」自体に価値を置かれているので。
ロコちゃんが母ローズのボロ(糞)を口に運んでいました。母親の体内にある微生物を受け継ぐために有益なことなのです。
でもその食べ方はちょびっとくわえてぼろっと落とすといった感じで、むしゃむしゃといった様子ではありません。
これも生命の営みのひとつですね。
ようやっとロコちゃんは周囲に余裕らしきものが出てきたようで、父親ブラックにグルーミングしてもらったりお姉さんとかけっこしたり、私にもさわらせてくれるようになりました。
ちゃんと調教する段取りのできている子馬は、まずは生まれたばかりのころ人間が全身をくまなくさわりたおすという訓練をうけるそうです。
頭から足先からおなかから総て撫で回すことにより、次のステップに進むことが容易になるそうです。
ここの子達の場合生まれたばかりの頃はどの子も警戒心が強くできませんでしたが、ひなも坊もチャコちゃんもいまではべたべた触っていますので、ロコちゃんも大丈夫でしょう。触ってやるのは馬の周りをぶんぶん飛んでいる血吸いハエを追い払うことにもなりおおむね馬たちには好評です。

久しぶりに「与那国馬ふれあい広場」のブログをのぞいてみました。
地元の人たち・子供たちの乗馬会や浜遊びの風景が書かれていて、うらやましい限りでした。
きれいな写真付きだし。
同じ離島ですが、中之島と比べれば島民や観光客の数は桁違いで、関わるスタッフもどんどん新しいメンバーが増えているようでした。
画面から感じられる活気に憧れるだけでなく、私もがんばらなくてはと思いました。


ぐっちゅりこんこん

2008-07-17 21:21:30 | Weblog
ロコたん、ぐっちゅりこんこん。最近チャコちゃんとロコは仲が良く、姉を慕う妹・妹をかまう姉といった感じでほほえましいのです。
さらに一番上の姉ちゃん(ひな)と2番目で兄ちゃんの坊も加わって4人兄弟(姉妹)のように絡み合ってじゃれるしぐさもあります。そんな風景はしあわせ。
悲しい幼い命がありましたが、たぶんやさしい風がその子達の分まで吹いているのだと思います。そしてすくすくと幸せが育っている感じです。

村政座談会

2008-07-17 21:11:21 | Weblog
先日村長以下役職さんがたが来て「村政座談会」が開かれました。
午前9時半からということだったので仕事中の私は資料だけもらいにちょっとだけのぞいただけでした。
後で出席した人から聞くと「相変わらず」だったとのこと。
資料によると総務課からは一般会計予算やふるさと納税のこと、経済課からは予算かついた各島での事業や第2回トカラマラソンの概要・温泉設備の水道料金のこと・皆既日食プレイベント・来年の日蝕のツアー客受け入れのことなど、住民課からはゴミリサイクル・後期高齢者医療制度など、教育委員会は学校や生涯学習などの事業計画が語られたみたいです。

国の補助金がつく特定の離島の中でも十島村は群を抜いて特殊なところらしく、いかに非効率的な土地柄かということを副村長が話しているのを聞きましたが、7島あればなんでも7つ・7回必要なことを考えればもっともなことです。

先日行われた鹿児島県知事選挙は現職が2期目の当選となりました。
今回の日蝕のイベントは鹿児島県もお金を出してくれるみたいです。

休漁

2008-07-17 21:10:07 | Weblog
先日全国であった漁の一斉休業、十島村漁協も参加したようで事前に操業を自粛して欲しいとの島内放送がありました。
当日は大変良い天気でしたが、船は出ていませんでした。
離島でも給油所や販売店があるところではその価格がニュースになったりしていますが、十島村の島々はガソリンスタンドなどはなく個人がそれぞれ鹿児島の業者さんからドラム缶単位で買います。ℓあたりの価格に加え送料・ドラム缶リース代がかかります。
猟師さんたちのご苦労はいかばかりかと思います。
鹿児島の水産物の市場価格は他の土地と比べても安いと聞きました。それだけ水揚げ量が豊富なのだとも思いますが、需要が満たないという一面もあるのかもしれません。

ただ、高性能の船や精密な機械を用いて資源を捕り尽くそうとしている一面を考えれば、魚の命にとってはちょっとほっとすることになるのかも、と思ったりもします。


夏本番になり、暑い日が続きます。晴れれば灼熱・降れば蒸し風呂といった感じでしょうか。
そんな中、私の脳みそもとろとろになり、しばらくパソコンも立ち上げずへたっていました。
仕事上がりただただ馬をなで、わんころの散歩、夕食を準備したらもうごろごろモードって感じです。むむむ。
そんなぐだぐだな中でですが、使えない頭を使っても考えなければならないことはやっぱりあったりするわけです。
なるようになる、でも偶然は必然、身の回りで起こっているさまざまなこととそのタイミングの意味を考えます。

ウマコミ

2008-07-06 02:20:59 | Weblog
日々育つ子馬たち。写真は去年のマリーの子・ひなと今年のマリーの子・チャコちゃんの仲良しショット。お互いをかき合っているところです。
子馬同士の関係も日々成長しているみたいで、お母さん子だったのが少しずつ他の馬ともコミュニケーションをとるようになってきます。
生後半年も過ぎると子供同士で遊ぶようになり、ひなと坊は柵内中走り回ったりお互いを追いかけてくるくるダンスのようにじゃれ合ったりしていました。
6月に生まれたローズの子・ロコちゃんはようやっとチャコちゃんのあとをついて歩くようになっています。
馬は群れの動物で、コミュニケーションをとりながら「馬」になっていくものだといいます。
幼い頃1頭で飼われた馬は「馬らしさ」を失ったり、その後群れに放してもなじめなかったりするのだそうです。こんな話を聞いたことがあります、生後間もなく母親が育児放棄をしたため人の手によって育てられるようになった子馬がいた。人懐こく育ったのは良かったが、離乳し群れに返えしたところ人間を見るとすぐ寄ってくるなどちょっと群れのなかでは異色の存在のままだった。人工的な哺乳の影響かよく下痢をし、長くは生きなかった。
“ウマはウマが育てる”ものなのでしょうね。
逆に乳牛の子牛は生まれて間もなく母牛から引き離され、人工的に育てられます。母親のお乳を効率よく生産するためです。それは人間側の技術が発達しているのと、
乳牛という動物の性質がより人間的に改良されているからでしょう。
馬が馬として育っていく様子を見ることができてしあわせです。

奄美地方梅雨明けてます。

2008-07-06 02:19:14 | Weblog

梅雨明けが発表され、あつひ日々が続いています。しかし、海沿いが晴天でも御岳を中心に雲がかかることも多く、湿気が多くて暑さに拍車がかかります。梅雨明け後1週間は暑いのは当たり前だと思って我慢しようと思ってますが、作業ごとに浮いてくる汗がうっとうしいもの。
特に配達業務はTシャツが絞れそうなくらいです(汗かきなので)。
かぜを通そうと家の窓を開けると夜は明かりに虫が集まってきて、小さい虫は網戸も通り越して中に入ってきます。
蛾やコオロギはほんの少しの隙間から進入してきます。夏本番という感じです。

ロキが続けて2回脱柵し、オスの柵内に入り込んでしまいました。そのたびにアキちゃんがいじめられ、血を流してしまいました。ごくごく小さい切り傷だったのですがしばらくは怖くて竹やぶから出てきませんでした。
ロキはどこから柵を越えるのでしょう、ブラックみたいに1m2~30cmのバーを飛び越えているようには思えないので。見るとやっぱり「馬力」とは良く言ったもので、ほぼ総ての柵が日々のロキの興奮で曲げられているのですがその一部がひどくて“もしかしたらこの隙間から?”
という箇所が見つかりました。一応バーのゆがみの方向を少しでも修正したのと、ネットをかけておきました。ここ2日間はこれで脱柵していないので賢明な処置だたのかもと思っているところであります。この~バカロキ~。

知事選

2008-07-01 21:34:39 | Weblog
もう梅雨が明けたのではないかと思うくらいの暑さ。でもまだ奄美の南はぐずぐずしているらしく、明日は鹿児島本土でもぐずつくようです。
夕方訪れた馬たちはもう汗だくで、白く塩が吹いているような感じもしました。ブラックなんかその汗ばんだ体のまま土浴びをしたのでしょう、黒かったはずの体が全体茶色に。
でももう夏・7月ですものね。上半期が終わってしまいました。ガソリンや食料品や肥料の値段が上がったとのこと、困りますね。
離島は特に物価が高いですから。

10日に鹿児島知事選があります。鹿児島本土は13日(日)ですが、十島村は僻地なので3日繰り上げて行います。
現職の知事と新人の女性候補者の2名が戦います。現知事は2期目を目指しています。
宮崎県や大阪府、東京都みたいな盛り上がりはない感じです。鹿児島県も他の府県に漏れず雇用・財政状況は良くないとニュースでは言っていますが。
大河ドラマの影響や新幹線が福岡まで開通予定で、これから観光に力を入れていく方向性も示されていますが全国的な関心がよせられているようには感じません。
川の氾濫などの自然災害やゴミの最終処分場の建設、離島を多く抱えていることなど県内には問題もけっこうあるようです。
大阪府は新しい知事になってから府行政の中身がメディアを通してよくわかるようになりましたね。昨日のNHKの番組もそうでした。
改革案にいろんな意見があるのはわかりますが、その「意見」も“情報”と“関心”があってはじめてもたらされるものだろうと思います。
鹿児島県はどうなんでしょう。
私は鹿児島県民になってまだ4年目なのですが、そこまで行政の情報に関心を持ったことが正直ありません。
トカラ馬のことについては県庁の文化財課に行ったことはありますが(中之島のトカラ馬は県が指定した天然記念物です)。
今のところ身近に感じられるのは「天然記念物トカラ馬」のことと「高すぎる県民税」のことくらいかな。