最優先

昨日は、帰宅するとインターホンに来訪者が記録されていました。

確認したら１時間ほど前に宅急便が来ていました。

しかし、玄関を探しても、そのような荷物は見当たりません。

母に尋ねても、来訪者すら覚えていません。

そこで、電話を確認してみたら、代引きの荷物が届いたようでした。

恐らく受け取ったはずです。目に付くところに置いてないところをみると、ろくでもないものを買ったのでしょう。

こういう場合は、身近なところに隠していることが多いです。探してみると、やはり、荷物の上にタオルをかけて見えないように置いていました。

商品はグルコサミンでした。

聞いたことのないメーカーで飲むのはためらうほどですが、３瓶入りで結構な値段がします。

明細を見たら、定期購入にはなっておらず、一安心。

注文の電話を確認したら、母が注文したわけではなく、勧誘電話がかかってきて、買わされていました。

かかってきた電話番号を迷惑登録して、一連の処置はとりあえず完了しました。


母は見ず知らずの人からの勧誘電話に、現在の生活環境や、σ(-_-;)の別居生活まで、話しています。

用心深い母が、以前なら考えられないことです。

注意すれば、当たり前のことで、なんてバカなことをしたんだと反省するのですが・・・



ただ、今回少しだけ母の行動を理解できた気がしました。

恐らく、誰と電話しているのか、忘れているのです。
１，２分前のことをまったく覚えていないのですから、誰との電話か忘れて話をしているはず。

自分がかけたのか、かかってきたのかも覚えておらず、旧知の友と話している気になるのでしょう。



「取り繕い」という行為があるそうです。

覚えていないことを隠そうと取り繕った言動をするようです。

判断力はあるのに、１，２分前のことを覚えていない日常生活とは、どんな感じなのでしょう。

直前のことを故意に覚えていないように振舞えば、身持ちが少しわかるような気もしますが、本当に忘れてしまうようになったら困るので、試してみる気にはなりません。

ただ、現在のσ(-_-;)の環境、すなわち妻子を関東に置いて単身で母と同居している点を正確に話していたのは驚きました。



いつまで現在の生活を続けられるのか。この先、どんな事象が待ち構えているか。

間近に迫っていると思われるのは、母が自力では歩けなくなること、かみさんが退職し同居すること。

自力で歩けなくなると、要介護レベルが１つ上がって、トイレや風呂などいよいよ本格的な介護生活に突入です。

少しでも長く自力歩行ができるようにすることが今最優先である気がしてきました。


そう考えると、母がグルコサミンを買ったのは、効果は別にして的確な課題把握といえそうです。