トカラ列島トカラうま!

鹿児島県のトカラ列島にある中之島に県の天然記念物「トカラ馬」が飼育されています。馬好き島民による現状レポートです。

2006-04-22 21:42:20 | Weblog
埋めたはずの遺体の骨が出てきました。今馬たちがいる牧場にはたくさんの馬が眠っています。

今日は雨

2006-04-22 21:38:47 | Weblog
今日はすごい風が吹き、雨が降りました。
体重数百キロの馬たちはじっとしているけど、体重50キロちょっと(ちょっと?)の私は飛ばされそうでした。
・・・そういえば、トカラ馬の体重ってどのくらいなんだろう。体重計にはのせられないな。
いま、本を見たら体重計で測定する以外に、体長・体高・胸囲・管囲・日齢で測定する式が載っていました。
・・・まあ、素直に測らせてはくれないだろうから、これも難しいか。
牧場は池。ここは周辺より低地にあるか、雨が降ると水が溜まり、しばらく池のようになります。衛生的にも良くない。
今日はメスのマリーちゃんが群れからの脱走を何度か試み、そのたびグレーに制されていました。マリーはグレーとブラックの妹です。繁殖するとかなりの近親交配なので、あまり良くないと思います。先日死んだ子馬もマリーとグレーの子供でした。もう、9頭というぎりぎりの数なので、血統管理も必要だと思うのですが・・・。

写真は「ブラック」くん

2006-04-21 20:01:13 | Weblog
さて、馬1頭が必要な1日の栄養価とはどんなもんなんでしょうか?
競走馬や乗馬用の馬は素晴らしく管理されているので、そんなデータもあるのでしょうが、在来馬にはありません。先日鹿児島の平川動物公園で飼育されているトカラ馬に会いに行ってきました。
ここは放牧はされておらず、舎飼いです。昼間はふれあい広場(他にウサギやヤギ・ひつじなどがいるスペース)の一角に囲いがあり、そこにいます。そこで獣医さんが計算した飼料の資料を頂いてきました。
・・・中之島の子たちは、はたしてこれだけの栄養価をとれているんだろうか???
岩崎産業が経営している「開聞山麓自然公園」のトカラ馬も毎日濃厚飼料とイタリアングラスなどの牧草をもらっています。昼間中之島の牧場よりも広いところに放牧されているのにです。
確かに、馬体が開聞も平川も中之島より若干大きいように感じました。
「本来のトカラ馬の形質」と呼ばれるもののなかに、「小型」という点が上げられます。あんまり栄養が良すぎると(また気温も関係があるようなのですが)、大型化してしまうというのです。
生かさず殺さず・・・というフレーズが浮かぶ・・・。
まあ、そこまで管理者様は考えてはいないでしょうけれど。
本来は宝島というトカラ最南端の有人島で、農耕馬として飼われていたトカラ馬。今のように群れで放牧という飼い方ではなかったようです。使役動物でした。
トカラ馬って何だろう。
家畜なのか、野生動物的形質を濃くするべきなのか。
結局、大陸のモウコノウマの末裔で、西洋種の遺伝子がかかっていないことが、重要視されているのだけれど、それと家畜として飼うのか、人間に慣れさせない半野生として飼うのか(野生を飼うっていうのはおかしいけれど)とは別問題。今後のトカラ馬をどうしていくべきなのか、管理者様は増えたら人に馴らす個体を作って観光や教育に利用したいとおっしゃいますが、今のままでは増えません。

まあ、とにかく

2006-04-20 22:33:47 | Weblog
まあ、とにかく、なんだかんだ言って、かわいい子達なんです。人間きらーいって子もいますが、優しい子です。今はエサが少なくて、私が近寄ると「なんかくれるの?」って寄ってきてくれます。どうかこの子達が幸せになりますように。

群れ

2006-04-20 08:14:44 | Weblog
以前は30頭近くいて、メスも多く、もっと広い放牧場に飼われていたんだそうです。
そのころは、馬の行動も比較的自由だったのでしょう、写真の奥に見える竹やぶに入って、竹の葉を食べたり、雨風をしのいだりができたそうです。
でも、その当時の馬と今の馬の群れの状態は違います。管理者の皆さんは、そこを少し思い違いしているのでは?

この前牧場に行った時のこと。私が竹やぶに上っていくと、私の後をメスがついてきました。
でもそこへハーレムの主「グレー」くん登場。メスをすごい勢いで草地の方へ戻しました。
グレーは自分の行動範囲外にメスが行くのを嫌がります。ましてやメスが見えにくくなる竹やぶにメスをやるなんてことはもってのほか!つまり、メスたちは竹やぶに入ることができないのです。
だから、どんなに強い雨の日も暑い陽射しのときも草地の端っこの方で立っているしかない。グレーもメスを他のオスにやらないため、必死なのです。
これが、メスが多く、グレーにも囲えきれないくらいいたならば、他のオスにもメスをもてるチャンスができて、群れ全体が落ち着くのですが。
私ははじめ、管理者から、馬は暑かったり強い風雨の時は竹やぶに入るから小屋が無くても大丈夫だということを聞いていました。実情は違っていました。

牧草がまだ育っていないので、竹を折って与えてやるとよく食べます(竹の葉は栄養価はとっても低いのですが)。
竹の葉をうれしそうに食べる馬たちがかわいいのですが、とってもかわいそうに思えます。
馬ってこうやって飼うものなの?

大切に

2006-04-18 22:45:08 | Weblog
トカラ馬は鹿児島県の天然記念物に指定されていますが、正確にはトカラ列島で飼育されている個体に限るということだそうです。
他に鹿児島大学の入来牧場、開聞山麓自然公園、平川動物公園にも飼育されていますが、
全てもともとはトカラ列島(宝島)で飼われていたものの末裔です。でも、天然記念物に指定されているのは中之島で繁殖した個体と、鹿児島大学の教授が、「これは間違いなく純血だ」と太鼓判をおされてトカラ列島に移入された個体に限るのだそうです。
もともとは馬を守る為の制度なのでしょうが、今はまったく逆効果。天然記念物であるため、まったく畜産と関係ない機関が管理し、天然記念物であるがために、移動一つ申請が必要。‘天然記念物’という看板があるため、「大切なもの」という認識はなんとなくあるものの、実際馬が観光客をわんさか呼ぶわけでもなく、牛のような経済動物でもない。中途半端な存在。
でも、私は天然記念物・文化財としてこの子達を見ていません。ただ、好き。それがいけない?だから、現状に納得できない。
でも、部外者なので、自分の無力さを痛感しているところです。
最近、入来牧場と開聞岳と平川動物園にトカラ馬に会いに行ってきました。その報告もかねて管理者である教育委員会に行ったのですが、いい顔をされませんでした。たくさんの業務があるのはわかります。でも、もう数パーセント、馬に力を貸してください。

春?

2006-04-17 23:17:43 | Weblog
今、一番心配なのはここのとです。ここは北の牧場。「しゃくれ」と「ロッキー」「あきちゃん」3頭の兄弟がいる放牧場なのですが、春なのに新芽がない・・・。大丈夫かな。人間からエサをもらえないので、牧場にはえる草だけが頼りなのに。

しゃくれの歯

2006-04-17 23:14:07 | Weblog
おもしろい写真?いえいえ、これは「アンデス」(私は「しゃくれ」と呼んでいます)の口元です。以前、ケンカで蹴られ、負傷したようです。