ゴム鬼怒川商店

昨日のクリスマスは人間ドッグ。
クリスマス・イヴは酒も飲めず、ひとりぼっちのクリスマス・イヴ、凍えそうなサイレントナイトだった。
血圧、血糖値、肝臓数値が全部高めだが、昨年から6キロ痩せたので改善されたかと思われたが、少ししか改善されなかった。
酒を控えないと…

でも検査が終われば結局、酒を呑んでしまう。

軽い二日酔いの中、厄介な案件が。

来年の中旬、市内で開催されるシクロクロス会場で飲食ブースを運営することに。
まぁいつもこんな役回りなので、屁でもないけど。
ゴム鬼怒川商店って感じで遊んじまえ。
レコードも売っちまうか？
誰かバイトしてくれねえかなあ。日給1万円以上払うから。

メニュー設定はクルマの中で考え、知り合いを訪ね歩く。

★野さんに販売用の新作弁当を頼み、ついでに調理器具も借りることに。

益子方面にクルマを走らせ、知人のラーメン屋に着いたが定休日。
その足で真岡方面に。

ひと仕事してハードオフ真岡店に。


2回の駐車場にクルマを停め、LINEメッセージを確認していると、運転席のドアが「ゴン」と音がした。
見ると、隣のクルマのドアをぶつけたたしい。
隣を見ると、ハードオフに持ち込もうと紙袋を抱えた女の子がびっくりしてこちらを見ている。
外に出てみると今にも泣きそうな女の子が無言でこちらを見ている。
運転席から紙袋を下げたお母さんが申し訳なさそうに「すみません」と近寄ってきた。
その顔は忘れもしない40年前に何度かデートした女の子だった。
ちょっと垂れ眼の可愛らしい高校生だったが、年を重ねおばさんになっていた。
でも一発で分かった。
相手は僕がマスクをしているのと、当時のグラデーションボブだった髪もすっかりなくなり、かつ、娘がクルマを傷つけてしまって慌てていているため、僕だと認識していない。
泣きそうな娘とその子は、しきりに頭を下げ詫びている。
クルマの傷なんてもうどうでもいい。
「心配しないで。大丈夫ですよ。傷なんて大したことないから。」

当時のフラれた俺の心の傷のほうが大きいのだから。

安心したのか、娘さんの手から紙袋が落ちた。


山下達郎の「MELODIES」と何枚かのLPが入っていた。

その子にフラれた時、同級生の家で泣いている時、友人が針を落として、さらに悲しくなったのを思い出した。

「そのレコードは？」と聞くと

「お母さんのレコードですけど、もう聴かないのでハードオフに売りに来たんです。それでこのレコードを持ってドアを開けたらぶつけてしまって…」


「そのレコード売るんだったら、僕に譲ってもらえませんか？」と尋ねるとお母さんが、

「そのレコード好きだけどプレーヤーが無くて聴けないんで。CDで聴いてるんで思い切って処分しようかと。このレコード聞くと当時好きだった人や出来事を思い出すんですよね。よかったら差し上げます。お詫びも兼ねて」




俺に2日遅れのクリスマス・イヴがやってきた。












そんなことがあったらいいなぁと思いながらジャンクレコード掘り。


フラれた時、友人がクリスマス・イヴに針を落としてくれたのは本当で、その友人はダム工事の現場に何週間も行っている間に、奥さんがパイパブ譲になっていた。


ジャンクレコードコーナーに。


先日見たヒップホップのレコードがまだあった。
DJ COOLとか最高なのに。

●菊地桃子【トロピック・オブ・カプリコーン~南回帰線~】LP
この前再発になった林哲司プロデュースのシティポップ名盤。
最近見なくなった。
前は腐るほどあったのに。

●O.S.T.【コーラス・ライン】LP
ブロードウェイミュージカルのサントラ盤。
十年以上前、家族でニューヨークに旅行した時に、子どもたちにブロードウェイミュージカルを観せたことがあった。
僕は観ずに、ひとりでレコードを掘ったりしていた。
学生の頃にナイフ出されて金取られた場所も、すっかり完全になっていてびっくりしたのを思い出した。
また行きたいねぇ。


宇都宮で★野さんが待っているので急いで宇都宮に。

久しぶりにめんめんで昼飯を


おかみさんから「タツオさんがこの前ひとりで来たよ。誰も一緒に来ないってぼやいてたよ」と
確か酷い二日酔いでメッセージスルーして、気が付いたころには仙台かどこかに移動してしまったっけ。
年明けに久しぶりに、タツオさんとの仕掛けがスタート。
面白くなりそう。
ぷぷぷ