ティフォシモデルカー美術館

1/43フェラーリモデルカーに特化した個人コレクター美術館です
千台以上所蔵の一部、300台程を常設展示しています

フェラーリ P6,365GT4 BB

2021-07-02 | V12

フェラーリ P6

(1968) 1台

エンジンの無いショーカーとして1968年トリノショーで発表された。

ボディデザインはピニンファリーナで5年後の1973年に365GTB4 BBに使われた。

後の512BB,512BBiの美しいボディデザインはP6で産まれていた。

このデザインの流れは308GTB,288GTO 328GTB,のV8に発展しP6発表から実に21年にも及ぶフェラーリ

デザインの代表を築いてゆく事になる。

これほど長い期間、一つのデザインの流れで使われたのはフェラーリにとっても異例である。

1968年と言えば、365GTB/4 Daytonaの発表と重なるが、P6のデザインアイディアがDaytonaの

後継者たる365GT4/BBの登場まで市販化を待たなければならなかったことを考えると、

いかに早い段階で“次世代のスタイリング”が出来上がっていたかが理解できる。

250Pから330/P4までのミッドシッププロトタイプは全てレース専用であったが、

そのPシリーズの名前を引き継いだモデル。

しかし、これはあくまでもピニンファリーナの新しいミッドシップモデルの提案であった。

新しいデザインの試みであって、レースとは無縁のショーカーであった。

 

 

フェラーリ 365GT4 BB

(1973-1976) 387台

365は一気筒の排気量。

ランーリスモ4カム、BBはルリネッタ(クーペ)、クサー(水平対向)を意味する。

このモデルからフェラーリの旗艦ロードカー12気筒が22年に渡りミッドシップとなる。

創業時から続いた12気筒FRスタイルは96年の550マラネロまで暫くお休みとなる。

外観の特徴はフロントグリルアンダースポイラーが無い、テールランプが3対となる。

このモデルからカム駆動にタイミングベルトを使う、現在はチェーンに戻っている。

デイトナのV12をバンク角180°に広げ、トランスミッションの上に重ねた、

イシゴニスレイアウトを採用していた。

この基本形はテスタロッサの最終進化型となるF512Mまで使われたが、

クランクセンターが地上588 mmと非常に高く、問題が多いものだった。

軽量化により軽快な運動性能を得たが、ハンドリングはあまり良くない。

デザインはピニンファリーナ。

それまで見たこともなかった斬新なスタイルで世界中を驚かせた。

BBスタイルといいフェラーリを代表する美しい車。

4,390㏄

180°V型水平対向12DOHC

4,360×1,800×1,120㎜

1,160㎏, 5MT,キャブレター

380PS,最高速300㎞/h



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