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馬好きの方、トカラ列島ファンの方、大歓迎！

日本在来馬の一種に「トカラウマ」という馬がいます。もともとは馬産地であった喜界島から、トカラ列島の宝島に導入されたものですが、西洋種がまったくかかっていない珍しい馬ということで、現在は県の天然記念物に指定されています。

私はトカラ列島の中之島に住んで１年目の移住者です。この島で十島村が現在９頭のトカラ馬を飼っています。
直接は文化財ということで「十島村教育委員会」の管轄になります。十島村は離島が集まった行政区ですので、役場はどの島にあるのか・・・？実は村役場は村の中になく、便利な鹿児島市にあり、村の中枢部が現地に無いという何とも不思議な村なのです。
ですから、馬を健全に飼育管理してくれる人材が現地にいない状況なのです。
・・・で、どうなっているのか。
馬は放牧場の中で飼われています。エサは冬場だけ、おやつ程度に。あとは周年放牧です。観光客の皆さんは広い牧場でのんびり草をはんで、自由で、いいなあ・・・と思われる方が大半だと思います。私もはじめはそう思っていました。
もともと動物好きで、大学時代、研究室で３頭の馬を世話した経験があったので、休日にズカズカと牧場の柵の中に入って、馬をさわりに行っていました。でも、素人が見てもおかしいんです・・・。この飼い方。オスは傷つけあってボロボロ、メスはビクビク・・・。
話を聞くと、ここ３～４年の間、仔馬が生まれるんだけれども、全滅・・・みんな死んでしまっているとのこと。
？？？天然記念物なんでしょ？村の観光資源なんじゃないの？？？おかしい、おかしい。
で、何か飼育のお手伝いができたらと思い、ボランティアやりますということで、手を上げたのはいいのですが・・・。

ちょっとでも解りやすく言うと、飼い主がずーっと留守の家に飼われている犬がいて、その犬がかわいいので、どうにかしてあげたいと思っても、飼い主にとっては余計な事だったのです・・・。
私はただの島民で、馬に関して何の権限もありません。でも何とかしたい。何かしようとするとそれは越権行為になってしまう・・・？
今年度、飼い主さんは大きな予算を組んで、壊れてそのままだった柵や小屋を整備しなおすそうです。動物を飼うのに飼育環境を整えるのは大切です。むしろ当たり前の事です。問題は整備後必要となる「ソフト」がより良いものでなければ！
そうなるように、無力な私ができることは・・・と思ってこのブログをはじめました。本当に八方ふさがり状態なので、ここの表現の場は一つの光なんです。
遠い遠い小さな島での出来事ですが、お付き合いいただけたら、うれしいです。