桜を追ってふらりと旅に出たくなりました。楽に行かれて、交通費もさほど高くなくて、せっかく一人で出かけるのだからブームの人混みの中は敬遠して、地元の人が花見を楽しむほっこりと懐かしさを感じるところ、と選んだのが小諸城址「懐古園」です。懐古園には何度か行ったことがあります。母の故郷が小諸のさきの上田市なので、小さいとき祖父母に連れて行ってもらったことがあるし、大人になってからも上田に行く時には、軽井沢か小諸で途中下車して1日遊んでから、夕方祖父母の家に着くようにしていたからです。でも最後に行ってからもう40年は経っています。軽井沢のようにすっかり変わってたら嫌だなぁ!
練馬から高速バスで2時間40分、バス賃片道2050円、手頃です。新緑の高速道路をバスは快適に走ります。特徴あるノコギリ型の妙義山の向こうに、雪を抱いた浅間山が見えてくると旅の気分は一気に上がります。
小諸城は穴城という窪地に造られた城で、道から下って入場します。窪地の中に高い石垣を築いて城を造り周りは天然の堀になっています。明治維新で廃城になったのを元藩士たちが資金を集めて払い受け、神社を祀り公園に整備して「懐古園」と名付けたそうです。地元で愛され、大勢の人たちが花見を楽しむ場所になっています。桜はまだ7分咲きくらいでした。思えば40年前はゴールデンウィークごろ桜が見れたような、桜の開花も早くなっているようです。
「小諸なる古城のほとり」の島崎藤村の歌碑と浅間山
公園内には小さな動物園もあります。クマやタヌキやキツネなど、珍しくない動物ばかりだった記憶があります。変わりません!入口の崩れそうだった吊橋は立派な橋に架け替えられています。
桜の下を散歩しながら草を食むポニーちゃん
展望台から望む千曲川
暗くなるとセンサーでぼんぼりに灯りがともり、夜10時まで点いているそうです。夕方5時になると入場無料になり近所の人たちが続々花見に入ってきます。ぼんぼりの下の賑やかな花見風景を見たかったけど、残念ながらバスの時間まで灯りは灯りませんでした。
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