トカラ列島トカラうま!

鹿児島県のトカラ列島にある中之島に県の天然記念物「トカラ馬」が飼育されています。馬好き島民による現状レポートです。

残暑続行中

2007-09-30 20:58:36 | Weblog
今日も本当に暑かった。9月最後の日です。
海は凪て、フェリーも上ってゆきました。お天気とはうらはらに、バタバタした一日になりました。明日から私の制服も変わります。
馬たちはこの残暑をどうしてるかな、見るとやっぱり汗をかいているようです。
坊王子のくりくり赤ちゃんの毛が足元から抜けてきています。その抜け方がとってもキュートで、秋冬のパリコレ新作にでも出てきそうなくらい斬新なオートクチュール。朝晩は涼しいので、この毛皮は必要です。でも昼間はあんまり暑いから、やっぱり秋風が恋しい。
もうちっと気温が下がれば過ごしやすいのにと思います。小春日和ってやつが最高ですねー。
草刈り続行中ですがほんの少し草刈り機を振っただけで、汗が吹き出ます。

村県民税の納付書が届きました。
うおぉー高いなあ~。去年までは毎月給料から引かれていたのですが、今年からはこうやって納付書で○期と一括納付になりました。
税金は払うけれど、有効に使ってほしいと切に願います。
10月に県議が視察に来るそうです。どこか別の島がメインで、中之島には食事と宿泊をするのだそうで、取り巻きさんたちを含めて30名ほどだとか。
有効に使ってね~。納付領収書を額に貼ってお出迎えしようかな(バカ)。

それと間近になってきたのは、トカラマラソンです。今年も有人島7島をフェリーを使って走ります。
けっこうファンも多いようです。
天気が良ければと思いますが、暑すぎないといいですね。

秋晴れ運動会

2007-09-29 20:47:12 | Weblog
今日は「平成19年度中之島大運動会」が行われました。中之島小中学校だけではなく、校区の行事になっています。
とってもよく晴れ渡り穏やか、気温も高かったですがみんな元気に競技をしていたようです。
私は今日は忙しかった~。
午前中は配達業務をして、お昼過ぎ運動会に顔をだして二競技に参加、そのあとすぐに来たる「民営化」準備。
帰宅時に馬牧場を通る頃はまっくらでした。今日は月の出が遅いみたいです。
馬たちの顔もろくに見れなかったなあ。
でも昼間配達中に牧場を見たら道路わきに馬が来ていたので、あわただしくなでまわしてきましたよ。

9月21日付日本産経新聞社会面に以下のような記事が載っていたと、母が封書で送ってくれました。
『木曽馬、口之島牛・・・  地域固有の家畜 危機 FAO警告「毎月1種が絶滅」』
 鹿児島県の口之島牛やトカラ馬、長野県などの木曽馬のような地域固有の家畜品種が、環境破壊や経済のグローバル化によって世界各国で減少、ほぼ一ヵ月に一種という急激なペースで絶滅しているとの報告書を国連食糧農業機関(FAO)がまとめた。
 日本などFAO加盟の約百十ヵ国は二十一日までに、世界の家畜遺伝資源保全のため、初の行動計画を採択。国際協力で各国の在来家畜の保全に取り組むことを決めた。
 FAOは「地域固有の在来種の絶滅は、これらを基にした品種改良によって地球温暖化などの環境変化や感染症に強い種を育てる上で大きな障害になる」と各国に早急な対応を求めている

以上です。

絶滅危惧種の野性動物を保護する意見とまるで内容は同じ。

十島村!気付け!

イタッチャン

2007-09-26 21:23:19 | Weblog
家の前を草払いしてあるのですが、今朝そこに頭を怪我しようなイタチが潜んでいました。見つけたのはCOO。
イタチは機敏に動けないらしく、こっちを威嚇しながらもうずくまっています。
あわてて犬を離しました。この子の性格上、噛み付いたりはしないのですがやっぱり動物、何をするか。
特にイタチや野猫は病気を持っていたりします。あぶない。
夕方、帰宅してみてみたらイタチはいませんでした。自力で動いたのか、野猫につかまったか。
イタチはしょっちゅう見ます。たぶんうなるほど生息していると思います。
もともとの在来種ではなく、ネズミ駆除に人間が持ち込んだものでした。当時はせっかく持ってきたものなので数を増やそうと、犬を飼うことを控えたそうです。
無事数はうなぎのぼりに増えてゆきましたが、肝心の対ネズミ効果の結果は残念ながら効果なし。
逆にアカヒゲなどの野鳥や小動物が被害を受けることになりました。
沖縄や奄美のマングースと一緒です。
作物受粉用に導入した西洋蜂がハウスから逃げ出してもともとそこにいる蜂を襲ったり、釣りを楽しみたいがためにブラックバスを放したり、在来の種はほんとに大変。

中之島の港湾工事もまだまだ続いています。海底を掘削している作業みたいです。ここに住んでた生き物達はどうしたのかな。
建設業者さんは長期間滞在して仕事をするので、住民登録はしていませんが準住民みたいな感じです。
お盆などで現場がお休みになると皆さん帰るので、閑散とした雰囲気になり、そう考えるとけっこうな存在感です。
敬老会も十五夜も運動会も参加してくれます。地区のお祭りには寄付を、運動会には会場整備を手伝ってくれます。
島の人をアルバイトや作業員として雇ってもくれます。
仕事は公共工事の請け負いですが、今後新たな公共工事の発注が激減するそうです。
現在は新港建設と道路整備をしていますが、それが終われば作業者数はもっと減ることになると思います。

今日も暑かったのでしょう、馬たちの毛が汗で濡れていました。
もくもくと草を食むかれら。坊王子もいっちょまえに食んでいました。群れの中にいると四方からしゃくしゃくしゃくと草を噛み切る音。おもしろいです。

名月

2007-09-25 23:59:04 | Weblog
今日は十五夜。夕方6時半頃山すそから明るいお月様が出てきました。今宵の主役です。
まあーその光の明るいこと。夜空の雲を光らせてとてもきれい。昼間のよう、とまではいきませんが、なんて例えればいいのかな・・・そう、月の表面に人類が到達した時だといわれる(ウソという話もありましたね)アポロ探検の映像みたいな感じ。ぼんやりと青い光に周囲が浮き上がっている。
風も涼しいし、気持ちのいい晩です。

大変なご馳走を来てくれる皆さんにふるまうために、ご婦人方は煮炊き・揚げ物におおわらわ。
そのおかげで大皿が何枚もできました。私もちょっとだけ加勢。

会場は屋外。飲んで食べて、8時過ぎに踊り開始。私は拍子の太鼓をたたかせてもらいました。輪になって踊りました。
もともとこの踊りは奄美地方の伝統行事で、秋の収穫をお祝いし感謝するためのものです。
出身地の違う二つの地区では名月の祝い方もそれぞれです。十五夜踊りは東地区。
もう一つ伝統行事で行われるのが西地区の「綱引き」です。
どちらが勝ったらどうなる、というようないわれはなく、とりあえずチームに分かれて引き合うかんじです。
人数もまちまち。大抵、男の人VS子供・女の人という感じでしょうか。
引く前に口上が述べられます。
今年は子供・女子チームに少し男性も加勢して、子供チームが3対2で勝ちでした。

気象観測機

2007-09-24 20:30:30 | Weblog
鹿児島気象台管轄の気象観測機です。高尾の馬牧場の目の前にあります。
ちょっと前のことですが、ごっついオフロードタイプの車の上に草刈り機を2台くらい載せて男性3人くらいが高尾に上ってきました。
だれかな、と思っていましたがすぐにあ~と判明。風向を調べる機械なのか、上に風車のついた鉄塔によじ登っている人がいて、気象台の人だったのかも。
草がぼうぼうで、点検に来るたびに草刈りなんでしょう。歴民館のすぐ脇にあるのですが、こっちも草ぼうぼうです。
ここで何を観測しているのかはわかりませんが、防災の関係もあるみたいです。
そういえばもう今は撤去されましたが、富士山頂に気象観測基地がありましたよね。高いところからレーダーを飛ばした方が遠くの気象異変に対応できるから、日本一
高いところに建設されたのだとか。厳しい気象の中で通年(交代でしょうが)つめて仕事をする気象台の仕事も大変。
地震計も中之島にありますが十島村ではここだけで、だから奄美や屋久島などトカラ周辺の地域が揺れても他のトカラの島の近くが震源でもニュースには「中之島震度○度」としか出ません。

いなばうわー

2007-09-24 20:28:46 | Weblog
散歩中、生まれて間もない子猫4匹を見ました。すぐ逃げていきましたが、繁殖してるなあ~と思いました。
ネコの繁殖力が強いのか、島の環境がネコにとっていいのか。
島のネコ達は愛想なしなのがほとんど、人間を見ると警戒心の塊です。野猫の世界で生きているからでしょう。
ゴミ捨て場のゴミをあさったりしますが、主食はなんなのか・・・。野鳥やカエルなどの小動物だと思います。だから増えてほしくないのが本音。
嗅ぐだけで不妊になる薬とか開発されないかな~なんて思いましたが、危ない危ない。そんなのが哺乳類のカテゴリーでできちゃったら、すごい化学兵器だっ。
でも本当にネコは多いです。

写真はそんなネコを見ると猛ダッシュで追いかける、黒い弾丸。
ネコの他、イタチ・ヤギ・野鳥も追いかけなくてはいられないようで、飼い主の「まて」の叫びも無視(怒)。
ただ、おもしろかったのが一度逃げないネコがいて逆に“フー”と威嚇されてしまった時です。どうするのかな、と観察していたら威嚇に負けてやんの。
ぷぷぷ。
のどから下顎にかけてかいてもらうと非常に気持ち良いらしく、かきつづけると「イナバウワー」のようになります。

蟻が10~

2007-09-24 20:27:26 | Weblog
島バナナ、島の人が運動会用にとって熟そうとしていたら思いのほか早く熟してしまったそうで、食べてーといただきました。


のやき

2007-09-23 19:34:43 | Weblog
今日は晴れ。風が少しありました。暑い中でも秋を感じるところです。
29日に行われる運動会の会場準備として、校庭の伐採・整備が島民有志で行われました。
前日にはテント設営やライン引と準備は続きます。ビーバー(草刈り機)で芝生を整えたり、出すぎた枝を払ったり島民は毎年の事なので手馴れたものです。

日課にしていた草刈りで少しですがまとまったスペースができたので、「野焼き」をしました。
思いのほか良く燃え、ちょっと焦ったところもありましたが延焼もなく無事範囲内を焦がしました。
阿蘇の野焼きは勇壮なものですが、延焼を防ぐためにラインを引くように火止めの一帯をつくります。
私も今度は火をつける前にやってみよう。
さすがに生草のところは大きく焼けないのですが、生草の根元に枯れて倒伏した草が溜まっているのでそれに火がついたら面倒なのです。
焼いたあとは煙の臭い。まるで喫煙席に座ったかのように洋服から髪から。温泉・温泉っ!
畑の方も焼かないといけません。地区共有のホイールがあって、実は今壊れて修理に出されているそうですが、それを使いたいのです。でも丈の長い草は歯にからまってしまうので払ってから焼くといいとのこと。
で、今年はちゃんとイタリアンをつくりますよ!スパゲッティじゃないですよ、草ですよ。
化成ですが肥料も購入します。島の方にご教授いただいて。
イタリアンは水分が多いそうです。だから生のまま与えると家畜の下痢の原因になるのだとか。島の牛飼いさんも半日から一日干してから与えるそうで、食味が良くなるのか牛の食いつきもそちらの方がいいそうです。
また、肥料分の窒素は効きが早く葉も青々としてきれいなものができるそうですが、家畜にとってみれば有害な面があるそうです。
窒素分の多い生糞を肥料として入れた畑で作られたものは逆に良くないそうです。糞はワラなど草と混ぜ、積み重ね発酵させ(切り返しが必要)たモノを使えば問題ないとのこと。そういえば「現代農業」なんかに出てくる堆肥の作り方はプロだけあって素晴らしいものばかり!
・・・でも今すぐ真似できるようなものではありません。近くに農業資材の専門店(ホームセンターでもよい)があればもっと気楽にチャレンジできそうですが。
それに雨を防ぐために設備も必要なのです。米ぬかとかいっぱい使ってみたいなあ。

写真はクズの花。つる性の植物で高尾に上る道でよくみます。


敬老会

2007-09-22 19:41:59 | Weblog
17日に予定されフェリーの欠航で延期されていた「敬老会」が今日の午後行われました。
島の“老人”は70歳からです。“老人新入生”は今年は6名だったそうです。
今日の私の失敗は、午前9時からお母さん方が仕込みしていたのに、顔を出したのが11時過ぎだったこと。
いえ、おこられるなんて事は全然ないんですよ。私の気持ちが緩んでる証拠。スミマセン。
洗い物部隊としてがんばりました。

開会の言葉・祝辞と続き、小中学校生徒のパフォーマンス・婦人方の踊りと演目が披露されます。
生徒達は元気によさこいソーランを踊りました。ご婦人方はおはら踊りや七福神が歌詞に出てくる福踊り、そしてフラダンスも披露されました。みんなとっても良かったです。

スローライフ(村が企画している団体旅行で、内地に住む熟年層を島に招く)・敬老会と済んで、さて次は十五夜・運動会・トカラマラソン・文化祭もあるのかな?・・・秋は忙しいですね。十島村のキャッチコピーが“刻(とき)を忘れる島”ですが、島のご婦人方にしてみれば逆の意味。仕事が多すぎて「あっもうこんな時間!?」という時を忘れるという状態でしょうか。
中之島は人数が多いということで村が企画した行事の煮炊きが真っ先にまわってくるのも原因のようです。