碧空の下で

人生の第四コーナーをまわって

映画「ビックフィシュ」-中年の危機とはー

2008-07-24 21:35:32 | 映画の感想
今日図書館でDVD「ビッグ フィッシュ」というのを
観ていたら、「中年の危機」という言葉が出てきた。
大体想像はつくのですが、ポピュラーな言葉として、
使われているので、とくべつな意味がありそうですが、
若いときの考え方ではやっていけない歳になって
しまっていることに気がつき、悩み、不安をもち、落ち込む
ようなことなのですが、やはり人並みにワシにも感じることがある
悩むほどでも、不安をもつほどでも、落ち込むほどでもないのですが、
イライラし、怒りっぽくなり、バカらしくなり、閉塞感が漂うのだ
いままでに無かったことですわ、そりゃ、人生いろいろあらぁな
というのは言葉の上では充分解かっておりやすが、体験するのとは
やはり、違うのです。ならばご同輩、いかにしてここを
スルーしていけばよいと思われますか。あるいは、それは、スルー
するべきものではないのかもしれませんが、いかがなもんでしょか
その一つの症例?として自分のアイデンテティーを守るため
自分の作ったストーリー(幻想)の中に自分を主人公として置き
それを信じ続けるというのが「ビッグ フィッシュ」のテーマでした
主人公の父親の話ぶりは、いつもホラ話で、小さい頃から聞かされた
主人公はもううんざりしていた。たとえば、川にすむ大きな魚の話は
こうです。誰も釣れない、一度も釣られたことが無い、人間ほどもある
大きな魚がいた。みんな、いろんな餌や仕掛けで捕まえようとするが
誰も釣ったことが無い、そこで父親は、これは、ただの魚ではない
きっと、魚の王様であろうならば、餌なんかで釣ることはできない
そこで王様にふさわしい黄金の指輪を鉤につけて、投げ入れると、
みごとにその鉤にひっかかった。そしてやっと釣り上げることが出来たのだが
よく観るとそれはオスではなくメスだった。やはりメスを釣るのは
結婚指輪に勝るものは無いという落ちがつく。全てがそんな調子の話ばかりで
彼の結婚式でも父親はそのホラ話をする。そんな父親に息子は
口もきかなくなるが、何年かたち、父親の死が間近い事を知り、
最後に父親のことを知りたいと思い、話し掛ける
しかし父親はホラ話はみんなほんとうだと言い張るのでした
彼は、父の使っていたガレージの奥の書斎で父の過去を調べる
手がかりを見つけ、父の過去を探します。
そして父のホラ話の意味が何であったのか、理解します
それは家族を愛し、故郷の人々を愛した一人の男の人生であった。
そして、父と息子ははホラ話をしながら父の死をむかえます。
自分が主人公の世界がないとアメリカの男は生きられないのでしょうか
ある意味哀れなんですが、真実も光っているのです。
どうしてますか、ご同輩

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