母が呼吸困難に陥り個室に移されました。点滴やその他のコードに繋がれた母は一挙に10歳も年取ったようで、主治医に話を聞きに行きました。
ついこの間まで、私と同じものを同じだけ、なんでも美味しいと食べていたのに、入院した途端に食べることもできないような寝たきり老人になってしまったのは何故なのか理解に苦しみます。
主治医も家族に連絡を取ろうとしていたところだと話してくれました。塩分・ミネラル不足で倒れたのはきっかけで、実際は体はもう限界まで生きてきた、病気ではなく老衰だというのです。あとはいつまでとは言えない、寿命が尽きるまで...
家族は次々に顔を見に来ています。話しかければウンウンと頷きます。意識があるのか、声に反応して機械的に答えているのかわからない状態です。
食べることが大好きだったんです、点滴につながれたままではなく、なんとか自分の口で好きなものを食べて逝かせてあげることはできないでしょうか? 多分飲み込むことはできないという答えでした。
命の終わりを見つめています。