スポーツつれづれ観戦日記
野球、アメリカンフットボール、サッカー・・・・・実際に見て感動したことを中心に綴ってゆきます。
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 クルーンが投げた瞬間、横浜スタジアムがどよめいた。沸き上がるような大歓声ではない。低音で「う、うおー…」という感じ。信じられないものを見せられて、叫ぶというより、しぼり出すような、そして当惑したような観衆のどよめき。
 なぜか。
 クルーンの投げたボールが、私を含めた大半の観客に「見えなかった」からではないか。


 8回裏にベイスターズが1点を追加し、7-2となった。「彼」が出てきてもセーブはつかない場面だ。木塚続投か?しかし牛島監督がベンチから出てきて、球審に選手交代を告げているようだ。
 そして、彼の登場を告げる場内アナウンス。もちろん、今日球場に足を運んだファンの多くが待ちわびていたシーンだ。この段階では、「沸き上がるような大歓声」だった。



 リリーフカーに乗ってクルーン登場。
 1998年シーズンを思わせるような球場のボルテージ。
 マウンドに登って投球練習。初球を投げた直後の観衆の反応が、冒頭に書いたようなものだったのである。そして私には、彼の投げたボールの軌跡が、見えなかった。


 今日の座席はA指定の上の方だった。やや遠かったのは事実だ。しかし今までのピッチャーの球はちゃんと見えていた。伊良部や五十嵐や山口の投球を見たことはないが、全盛期の佐々木は見ており、ボールはちゃんと見えた。
 「160km/h近い球」と「150km/h近い球」って、そんなに違うのか?

 いやいや、まあこれは、いろんな条件が重なって、たまたま私に見えなかっただけなのだろう。見えないボールなんてありえない。しかし、素人目に見ると度肝を抜かれるようなスピードだったことだけは確かだ。

 カブレラがバッターボックスに立つ。初球はちょっと抜いたまっすぐ、それでも149km/h。
 みんな振り返って、スコアボードの球速表示を見ている。

 2球目をカブレラが叩いて、打球が前に飛ぶ。
 しかし誰もグラウンドを見ていない。スコアボードを見て「おーーーー、出たーーーー。」
 みたび自己の持つ日本記録に並ぶ159km/hを計測したのである。

 しばらく余韻にひたった後、みんなは我に帰る。
 「あ…、カブレラ、ヒット打ったんだ…。」
 「すごい球やけど、打たれとる…(^^;。」

 クルーン投手、その後の3人は全く無難に抑えた。160km/hは今日も出なかったが、159km/hを見れたのは無上の喜びだった。
 彼の「超」速球見たさに浜スタに来るお客さんが、これからも増えてゆくとしたら、本当に素晴らしいことだ。帰りながら、そんなことを感じた。



 おまけ1
 試合前、松坂君が相川のところに来て談笑していた。




 おまけ2
 本日はアメリカンフットボール「Xリーグ」のトップチアリーダーズ「VENUS」が、ベイスターズの応援に参上。第30回パールボウル(6月13日(月)東京ドーム)の出場チームを決める準決勝が、5月28日(土)に横浜スタジアムで行われることの宣伝ということだが、アメフトの観客数は少ないので、チアの皆さん方ってば本当は今日(&明日)の方が楽しかったりして。




 おまけ3
 インターリーグ(交流戦)の企画ということか、ビジターチームのライオンズのマスコットも浜スタに登場。オープニングの時だけかなと思っていたら、試合中は外野スタンドで応援!イニングの合間にはときどきグラウンドにも下りてきていて、バック宙もすばらしくて、非常に盛り上げてくれた。
 7回の攻撃前だかに撮った写真だと、まるでマツケンサンバを踊っているように見えて笑える。



 横浜 7-2 西武


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