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★海宝寺★葉山★三浦観音24番★旗立山★鐙摺山(城址)★海寶寺

2007-10-31 | ◆葉山
三浦半島札所巡り。今回は葉山マリーナの近くにあります『海宝寺』へ行ってきました。
逗子市と葉山町の境に位置し、道路を挟んだ向かいには『日影茶屋』があります。
三浦観音第24番札所になっているお寺です。(地図は下になります)

 
こちらが入口。『三浦二十四番観世音大士』と刻まれた石碑が目印。
他にお寺の所在を示すものがなく、見つけにくいかもしれません。
ちょっと道を進みますと“六地蔵”が見えてきます。


 
六地蔵の両脇にある“庚申塔”



すぐ目の前に本堂。現在は同じく堀之内にある光徳寺の持ち寺になっています。
お寺の寺歴は定かではありませんが、江戸時代の地図にも『戒宝寺』と記されており、
相当に由緒ある古いお寺のようです。




 
道路まで引き返すと、すぐ隣りの小高い丘上がる階段がありました。
せっかくですので上ってみる事に。草をかき分け進むと、見晴らしのいい広場に出ます。

時は鎌倉時代、このあたりは、天然の地形を利用した三浦一族の山城だったそうです。
山城を上る源頼朝があまりの急坂のために馬の鐙(あぶみ)が地に摺れたことから“鐙摺(あぶずり)”
の地名がついたといわれています。
まだ頼朝が天下を取っていない平安時代末期の治承4年(1180年)、源頼朝が挙兵し
平氏と『石橋山の戦い』が始まります。三浦一族も参戦に向かいますが遠方であることと、
豪雨の為到着が遅れます。到着前に頼朝の敗戦を知り、引き返す途中、小坪あたりで畠山重忠軍と遭遇。
お互いの誤解から合戦になるが(由比ヶ浜の戦い)、この時、鐙摺山城にいた三浦義澄は
援軍を送り、軍旗をこの山に立てました。鐙摺山城を旗立山(はたたてやま)と呼ぶのは
ここからきたそうです。



時は流れ流れて21世紀。平成の鐙摺山(旗立山)から相模湾を。
眼下には葉山マリーナのヨット。もう少し右には江ノ島が見えます。
ヨットレース発祥の地ともいわれ、マリンスポーツが盛んな地域です。



そしてこの丘に「伊東祐親入道供養塚」の説明板がありました。
クリックで拡大しますが、源氏と平氏という時代の流れに翻弄させられる
武将の姿が浮かび上がってきます。


 
江戸時代創業300年以上の歴史を持つ『日影茶屋』


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◆山号寺号 軍見山 海宝寺 ぐんけんざん かいほうじ
◆宗派 浄土宗
◆創建 不明
◆開山 不明
◆開基 不明
◆本尊 聖観世音菩薩
◆中興開山 天蓮社然誉上人
◆場所 三浦郡葉山町堀之内42
◆電話
◆アクセス 京急逗子駅より葉山行バス、「鐙摺(あぶずり)」下車
★聖観世音菩薩★
◎聖観世音菩薩の画像は→こちら  (参)Annie's Homepage
◎ご詠歌 『浦々を 尋ねて来る 三が浦 大慈大悲と 拝む尊とや』
     『あぶずるの 山に御法の 旗立てて 主のいくさを 救う御佛』
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google画像検索→葉山 海宝寺
google検索→葉山 海宝寺

お寺も含め、このあたりは歴史的にも見所の多い場所でした。
今度は日影茶屋にも行ってみたいですね。観音様の御開帳も楽しみです。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ありがとうございます (あどれす)
2007-10-31 22:19:52

いつもお寺情報ありがとうございます。
今回はお寺の名前は聞いたことがあるものの場所をしりませんでした。まだまだ…奥深いですね~
来年のご開帳が楽しみです。これからもかなり期待していますあっ!TESTUさんの重荷にならないよう気をつけるんだったのんびり待ちます
返信する
あどれすさんへ (TETSU)
2007-11-01 02:47:19
こんばんは、あどれすさん!
ここ海宝寺の近くにある“丘”。見た目ただの丘でも歴史的に物語のいっぱい詰まった丘でした。
お寺巡りをしていて、こうした発見があるのは、お寺巡りのもう一つの楽しみになっています。
思いがけず素敵な風景を目の当たりにしたり、新たな発見があったり、知らない場所に行くのも楽しみです。
三浦観音札所を中心に、今度は三浦の方に行ってみたいと思っています。
コメントありがとうございます!
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ふおお!ここは ()
2007-11-01 15:47:16
かつて私がアレな体験をした場所ではないですか!
そんなアレ体験はこちら↓

http://lotus68.blog.shinobi.jp/Entry/83/
http://lotus68.blog.shinobi.jp/Entry/84/

真実はすべて歴史の闇の中でございます。
返信する
柚さんへ (TETSU)
2007-11-02 01:32:04
こんばんは柚さん!
やはりそうでしたか~!
説明書きを読んでいるうちに、何かこの話聞いたことあるな~なんて思ったのです。
ここの場所だったのですね・・・。
何か失礼がなかったか、急に不安になってきました・・・。
平安、鎌倉の時代を生きた伊東祐親の名誉の為にも、貴重なリンクありがとうございます。
草がぼうぼうで供養塔には気が付かなかったのですが、
次回改めて手を合わせてきたいと思います。
コメントありがとうございます!
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