トカラ列島トカラうま!

鹿児島県のトカラ列島にある中之島に県の天然記念物「トカラ馬」が飼育されています。馬好き島民による現状レポートです。

やっちゃった

2007-04-13 21:04:28 | Weblog
やっちゃいました。
いえ、いつかやるかな~と思っていたの、もうほんと浅はかな・・・。
馬にさつまいも(だいすき)をやろうと、鎌で切っていたら自分の手まで切っちゃいました。
皮の内側の肉や腱が見えるくらいぱっくりといってしまったので、急いで診療所に行きました。
まだ早かったので、看護士さんを起こして診てもらいました。よく動くところなので、縫合用のテープで仮止め。
抗生物質と痛み止めをもらい、きれいではない鎌ということで用心のため破傷風の注射もうけました。やれやれ。

オス同士

2007-04-12 21:10:36 | Weblog
昨日は猛烈な罪悪感の嵐でした。
グレーに心から謝ります。ほんとうに辛い思いをさせて、ごめんなさい。
昨日、北の牧場の3兄弟と合わせました。ボス格のロッキーとひどい争いになりました。
日中しばらくはおさまったそうなのですが、夕方またひどい争い方になりました。
どうみても新参者扱いをされているグレーが劣勢で、ロッキーの執拗な追い立て方に参ってしまいました。グレーを傷つけました。

他の群れの種馬(オス)どうしを同じ牧柵で飼うことが間違いでした。
以前は同じ場所で飼われていたとしても、もう今では違う群れの個体になってしまっているのです。
順位が決まったら落ちつくだろうというのは間違いでした。
馴染むまでにしばらくはかかるだろうという考えもありますが、どう考えても牧地が狭すぎ、今の様子では危険すぎます。
南の牧地のように逃げおおせるだけの場所がないのです。
普通の馬飼育下で複数のオス同士を同じ牧柵内で放牧するためには、1頭の種馬と複数のせん馬(去勢個体)をあわせます。
今までここの馬が去勢していなくても同じ牧地で飼われてこられたのは、以前は30頭近くいて複数の個体群があり勢力が均衡できたという側面があってなのです。

グレーはもとの場所にも帰れない、3兄弟の牧地にも混じれない、はやくメス馬が導入されて、新しい広い牧地で暮らさせてやりたい。
今日島の人と相談して、物理的に最も省力的な方法で馬を分けることにしました。
3兄弟を最も北にある牧地に入れ、そしていま3兄弟がいる牧地にグレーを離すことにしました。

子馬は元気です。
オス1頭になったので、オスがメスを追いかけまわすという行為はなくなりました。

心から、いのります、みんなみんな子馬と同じくらい大切なんです、
勝手なお願いですが
トカラ馬のご先祖様たち、どうか守ってください。



隔離

2007-04-10 22:12:58 | Weblog
子馬の様子:体はまだガリガリですが、幸せなことに元気です。おかあさんの前を走る姿も。
お乳を飲む様子も頻繁に見られ、マリー(母馬)の子育てぶりも頼もしいです。性別は女の子でした。

まだローズの出産を控えています。
今、子馬が動くと母馬も動き、他のメス2頭との距離があきます。ボスであるブラックはメスをまとめきれないのとグレーをけん制するのでめいいっぱいになり、群れ全体が不安定になります。これでもう一頭子馬が生まれたら群れの状態はどうなってしまうのか・・・。
今日、思い切ってグレーを隔離しました。北の牧場ロッキー・しゃっく・あきの群れに入れることを考えています。
牧場の間仕切りがこのスペースしかないので、苦肉の策です。
男の子同士ですが、メスがいて奪い合うというわけでもないので、争ってもそんなに激しいものにはならないだろうという予測のもとです。心配なのはグレーは3兄弟と血がつながっていないこと、順位の確立までは気になるところです。

今回の子馬の出産(4月8日)は大潮でした。月の満ち欠けと出産は密接に関係してるみたいです。
人も同じだそうです。そして死もまた同じように月(シオ)と関係しているそうです。
今度の満月か新月の日、次の出産があるかもしれません。

子馬、大丈夫のようです

2007-04-09 21:09:59 | Weblog
朝6時前、牧場に行くと子馬の姿がみえない、心臓がとまりそう。
母馬は昨日最後にみた場所とは正反対のところにいる、どうしよう、あんなところまで移動できたのだろうか。
子馬をさがしさがし牧場内を歩く、どこかで倒れてやしないか。
ところが子馬は母馬の足元で寝ていました。様子を見ましたが、元気そう。あーよかった。ここにきて初めて喜びの気持がわきあがりました。今日は晴れ、予想では20℃までいくとのこと。子馬の駆け回る様子、乳を飲む様子、どうやら今日のところは大丈夫そうです。
去年亡くなった子はとてもこんな元気な様子ではなかったし、母馬マリーも献身的な保育ぶりです。感謝。
ただ、元気そうに見えたのに2日で死んでしまったという子馬の話や、まだこれからも冷たい雨が降ることもあるし、手放しで喜ぶという状態ではありません、まだ見守りたいと思います。

経済課の獣医師さんは来ないそうです。こうゆう状態で飼われている馬に対しては何もしてやることがないからというのがその理由だそうです。他の獣医師さんも同じ意見だそうです。

それと、もう一つ、学校の先生が中之島のトカラ馬を馴らそうと考えているようです。
できれば学校で飼育したいみたいです。とくに今度生まれた子馬を。
無口という馬具を馬たちに見せて慣れさせる訓練をしています。ブラックは無口を付けられたそうです。
その様子を見て私の中にいろいろ思うところもありますが、このままではだめだという思いは同じなので、見守りたいです。
馬が好きで、教育委員会とうまくやれる、こうゆう人が必要だったのかも。
先生は任期をご自分から延長しなければあと2年間の勤務です。


明日の天気はどうかな、しばらくは空とにらめっこです。

子馬が生まれました

2007-04-08 20:05:06 | Weblog
マリーに子馬が生まれました。母子とも無事の出産でした。
おめでたいことのはずなのに、全然うれしさがこみ上げてこない。心配の気持ちと不安な気持ちで、気分が重い。
昼12時ごろ子馬が生まれているのを発見。曇り空・気温17℃。母親はまだ後産をぶら下げており、子馬をなめている。
15分ほどして子馬は立ち上がり、母馬もそばを離れず、なめ、また自分から子馬が乳を探しやすいように体をもっていってあげている様子だった。
乳を飲む体制の子馬。でも乳が出ているのかは不明。白い乳液やそれが垂れた跡も見つからず。でも頻繁に乳を飲むそぶりはある。
15時ごろ雨、気温も下がり11℃。ここでは低体温症で何頭もの子馬を亡くしている。どうしようか本当に悩む。
獣医師と連絡つかず。母親はひどく神経質。他の馬からのちょっかいもあり、前足でなんどもなんども地面をかく。
傘・レインコート・体を拭くと試みたがどれもうまくいかず。
ふもうだ。もうずっと前からわかっていることなのに。母馬を馴らさない限り子馬を雨から守ることはできないのに。
人工保育の馬は弱く、育ちも悪い。飼育経験者の話しでは、母親の元で育たない子は人工飼育でも難しいと聞く。
去年もそうだった。母親の乳を飲んでいるようだから、様子を見よう・・。そして雨にうたれて死んだ。

・・・今日は本当につらい。
去年の死んだ子と同じお母さん、そして父親も一緒だと思う。去年の子よりはしっかりしている様子だが、この寒さに
それもわからない。乳がちゃんと出ているのかもわからない。
母親と離せない・風雨から守りたい。この飼い方では何もできない。つらい。何もできない私がイヤだ。

今も子馬は濡れたまま牧場にいる。
神様、どうかこの子をマリーから取り上げないで下さい。

去年からちっとも役に立たない私は一体なんだ。



荷造り

2007-04-07 18:52:56 | Weblog
冷え性なのに露出狂というタレントさんがいましたが、私の場合は掃除嫌いのダストアレルギー・・・。
部屋の荷物を片付けていたら水分補給が必要じゃないかと思うくらい鼻水が出ました。
たった2年間ですがいつのまにかこまごまとしたものが増えていて、ぼちぼちやってたら4月がおわりそう。
不要なものは捨てよう。捨てるという行為は脳を活性化するそうですよ。
いつかなんかの時に使うだろうと包装紙や紙袋などをとっとく人はボケやすいんですって。
・・・でも島ではたまーににこうゆう端材が代用品として必要になる時があるんですよね。難しいところだ。
うちは家具類は少ないので、その他の雑貨をせっせとダンボール箱に放り込んでいる状態です。

今日はしとしと雨でした。
馬たちもぐっしょりと濡れていました。私が行った時は餌をもらった後のお休みタイムだったらしく、ねむそうにしていました。
私に対して警戒心のない彼らの様子はそりゃかわいいです。

がりぶら

2007-04-05 20:11:28 | Weblog
がりがりのブラック。メスをグレーから守るために必死なのが伝わってきます。餌をゆっくり食べる暇もないのだと思います。
この飼い方がもたらす状態の一つです。

メスですが、出産はまだです。いつなのかな。
子馬についてですが、深刻な状況です。平成14年に生まれた子を最後に、現在まで子馬は育っていません。
生まれてないのではありません。生まれて死ぬのです。ほとんどが数日間という短い命で。
どうして?
いくつか考えられることはあります。

でーこんのはな

2007-04-05 20:07:34 | Weblog
作物は足音を聞かせて育てろと言いますが、私の大根ちゃんたちは足音を何回も聞かないままこんなになってしまいました。
というか、収穫しても食べきれない。
島のお母さん達は大根を収穫したあと、細く切り干して切干大根をつくって保存しておきます。冬はどのお宅の軒先にも大根がぶらさがっています。風は冷たければ冷たい方が白くきれいに乾き、湿った風だと黄色く変色してしまうそうです。今年のできはどうだったのかな。

新年度

2007-04-04 20:04:55 | Weblog
寒の戻りは中之島にも来ています。風が強く、冷たいです。
雨の日はみんなで電線や軒下にじっとしていたツバメ達ですが、今日は一生懸命虫をとっています。
人が通ろうが、犬が通ろうがおかまいなし。頭上を足元を戦闘機の身軽さで飛び回ります。そうだそうだその調子で虫を全部食っちゃってくれい(ムリ)。

4月がはじまって、学校の新任の先生方も赴任されました。
中之島は4人転出の3人転入で1人減。これは生徒数に比例しています。

新年度、ほのかに忙しい毎日。
わたしは雇用の身分が変わり、月給から時給になりました、トホホ。でも収入があるだけありがたいので、様子見でやっていきます。
それから正式に高尾の村営住宅への入居が決まりました。いつ越してもいいそうです。なんやかんや家具をそろえたいのと、手続きと、お休みのタイミングもあるので、もうちょっとかかりそうです。今度のトイレは水洗だ~。