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とどちゃんの縁側でひとり言・・・。

日々の生活の中で見たこと感じたことを記録していきます。

一体誰のせいなのか?

2011-10-10 18:59:13 | 社会
「フクシマ」という境界 絆は「壁」を超えられるか(産経新聞) - goo ニュース


我が家も罹災証明をもらっている。

と言っても、高速道路用の罹災証明。

周りでも、この罹災証明を利用して、週末は県外へお出かけする人が多い。

夏休みには、多くの家族が県外へ旅行に行っている。

普段あまり遠くに行かない人もね。

その反面。

福島市でも土湯温泉は存続の危機に立たされている。

土湯だけではない、県内に数多ある温泉地もお客が激減していて明日は我が身と経営の苦しさを訴えている。

そんな中、ハワイアンズの復活、飯坂温泉「聚楽」の復活は県民にも安堵を与えた。

だけど、戦いはまだまだこれから・・・。

我が家は、震災後県外には出ていない。

震災前までは毎年ジプシーの様にあちこち放浪していたにも関わらずだ。

そんな我が家がやっと出かけようと決めたのが11月に予定している青森。

行くと決めても不安が残る。

ホテルの人達に嫌がられないか、ホテルの人たちはともかく、他の宿泊者に何か言われはしないか、車を走らせてて何かされやしないか・・・。

最初の頃に比べて、そんな嫌がらせも大分少なくはなっているが無くなってはいないし、これまでの事も県民には多くの傷跡を残してきた。

先日も他県に引越しした女性が、車もご自身も全く問題無い、車は除洗済みだと言うのに、近所の方の声を元に行政がまたまた調査、再除洗を行ったという報道があった。
勿論、再度測定しても問題は無かったのだが、他の人の不安もあっての事だとか・・・。

人間不信になってもおかしくない状況が国中で県民に対して行われている。

早い話が「いじめ」である事と何ら変わりない。

勿論、不安になる気持ちも解るけれど、それをきちんと対応するのは県民だけの仕事では無いはず。

説明責任は東電であり、国にあると思う。

数あるブログの中でも、原発の問題を取り上げて人気を得ているものもあるけれど、その中でも「県民は避難させるべきだし、他県も受け入れるべき」なんて事を言っておきながら「でも福島の物は福島から出すべきではない」なんて書いている。

全く福島の為にもなっていないブログだな。

ただただ専門知識の無い一般庶民の不安を煽って、福島県の風評を更に広げてる様にしか思えない。

人類史上、宇宙規模でも経験の無い事故だ。

何が間違っていて、何が正しいかなんて科学者だって手探り状態なのが本当だ。

きっとこの事故の答えは、何十年か先にならないと出てこない。

チェルノブイリと比較したところで、原爆と比較した所で、もはや何の答えにもならないのだよ・・・。
事故の規模が違うんだから・・・。

解っているのは、今尚、福島には多くの県民が生活をしているという事。

避難なんて軽く言える状況ではないこと。

ここで生きてるんだよ。

みんな。

県民はここで福島で踏ん張ってる。

今と変わらぬ、全く変わらぬ生活を送れるなら考える人もいるだろうけれど、そんなの無理な話。

だから、ここで生きていくって決めたんだよ。

作るなとか、出すなとかそんな簡単な問題じゃ無い。

それを作って生きてる人が居る事を忘れないで欲しい。

この事故は県民の責任じゃない。

風評を受けるべきなのは、むしろ東電や国であるべきなのに、まるで県民が汚い物でも見るように見られたり、拒絶されたり・・・。

そのうち福島を出たら殺されるんじゃないかと錯覚さえ起こしてしまいそうになる。

そんな県民の心情なんて誰も解らないだろうなぁ・・・。

負けないけどね。