トカラ列島トカラうま!

鹿児島県のトカラ列島にある中之島に県の天然記念物「トカラ馬」が飼育されています。馬好き島民による現状レポートです。

ろうどうしゃのうた

2008-12-30 18:44:17 | Weblog
♪今日は~5時までしごと~♪そして~明日も(大晦日~←※コーラス)5じまでしごと~♪(労働者の詩)
♪うまのかおも~くらくて~みえない~♪(うまばかの詩)
♪元旦は年賀状はーいーたーつー♪あ~あ~私の年末年始~

今日はめずらしいお客さんが。
めったに見ませんカモメの仲間(ウミネコかな)。
島の人が居ついた猫にやるためにおいてあった残飯をついばんでいました。
北海道時代、死ぬほどオオセグロカモメを見ていたので、カモメに会えるのはうれしい。
同じく死ぬほどトビも見ていたのに、島ではほとんど見ません。ここにたまたまいた1羽は、もうぼろぼろのくたびれた感じの子でした。
ただ、どっこにでもいるのはカラス。最近勢いを増している感じも。生命力。
このウミネコちゃん、左目が少しおかしな感じ。怪我をしている。これが原因で強風に流されてきたのかな。
夕方牧場に行ったら、グレーも右目がおかしい。開けることができずに涙を浮かべている。
たまにこうゆう症状はあるのです。たぶん木の枝に強く触れたか何かだと思います。
他に体には何もないので、しばらく様子を見ます。

目標

2008-12-27 23:50:21 | Weblog
いよいよ世の中はお正月休みに入ったようですね。
郵便局は30日まで通常営業。31・1月2日~4日までは郵便窓口だけ開局します。
私は1月1日も年賀状配達の業務があるので、まー休みなしです。
ぼちぼちやります。

もう来年の話をしても鬼は笑わないでしょうね。
来年の目標を立てたいと思います。
まずは馬たちの健康。
できることならば無口で繋ぎ静止できるまでに人間とのコミュニケーションをつくり、いざというときの注射や薬の投与などができるようになりたいです。
たぶん医療面での健康管理は村側は想定していないので、それもできるところまで勧めていきます。
自分のことでいえば調教技術はまだまだなので、勉強を進めます。
自分のトカラ馬を手に入れ育てたいです。
乗馬をすることでトカラ馬に対する関心を島内外のひとからもらいたいからです。

呼んで来てくれてうれしい
さわってカワイイ
乗って面白い
馬は大切なものと頭ではわかってもらえているのですが、接することで心で馬を必要としてもらえる。

来年は日蝕のイベントで島は騒動になります。
そんなとき馬たちに何事も起こらないようにするというのも大切だと思います。



移住

2008-12-25 18:44:53 | Weblog
まちはクリスマス。
でも、悲しかったり苦しかったりするニュースが多いです。
期間雇用の人の大量解雇問題、仕事がないとハローワークに駆け込む姿。
一方で介護や農業従事者は人手不足なわけで、うまくいかないなピンチがチャンスに変わっていかないかなとも思います。
いっそのことこんな僻地に逃げ込んで、ゆっくり暮らせたらなと思いますか。
十島村各島への移住希望者は毎年いるようですが、なかなか実情は難しいようです。
よく田舎暮らしを勧める雑誌などでは各市町村が打ち出している定住促進の支援が載っていたりします。
場所によったら至れり尽くせりのところもあるようです。
十島村にも定住促進支援策があるにはあるのですが、行政に頼めば何とかなるというものではないようです。
自分から動いて情報やら支援を求めなければなりません。
私もここへ来て来年でまる4年になります。
一応先輩として意見を求められることも出てきましたので、少しお話します。
私は島に移住したいと申し出たのは2回目の来島の時でした。
移住希望者の中には一度も島を訪れることなく要望をおっしゃる人もあるようなので、1度は島をご自分の目で見られて雰囲気を感じた方がいいと思います。
しかし私の場合、2回では不十分と当時の議員さんに言われました。
一つは移住したあとでこんなはずじゃなかったとすぐに出て行ってしまうことが、お世話をしてくれた島民の大きなダメージになるからということでした。
移住の希望を持って3回目に島に行ったときに今の仕事が見つかり移住にいたりましたが、本当にタイミングがよかったので島の神様が呼んでくださったのかなと思ったりもします。
多くの島民が学校卒業後島に戻ってこないのは、暮らしてゆくための仕事がないからです。
いくらかの蓄えと年金生活で生活される方は別ですが、現金収入は必要です。
仕事は農業・漁業と考えられますが、地理的な面から見ても厳しいことは事実です。
物価や天候にも左右されるため、粘り強さが必要です。現在畜産は牛の値段が安いのですが、逆を言えば今が入植のチャンスと見てもいいかもしれません。

“農業”をやりたくて島に来るのはお勧めしません。島に住みたくて農業をなさるのならば道は開けるかもしれません。

日雇いの仕事もあります。道路工事など公共事業の人夫などです。
フェリーの港への発着を手伝ったり荷物をコンテナに積み込んだりする仕事もお金がもらえます。
地すべり防止関係のデータ提供や害虫防除の薬剤散布の仕事もあります。
ただ、どれも副業で考えた方がいいです。

一番いいのは芸術家です。
島の静けさの中で創作活動をするのはどうでしょう。
今後光がつながれば都会との情報のやり取りも可能です。
SOHOで何か立ち上げられるスキルのある人もいいかもしれません。
株のデイトレーダーだっていいのかも。

田舎はよく地域発展のために都会の発想を必要していると言います。
逆に生活面では都会の発想ばかりでは地域との摩擦が生じます。
それに加えて十島村は他の地域にない状況を数多く有しています。
600人ほどの人口が7分割されている自治体で、唯一の交通機関が週2便のフェリーだということも大きな特徴です。

人口が減っている地域は日本各地にあり十島村だけではありませんが、その相対的規模では群を抜いているのではないでしょうか。
実際10年後20年後この自治体がどうなっているのか、予想ができるほどです。

怖い考えかもしれませんが、この島に移住できるのは今だけになってしまうかもしれません。

広報に載っていた11月現在の村の人口です

口之島・・・118人(80世帯)
中之島・・・139人(84世帯)
平 島・・・76人(41世帯)
諏訪之瀬島・・・49人(27世帯)
悪石島・・・74人(37世帯)
小宝島・・・51人(30世帯)
宝 島・・・117人(67世帯)

合計624人 366世帯

島も寒いです

2008-12-23 23:57:18 | Weblog
中之島にももれなく寒気が入ってきて寒くなりました。
寒いね、寒いねと島の人と言い合い。
冬至の頃はまったく太陽と縁遠くて、今上がった太陽がもう沈んだという感じ。

“早く太陽さん昇らないかな~”と思っていたとき、ふと考えたんです。
いやまて、太陽の昇る時間は日蝕がずっと前から予測されているのと同じように、決まっている。
早く昇ってと思うのは愚かなことかも・・・
でもまてよ、その日の出の時間*何時何分というのはそもそも人間が決めたスケールの話だ、相対性理論で言えば時間・空間は一つではないからあながち日の出の時間を夢想するのも愚かなことではないのかも。
人間って大きな自然の摂理の中で生かされているんだな~。

早朝の私の頭の中でした。

地区の忘年会があって、今日は仕事場の忘年会がありました。
前もお話しましたが、島には飲食店がないため宿に夕飯だけお願いするか、あとは自分たちで用意するほかありません。
でもそこはかって知ったるわが島。うまいこと毎年行われます。

かいてくれるの?

2008-12-21 18:40:34 | Weblog
お尻をかいてもらうのダイスキ。
馬たちはよく自分でも柵にこすり付けていたりします。
馬同士のグルーミングは肩の辺りが多いです。
他の馬にお尻をかいてもらうことはまずないので、気持ちいのかも。

でじかめ

2008-12-21 18:39:03 | Weblog
ロコちゃんの妙な動き・・・小さい子馬だからそうなったのか、この子の性格か?
昨日の夕方牧場に行ったとき、いつもどおりピン姉さんが真っ先に私に近づいてきて、エサくれるの?なんなの?とひとしきり私のことを詮索。
続いてひなぴ、ちゃこちゃん、ローちゃん、などと群れ全体が寄って来たのですが、あれれ、ロコちゃんがずっとむこうで立ったままこっちに来ない。
おっかしいな群れが移動したのを気づかないでいるのかなとしばらく待ってみたのですが、こちらを見てちゃんと気が付いている様子。
普通これくらいの年のいかない子馬は群れ(母)から離れるのは怖いはず。一人でぽつんと立っている姿に違和感を感じたんです。
何かがあるのか確かめようと思って近づくと、なんと天敵から逃げるように走り出したのです。何を勘違いしているんだろうと不思議でしばらく見ていたのですが、群れもそれを見ていて興奮したのか、特にロー母ちゃんがロコちゃんのもとに駆け出していったので残る6頭全体がロコちゃんを追いかける形で牧場を走り始めたのです。
私は???という気持ち。しょうがないのでロコちゃんに追いついた群れが止まるのを待って、ゆっくり近づいてみたら、大丈夫。ロコちゃん、けろりとした表情で“なーに?”というのです。
なんだかなあ、こんなこともあるんだなと思いました。
今日の朝・昼・夕方もいつもどおりでした。なんだったのかね。

そんな不思議ちゃんを写真に撮ろうとカメラをいじっていたら、なっなんとフリーズっ。
カメラがフリーズするなんて、初体験でびびりました。
大学時代に卒論用の記録にカメラを使っていたのですが、その当時はもちろんデジタルなんていう高級なものはなくてフィルムカメラ(スライドを作らなくてはいけなかった)でした。
ニコンのEMというカメラで、フィルムの巻き上げも手動の機種でした。
だから、カメラがフリーズするっていうのは論外。デジタルカメラって便利~と思って使っていたのですが、こんな落とし穴が・・・。
トリセツを読んで、強制的に電池パックを抜いて装てんしなおしたら治りました。よく見ると、どこから入り込んだのか電池に馬の毛が付いていました。

最近、小中学校の携帯電話の持込禁止が話題になっているじゃないですか、1日に何時間も携帯を使っていたり依存症になっている子もいるとか。
考えられないと思っていたのですが、いざ私がデジカメが壊れそうになったらその気持ちが少しわかりました。
すっごくかわいいシチュエーションがあった時や大事なシーンのときにカメラが壊れていたらちょっと悲しい。ないと困る。
まさに、今日フリーズした直前に撮った写真はイイ出来だったのです、
ぽかぽか陽気の太陽の下ぬけるような青空と御岳をバックに微笑むロコちゃん・・・ところがメディアには記録されていませんでした(涙)残念。

でも、昔は撮った瞬間はどんなふうに撮れているのかわからなかったし、フィルムを無駄にしたくなくてシャッターを思い切って押せませんでした。
それを考えるとデジカメさまさまです。

せきにん

2008-12-19 19:12:24 | Weblog
おならが出るな~と思ったら、焼き芋を食べたのでした。
島のおばあちゃんが焼いてくれた大きくてあまーい高尾のサツマイモ。どうりで。
うら若き乙女がハズカシイ(ホントはそれほど若くない)。

このところずっと晴天が続きうれしいです。
月が出るのが遅く、日の出も遅いので、朝は月明かりの中目覚めます。
あしたもちゃんと船が来ます。

今日は怒りというより悲しくなる出来事がありました。
朝、家の水の出が悪く、どこか地区の中で漏水しているんだろうと思っていました。
島は川の水をタンクに溜め消毒薬を混ぜる簡易上水です。
他の住宅からも苦情が出たようです。
出勤に牧場の前を通ると馬たちの飲み水に引いている水道管が壊れ、牧場の一部が水浸しになっており、これが原因だとわかりました。

修理をしてくれた人から聞くところによると、水道管には以前破損した箇所がありその部分がずさんな修繕が行われていたため、再びそこから水が漏れたとのことでした。
ところがその加工をまったく身に覚えのない私がやったと現場管理者さんから聞いたというのです。
怒りがこみ上げ、そして暗い気持ちになりました。

私は自発的に馬の健康管理の面でお手伝いをしています。しかし牧場管理の草刈や柵の修繕は緊急でない限りわざとやっていません。
それは現場管理者さんが村からお給料をいただいている仕事の範疇であり、またわたしがやることによって能動的行動を妨げてしまうとも考えているからです。
もし私がしたことによって事故が起こってしまったとしたらそれは何もいえません。しかし、そうでないことに対して責任を転嫁させられてしまうことは本意ではありません。

何もしなければ馬が衰退してゆく、かといってすれば牧場で起こる総てのことの顛末が私に起因しているとされる・・・八方ふさがりです。

以前は馬が“文化財”ということで逆に管理に柔軟な対応がとれていないように見えたので、管理する側にどうにか改善してもらおうとあがいていました。
村や教育委員会の職員さんにかけあったり、県の文化財保護課に行ったりしました。
しかし役場の壁は厚く、閉塞感でいっぱいになりました。このままではいけないと、微力ながらも自分ができることをしてゆこうと思いやってきました。
でもそれもこうゆう状況になるとくじけそうになります。

管理の委託をいただけるように頼んだこともありました。しかしお返事はいただけませんでした。
たぶんやりようはまだたくさんあると思いますし、がんばります。
でも今日はちょっとへこみました。



ぱぱ

2008-12-17 19:12:55 | Weblog
パパイヤの若実・花。
私は大きくって青いままの実を食べるのが好きです。スライサーで細長くおろして豚肉と炒めます。醤油ベースのドレッシングで味付けするとさっぱりした感じになります。
奄美か沖縄か、青いパパイヤを内地に売り出そうと言う話題を聞いたことがあります。
スーパーに並ぶ日も近いか?


田芋

2008-12-17 19:11:46 | Weblog
水田でできる芋です。
島ではミズイモと呼びます。
今年も収穫がはじまっています。
沖縄ではターンムといい、出荷もされています。
ミクロネシアあたりではタロイモといい主食になっています。
サトイモほど火の通りがよくないので、少し薄めに切って炊きます。
火が通るとほんのり紫色になってきれいです。
甘いのが好きならばつぶし、お砂糖を加えてイモモチのように焼いて食べたりします。
中之島では出荷はしておらず、皆さん知人親戚に配ったりしているようです。

あわただしいしま

2008-12-17 19:10:11 | Weblog
太陽が出れば百人力です。
日陰はヒヤッとしますが、日向はぽかぽかです。ともすれば半そでの人も。
ただ、朝晩はやはり冷え、特に高尾は寒く、さらにバイクで移動するので防寒着は必要です。
数日晴れが続き、馬たちも牛たちものんびり寝そべったりする光景が見られます。

馬の牧場の前を光回線の線が埋め込まれました。
インフラを整備するってのは大がかりなものだ。
管理が行き届かず草ボーボーだったのに、きれいになりました。
線は海底を通って島に上陸し、山を上り、天文台が終着地点みたいです(公共施設にしか届けない計画です)。


写真の地点から里へ降りる本通りの工事、このくらいの道幅でこのくらいの工事車両ならばきっと本来なら通行止めにするところなんだろうと思われるくらい通りにくいです。
なんせこの通り1本しか日常使える道がないのでしょうがないのですが、側溝をきれいに掘削している最中なので大きな車とすれ違うときは脱輪しないかどきどきです。
この他にも土砂崩れ防止の工事なんかをしているところもあり、工事車両だらけなのです。
3軒ある旅館も工事関係者でいっぱいだとか。
もちろん島の人も手伝っているので、忙しい年末です。