ティフォシモデルカー美術館

1/43フェラーリモデルカーに特化した個人コレクター美術館です
千台以上所蔵の一部、300台程を常設展示しています

フェラーリ 812 コンペティツィオーネ

2023-04-24 | V12

フェラーリ 812 コンペティツィオーネ

限定999台 (2021-)

コンペティツィオーネとは競技を意味する。

ですからインテリアこそスーパーファストを基本にしているが

エンジン、外観はレースを高く意識する仕様に変更されている。

エンジンはバルブ、ピストンにF1技術を取り入れ30㎰高めている。

外観は競技仕様のオンパレード。

フロントグリルは大型化され左右のホイールハウスに冷却の為、

インテークが増設された。

ボンネットの目立つブレードには、排熱を逃がすダクトを設置。

リアカウルには左右3対のボルテックスジェネレーターを設置。

空力性能向上のためにウィンドウを廃止し、

代わりにエアロデバイスを設けたアルミ製のカウルを装着。

フェラーリによるとリアウィンドウを完全に封鎖したプロダクションカー

はこれが初めて。

リアスポイラーは、強い跳ね上がりが付き左右いっぱいに拡大された特徴。

35%高いダウンフォースを実現している。

ディフューザーの為、リアの隅に追いやられた、縦長の四角いマフラー。

リアタイヤ後方の3本のスリット。

総重量はスーパーファストより38kg軽減。

コンペティツィオーネはフェラーリ本来のサーキット走行を考えた

一番得意な車作りです。

永く続いたフェラーリフロント純NA12気筒の歴史が終了してしまうのか?

とても気になる所である。

4,696×1,971×1,276㎜

1,487㎏、FR

6,496㏄V12DOHC NA

830PS、7速DCT

340km/h、0-100:2.85sec

275/35-20,315/35-20


フェラーリ 599 HY-KERS

2023-04-17 | V12

フェラーリ 599 HY-KERS

(2010)

HY-KERSは、599GTBフィオラノをベースに開発された

実験車(コンセプトカー)で、フロントに搭載されるエンジンは599と同じ、

6.0リッターV型12気筒を採用。

ここに、7速のデュアルクラッチF1トランスミッションと、リア部分に

最大出力100ps以上の小型モーター(40㎏)を搭載する。

2次電池はリチウムイオンバッテリーを採用。

このバッテリーはボディ中央のフロア下に配置されたことから、

ベースの599よりも重心を下げることにも成功。

BBRモデルカー下部のバッテリー構造をご覧ください。

バッテリーやモーターの重量増加によるパフォーマンスやドライビングの

車両力学が影響を受けないようにF1技術を取り入れました。

またフロア下の配置なので、トランク容量も含めた室内空間も599と同等。

駆動方式はベース車両と同様FRを継承。

モーターのみ、エンジンのみ、モーター+エンジンのモードを備える。

回生ブレーキも採用され、こちらは2009年のF1マシンF60に搭載された

KERS(キネティックエネルギーリカバリーシステム,

回生エネルギー再生システム)の技術がフィードバックされている。

(ブレーキをかけている間、負トルクの運動エネルギーが充電に利用され、

電気駆動装置が発電機の働きをする)

HY-KERSは、フェラーリ車特有の高性能を維持すると同時に、CO2の排出を

ECE+EUDCモードで35%減らすことに成功している。

599ハイカーズはラフェラーリ、SF90ストラダーレ、296GTBという

フェラーリプラグインハイブリッドカーの礎になった。

この実験車両はエコを連想させるグリーンメタリックの1台のみ作られた。

実験車両の為詳細データは

非公開。

 


フェラーリ 365 GT/4 BB LeMans N.A.R.T.

2021-08-24 | V12

フェラーリ365 GT/4 BB 24H.LeMans N.A.R.T

(1977)

365GT4/BBをベースに1977年ルマンに出場した車両。

ノースアメリカンレーシングチーム(N.A.R.T.)です。

フェラーリ365BBの美しい外観は残しつつ、前後フェンダーは大きく張りだし、

精悍にカッコよく作られています。ライトは埋め込み式。

この時代のルマンはポルシェの独壇場でした、無敵の強さを誇るポルシェ935に対して、

重量が重く最高出力でも大幅に劣るフェラーリには勝ち目はありませんでした。16位。

4,390㏄,180°V型12気筒。


フェラーリ 512 BB ケーニッヒ

2021-07-20 | V12

フェラーリ512 BB KOEniG

(1982)

ドイツのチューナー、ケーニッヒ・スペシャルズがフェラーリ512BBをベースに

オリジナリティ溢れるカスタマイズカーとして仕立てた迫力のロードゴーイングモデルです。

ベースカーがキャブレター仕様のものに多く存在するノンターボ仕様を再現したモデルです。

フロントの大型チンスポイラーや前後のオーバーフェンダーなど基本的なシルエットは

ターボ仕様に酷似していながら、エンジンフード上部には効率良くフレッシュエアを取込む為の

インダクションボックスが備えられ、迫力のバックスタイルを形成しています。

二基備えられたそのインダクションボックスは一部がクリアパーツ化されており、

中にはキャブレター仕様エンジンを強くアピールするファンネルを透かして見ることが出来ます。

整然と並んだ幾つものファンネルは挽物部品で再現し、精密感と共に機械加工による金属部品ならでは

の光沢を発しております。更に本製品ではヘッドライトが固定式の丸4灯とされたタイプを

モデル化し、あたかもコンペティションマシンのような精悍さを醸し出します。

またホイールはBBRメッシュタイプでケーニッヒの大型リアウイングが付きます。