ティフォシモデルカー美術館

1/43フェラーリモデルカーに特化した個人コレクター美術館です
千台以上所蔵の一部、300台程を常設展示しています

ディーノ 206S,ディーノ 206S プロトティーポ

2021-03-24 | 4シータ,6気筒&特殊モデル(各種レース)

ディーノ 206S

(196?年)

イタリアの自動車メーカーであるフェラーリが製造した初のミッドシップ2座席スポーツカーである。

しばしばフェラーリ・ディーノと呼ばれるが、本来別ブランドとされている。

しかし、フェラーリ自身がリアにオプションでferrariや跳ね馬のエンブレムを

新車時に取り付けていた事実が立証されている為、どちらでも良いというのが実際のところであろう。

2020現在でフェラーリ唯一のV型6気筒エンジン搭載市販車であり、

現代V型ミッドシップ8気筒エンジンを搭載するフェラーリの始祖的存在である。

創業者エンツォ・フェラーリの長男で1956年に夭折したアルフレード・フェラーリ(愛称:ディーノ)

が病床でアイデアを出したとされる65度V型6気筒DOHCエンジンを持ち、

V型12気筒エンジン搭載の既存車種とも区別するため、

新しく長男の名前でディーノブランドが与えられた。

3,875×1,680×985㎜

W.B2,280㎜,580㎏

MR(エンジン縦置)

1,986㏄65°V6DOHC

220PS,5速MT,270㎞/h

NA,5.50×13、7.00×13

 

 

ディーノ206S prototipo Parigi

(1966年)18台

ディーノ206Sを一言で言い表すなら330P3の縮小版です。

エンジニアは苦心の末206SPの発展型であるこのモデルの乾燥重量をほぼ50㎏軽くすることに

成功しました。

非常に機敏なモデルで様々なドライバーの手により幾多の勝利を収めています。

当時のF2用エンジンホモロゲートの条件となる台数確保のために、

フェラーリが設計しフィアットが製作協力をしてエンジンを作成した。

フィアットはディーノ・スパイダーとディーノ・クーペという名のFR駆動2車種を、作った。

フェラーリは1967年から1969年に206GTを製造し、両社合わせてエンジンのホモロゲートの台数を

クリアし、レースに出場が可能となった。

エンジンの鋳込みはFIATが行い、エンジンの組み立てから車体へのアッセンブリーは3台共に

フェラーリで行われた。

このエンジンを使用した二座レーシングカー(ディーノ206Sなど)は小排気量ながら各レース

において善戦している。

デザイナーは、アルド・ブロヴァローネ。

以下詳細不明。


フェラーリ 246 GT NART

2021-03-23 | 4シータ,6気筒&特殊モデル(各種レース)

ディーノ246GT N,A,R,T

(1972年)

ルマン24時間耐久レースにルイジ・キネッティ率いるノース・アメリカン・レーシング・チーム

(NART)からエントリーされたシャーシーナンバー02678 のディーノ246GT“コンペティツィオーネ”。

フレアーされた独自形状の前後フェンダーと

冷却効果を高める為に増設されたボンネットフードのアウトレット、

フロントに装着されたフルワイズのチンスポイラーとクイックフィラーキャップを備える。

以下詳細不明。


フェラーリ ローマ

2021-03-22 | 4シータ,6気筒&特殊モデル(各種レース)

フェラーリ ローマ

(2019-)

イタリアの首都ローマで発表。

1950~60年代のローマで花開いた自由で心地よい生き方ドルチェヴィータ(甘い生活)の世界観を

現代風に表現。ローマという名もそこから与えられている。

フロントミッドシップに搭載されるエンジンはポルトフィーノ同様、

排気量3855㏄のV8にツインターボを備えたもの。

そこに、SF90ストラダーレと共通の8速DCTを組み合わせポルトフィーノより+20PSとなる。

インテリアデザインも従来の2+2モデルとは一線を画すもので、

積極的にデジタル表示を使用するなどSF90ストラダーレに近い印象。

流麗なスタイリングは250GTベルリネッタルッソや250GT 2+2から

インスピレーションを得てデザインされている。

エクステリアではフロントグリルのバンパーへの一体化やテールランプを一新して新世代の

フェラーリ像を具現化したグランドツアラーと云えそうです。

4,656×1,974×1,301㎜

4名定員(2+クーペ)

1,471㎏,3,855㏄

90°V8DOHCツインターボ

620PS,7速DCT

0-100km/h3.4sec, 320km/h


ディーノ 246GT,GTS 

2021-03-19 | 4シータ,6気筒&特殊モデル(各種レース)

ディーノ 246GT,GTS

 (1968-1974) GT(2,487台) GTS(1,274台) 計3,761台

2.4L6気筒グランツーリスモの意味。

1969年にロードカー部門がフィアットの管理下に置かれることになり、

生産性の悪いディーノ206GTは手直しされる。

最高出力の低回転化と排気量拡大によりトルクを増幅し、

アルミ製ヘッド以外鋳鉄製のブロックエンジンでコストダウンし、

ボディも鉄製としH.B110㎜の延長により運転技術の未熟な者でも比較的普通に乗れ、

安価に製造可能な車に変更された。

燃料タンクが拡大された。

コストダウンにより重量は増えたが、2割の排気量アップにより最高速度まで達することができるなど

当時のスポーツカーの中で高い性能を持っていた。

小林彰太郎氏はディーノ246ほど、ワインディングロードを速く、安全に飛ばせる車はない。

操縦性、ロードホールディングは絶品だ。と絶賛している。

ティーポEの途中からタルガトップの246GTS(175PS)が追加された。

改良もしくは変更により大きくティーポL,M,Eに分けられる。

4,230×1,702×1,110㎜

W.B2,340㎜,1250㎏,MR

2,418㏄65°V6DOHC

NA,195PS,5速MT,243㎞/h


フェラーリ 365GTC/4,365GTC4スパイダー

2021-03-17 | V12

フェラーリ 365GTC/4

(1971-72) 505台 (北米仕様は180台生産)

365GTC/4スパイダー。

1気筒当り365㏄,4カム。

365GTC/4はフェラーリの中でも異色のラインナップです。

スタイリングは前後シリーズで何の脈絡のない、これっきりのモデルになっていて、

斬新なデザインが特徴でアメリカンテイスト溢れるスタイルです。

生産期間も短く私も含め人気の高いモデルです。

フロント周りが308(1975年)シリーズに受け継がれているようです。

コロンボエンジンを搭載、シャシーは365GTB/4 デイトナと共用で、

同一ホイールベースと同一の4輪ダブルウィッシュボーンサスペンションを持っていた。

なおエンジンパワーはデイトナより若干落とされており、

これはギアボックスの搭載方法の違いによるものである。

北米輸出を考慮し、リアシート(折りたたみ式)が設けられたが荷物しか入らない狭さだった。

デザインはピニンファリーナ。ボディーはスカリエッティが担当。

1971年に365GT 2+2に代わる高級クーペとして誕生したが早くも1972年に後継モデル

365GT/4・2+2 (400,412シリーズ)が誕生し、生産を終了した。

215/70 VR 15

4,550×1,780×1,270㎜

W.B2,550㎜,2+2クーペ

4,390㏄60°V12DOHC

2バルブNA,340PS,5速MT

最高速260㎞/h, 1,450㎏