妊婦救急受け入れ、大阪の19病院が「満床」理由に拒否(読売新聞) - goo ニュース
最近、この類の事件が目に付くが、医療現場で働く者としては、皆さんには色んな角度から見て頂きたいと切に願う。
本当に医療現場だけが悪いのか?
どんな患者になればいいのか?
色んな社会問題がこの事件の中には含まれているだろう。
この様な事件が起きると、まず、病院側が攻め立てられるが、前にもお話しましたが、医者は万能ではない。
確かに、全診療科目を勉強はするが、自分の専攻を選んでしまえばその道のスペシャリストになるべく日々鍛錬を怠らない。
なので、以前の妊婦死亡事件の場合も、産科の医師だけでは到底対応できないのだ。
この事件の時は少なくとも「産科」「小児科」「内科」「脳神経外科」の医者が必要だった。
ここで落とし穴。
総合病院だからといって、全ての科があるわけではないということ。
脳神経外科の医者がいれば、産科の医者がいない。そういう現状もあるのだ。
ここで、「命が大事」と正義感だけで自分が診も知れない患者を引き取ることの方が問題だろう。
そして、今回続けて起こった事件。
この件は妊婦死亡事件とはちょっと違う。
それは、この妊婦二人とも「妊婦検診」を受けていなかった。
先の一人は妊娠してることにも気付いていなかったのではないかと言う話も出ている。
それはともかく。
妊婦検診を受けていないというのはどういうことなのか?
金銭的な事かもしれない。中絶する費用にも困っていたのかもしれない。
事実、その様な妊婦さんは沢山いる。
それでは、子供が生まれても育てられないんじゃないかとも思うが、今回はその辺は置いといて・・・。
お金が無いということなら妊娠する前から予測はできただろう。
だったらなお更「避妊」するべきだったんじゃないのか?
こんな事を言うと「貧乏人は子供をつくっちゃいけないのか」と言われそうだが。
そう言う理想論ばかり並べ立てる人に限って何もしないのだ。
お金が無くても子供を産む方法はいくらでもある。
その手続きは自分でしなくちゃいけない。
こういう人たちは、その手続きも面倒だと言うのだ。
「役所は教えてくれない」と言う人もいる。当たり前だ。
あくまで自分の事だろう?
多少嫌味を言う職員もいるかもしれない。
でも、背に腹は変えられないんじゃない?
この事件に限らず、最近はどうも何でも人任せの傾向が強いような気がする。
自分の命の事でしょう?
色んな意味で「万が一」の時の事を考えておくべきなじゃないの?
まして妊婦なら自分だけのものじゃない。子供の命もある。
それに、ほとんどの病院では持ち合わせがなくても診療はしてくれます。
かかりつけ医は個人医院と病院と両方持っていたほうがいいと思います。
それは置いといて・・・。
満床なら仕方ないでしょう。
病院によっては産科のベッドが少ないところも多いですし、いくらサイクルが早い産科のベッドでも、空くまで他の科の病棟というのもね。
って、言うか、だから妊婦検診を受けなさいって。
ちゃんとかかりつけ医がいればこの事件は起らなかったはずですよ。
自分の事なんだからさ、もっとしっかりしようよ。
防げる事故は沢山あります。
普通に妊婦検診を受けていれば、出産なんていつも急ですから、ちゃんとかかりつけの先生が対応してくれますよ。自分の患者さんなんだし、当然でしょう。
今回の事件で「だから少子化が止まらないんだ」的発言をする人もいますが、今回は全く違いますよ。
自分も悪いんですよ。
確かに、産婦人科は料金が高いという現実もあります。
根底に「お産は病気じゃない」というのがあるからかと思いますが、それも徐々に見直されつつあります。
最近は自治体によって、検診費用、出産費用無料化という所もあります。
「病院が悪い」「医療現場が命を助けないなんて」と非難する前に。
事件の違いを見極める目と、どうすれば防げたのか、病院の問題、患者さんの問題、全ての視点から向き合う事も大切です。