トカラ列島トカラうま!

鹿児島県のトカラ列島にある中之島に県の天然記念物「トカラ馬」が飼育されています。馬好き島民による現状レポートです。

季節

2008-05-29 20:09:18 | Weblog
今日も午後まで雨でした。夕方雲が切れ、青空がのぞきました。
サギの白い落し物(糞)がダラッと付いていたピン姉さんのかわいいお尻も、この天然のシャワーできれいになりました。

先日衣替えの意味を兼ねて薄物を出しました。
昨日今日と湿気がまとわりつくぬるい感じ。職場は今年初クーラーでした。
ただこの時季は油断するとびっくりするような寒い日もあるので、フリースはキープです。南の島なのにおかしいかな。
北海道に住んでいたとき「沖縄の人は10℃まで気温が下がると寒い寒いと大騒ぎするんだよ」という話で笑ったことがあります。
今ではあたりまえじゃん寒いじゃん!と真顔で言えるのですが、その当時は-20℃の環境で暮らしていましたので笑い話でした。
ところ変われば、いろいろ変わる。
今年の夏は平均より暑いと予報が出ていますね。おっと、その前に湿気と戦わなくては。
あと台風とも戦わなくては。イヤ戦いにならないか、穏便に過ぎてってもらおう。

今年は竹の子も出て、島きゅうりも大きくなり始めているというのに、トビウオが入りません。
島の人たちの間でも「入った?」「入らない」の話題が出ます。
みんな、まだかまだかと楽しみにしています

にゅう ぐりん てぃ

2008-05-27 23:21:12 | Weblog
この時期うれしいのが新茶!
九州のお茶も静岡に負けないくらいおいしいですよ。
ペットボトルのお茶が普及し始めてから、鹿児島のお茶の生産量は急に上がったようで、人気のお茶は静岡のきりっとした風味と鹿児島の甘みのある茶葉を混ぜ合わせるそうです。鹿児島は静岡に比べ茶畑の規模が大きく、大型機械を導入できることから生産効率がいいそうです。
最近は農薬を使わずに強い風を当てて害虫駆除する大型機械も登場したらしいです。

一番茶のカテキンパワーをいただきます。

2008-05-27 23:20:09 | Weblog
イタリアンの種を採ってみようと思って。
秋に種をまき、冬に青々とした草を収穫し、この時期は茶色くなって穂が出ています。

一方楽しみにしていた大根の種は、さやのなかの種が膨らむ前に虫たちに食べられてしまって全滅でした。残念。

森の神秘

2008-05-27 23:18:11 | Weblog
たくさんの葉をつけた木々と空との境が好き。
光を集めている枝枝を下から見上げて歩くのが好き。
カラスバトのけたたましい声やアオバトの尺八なんかを聞きながら、毎日が森林浴です。
今日、島の人から見せてもらった不思議な光る生命体。森の中には秘密の宝物がいっぱいあるようですよ。



レントゲン便

2008-05-27 23:17:24 | Weblog
日本で育った牛ならばホルスタインであってもジャージーであっても食肉加工されれば表示は「和牛」なんだとか。
「黒毛和牛」「短角種」であっても肉質をよくするためにいろいろ掛け合わされ品質改良されているわけで、口之島の野生牛に比べれば純粋な和種とは言えないのかも。
今は食品の素性が大変重要視されるご時勢で、牛肉も登録されている管理された種から生まれた子供(登録牛)でないと値がつかないそうな。
あなたたちはどちらかね?かわいさはいっしょじゃが。
今日のレントゲン便は案の定、多くの観光客を乗せてやってきました。
車で急いで島内観光するグループ、温泉に入る人、集落を歩く人など楽しみ方は様々。
船は呼び鈴ならぬ呼び汽笛を何回かならしていました。そろそろ戻っておいで~って。この時期のもう風物詩ですね。

やぎ

2008-05-26 20:01:07 | Weblog
色つきのヤギを欲しがっていた人のために囲っておいた子に赤ちゃんが生まれました。
そばにいたオスヤギが真っ黒だったので期待していたのですが、ご期待に副えず真っ白な子でした。
トカラヤギは種としてはけっこう有名で、ヤギを扱った本などを見るとよく名前が出てきます。
乳を搾る品種ではありません。よく皆さんが見る、例えば観光牧場とかTVのヤギはたぶんザーネン種です。
白黒のぶちや茶色や様々な毛色があり中之島でもよく見ますが、やはり白が多いです。以前かけ合わされた別の種の血が強く出ているのでしょうか。
それに比べ真っ黒は珍しく、このまえ島の人がわざわざ隣の口之島から真っ黒い子ヤギをもらってきていました。とってもキュートでした。

今日出しの船は住民健康診断便で、船内でレントゲン検診などが行われます。各島に2時間ずつ停泊します。
観光のお客さんは1航海で全島に上陸できる便利な船便です。
これに合わせて毎年、飼い犬の狂犬病予防接種も行われます。動物病院が村内にないため、獣医師の方から来てくれるというわけです。
明日は忙しくなりそうです。




梅雨到来

2008-05-25 19:19:02 | Weblog
雨季がとうとうやってきました。
大湿気祭り開催です。
湿度と気温が高く、むしむしします。
今日は午前中まで雨でしたが、午後はやみました。
馬たちの毛も雨に濡れて乾いてくりくりしてます。
ローズやマリーはすっかり夏の毛になって、ぴかぴかすべすべです。
赤Pののどの皮膚の炎症も完治間近。
私の怪我も経過良好です。えらいもんで穴はすぐ浸水液で満たされ、抗生物質が効いているのか炎症もありません。
まだまだ若いということっ(としておこう)。

いくら寝ても寝たりない今日この頃。
やるべきことをやろうと思っていても、睡魔が勝つ。
最近読んだ脳についての本では、“脳は疲れない”のだそうな。
脳が疲れて休んでしまったら、体の機能がストップして死んでしまう。私の場合は脳が疲れているのではなくて単なるグーたらなんでしょう。
やり始める前はやる気がないが、しぶしぶながらもやってみるとやる気が出てくるということは経験のあることですが、これも脳の仕組みで説明できるそうです。
「作業興奮」といい、脳に刺激が与えられると側坐核という部位がやる気(アセチルコリン)を生み出すそうな。それが生命の維持に関係するものであればあるほど
扁桃体が活性化して、やる気が長続きするということです。この扁桃体をうまくだまして働かせてやると、行動力のアップにつながるんだって。
神経細胞同士がネットワークを作って情報のやり取りをしているわけですが、その細胞同士のつなぎ方で個性が出るそうです。
人間ももちろん、馬だってそうなんでしょうね、だってみんな個性的。エサくれだけはそろうけど。

一方で、脳にはたくさんの刺激がたえず入ってきます。例えば頬に当たる風・ゆれる髪の毛、スカート・におい・踏みしめた大地の感覚など、
ひとつひとつ大切にするには膨大すぎる量です。そこで脳はその刺激を海馬に送り必要不必要を判断する統合作業をし、記憶を製造するそうです。
海馬には可塑性があり情報を保存=記憶できるのです。
その時必要なのが睡眠だそうで、寝ている間に見る夢で記憶の整理をするそうです。
…寝ることは非常に大切だそうですよ。
、、、といっても寝すぎはだめね。

写真は育ち盛りのひなと坊。
いっぱい食べて大きくなあれ。
赤Pはまだおっぱい飲んでます。
あんたも大きくなれ。
ローちゃんのおなかもだいぶ大きい。
無事に生まれてね。

あ~あ

2008-05-18 19:44:15 | Weblog
まだ気候は穏やかで、梅雨の前の静けさ。
例えば目にゴミが入って涙をウルウルさせながらしょぼしょぼしていたり、口元に小さな擦過傷があったり、炎症を起こし毛が抜けてしまっていたり、もうそろそろ出産の子がいたり、とそれぞれの細かいケースはありますがそれ以上に大変平和な“馬牧場”。
ところが平和な雰囲気に気を許していたのか、本末転倒、やっちゃいました、私が。
家の裏の竹と格闘中、転倒して右脛に竹片が刺さってしまいました…。
最初は弁慶の泣き所を打ったから痛いんだと思って見たら、刺さってて、抜くと足に縦に3cm深さ1cm位の穴がほげていました。白い脂肪が見えました。
血は思ったより出なくて、すぐに診療所へ。以前グレーが太ももの肉をこぶし大えぐったことがありましたが、それを考えたらへだ。
薄い綿のズボンをはいていたのですが、破れておらず、その上から肉をえぐったようでした。最初先生が麻酔をして穴の中の木片をブラシでかきだす
というようなことをおっしゃったので、「いやいやいや、ズボンの上からだったので大丈夫です」と慌てて説明したら、流水での洗浄だけで済みました。
ただ傷の腐食が骨に達すると厄介な症状を引き起こしたりすることもあるので抗生物質と、感染が怖いので破傷風の予防注射をし、痛み止めをもらってきました。
ふう、もう、なさけな。
破傷風の注射は島に来てこれで3回目だなあ。
1回はラッキーが死んだとき。
2回目は鎌で手を切ったとき。

なんだか定期的に傷つくってるきがする。
作業は慎重に。
注意注意。

にじ?

2008-05-15 21:37:52 | Weblog
島の方がビデオカメラ片手にいらっしゃったので聞いてみると、ほら見てごらん、空に虹。
雨が降ったわけでもなく、からっと湿度の低いいい天気なのに。
アーチ型が逆に見え、どうやらおなじみの雨上がりの虹とは違うようです。

『空の名前』という本で“彩雲”というのを見たことがあるなと思い出し、見てみましたが掲載されている写真とはぜんぜん違う。
どちらかというと暈(かさ)として紹介されているものの“外暈(そとがさ)”に似ています。
巻層雲(けんそううん)=薄雲が太陽や月にかかると色づいた光の輪や弧、柱が見られることがあると書かれています。

また台風が近づきつつあります。今度のフェリーにも影響が出るかもしれません。