昨日,無事に父の13回忌を済ませ,渋滞に巻き込まれながらも大きなトラブルもなく,88歳の母も元気に帰宅した。3日ほど前に朝起きたら腰が痛くて動けなかったというのがウソのようで,いつもお世話になっているご近所へ,兄の車でお土産配りにまわり,車から乗り降りすること10数回。そして,遅めの夕食を食べ,運転で疲れた兄や何もしなかったオットが居眠りする中,一人がたがたとまだ後片付けに余念がない母。一番年寄りが一番元気。どうなってるんや!?
義母は今夜もホームにお泊まりで帰宅は明日夕方。なので,我々はもうしばらく自由に過ごせるのであるが,明け方から私は頭が痛くてロキソニンを飲んだが,昨日の疲れが抜けない。また,実家のご近所で頂いた竹の子やタマネギのお土産が重く,まっすぐ家に帰ることにした。その道中電車の中で,ホームのケアマネさんから電話。何事かと思ったら・・・
今朝から血圧が高く,元気もなく,食欲もなく,
さっきから熱が出てきたとのこと。
もう少し様子をみて,何かあったらまた連絡します
ということだった。
この4年間熱など出したこともなかった義母が,
なんでまたこんな時に限って~~。知恵熱か?
その後1時間ほどして家に着き,荷物を置いて着替えて・・・と,猛烈な睡魔に襲われ,そのまま2時間ほど寝てしまった。気づいたら7時半。慌てて,夕食を食べに出ることにしたが,遠くまで行くのも大儀だなあと思っていたら,我が家から車で3分ほどのところにある小さなフランス料理のレストランが開いていたので,そこへ飛び込んだ。ラストオーダー寸前で,ちょうど2組のお客さんが出てきたところで,私たちの貸し切り状態。コース料理しかないので,前菜,スープ,メイン(オットはフルコースを頼んだので,魚料理と肉料理の間にシャーベットまで出てきた)と順に料理が運ばれて来る中,再び電話が鳴った。
夕方から,熱が上がってきて38度あるので,
解熱剤(ロキソニン)を飲ませようと思うがよろしいか,と。
私は,怪我とかしたときの痛み止めとして病院でもらったロキソニンを
大事にしていてたまの頭痛時に飲む。今朝も飲んだばかりだ。
私には合っているのかよく効くし,外科などで出される痛み止めといえば
ロキソニンなので,ごくごく一般的な薬だと思うので,
お願いします,と返事した。
フランス料理などのんびり食べている場合じゃないだろ!という声も聞こえたような(もちろん,私たちとしては,優雅に今夜はおフランス料理としゃれてみよう,なんて気持ちでここへ来たのではない)・・・だけど,保育園などで子どもが熱出したらすぐに迎えに来い,といわれるのとは違うような感じでもある。どうなんだろう?ホームとの付き合い方というか,こういう場合の対処のしかたがわからない。
連休中で医者は休みだし,かといって救急に駆け込むほどのこともないと言うケアマネのことばには,「迎えに来い」というニュアンスも感じられなかったので,とりあえずは甘えてお任せすることにした。
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しかし,今回の我々の外泊に合わせての義母のステイ,
目的が法事であったので,熱を出して世話をかけ,
上記のような気持ちの上での迷いはあったけど,
うしろめたさを感じたり,良心が痛むことはなかった。
しかし,もし,これが,たとえ一泊であってもお楽しみのための旅行だったとしたら,
どんな気持ちになっていただろう。
ショートステイは介護者のリフレッシュのために必要なことである,
という認識は介護に携わる人たちの間にはかなり浸透した考え方ではある。
また,ショートステイさせるのに理由は問われない。
多分,今回の連泊が遊びの旅行であったとしても,
良心のとがめなど感じずに堂々と出かけていたと思う。
でも,たまたま初めてのこういう機会に予想もしなかった発熱騒ぎで,
次は純粋に2人で旅行にでも・・・
と芽生えかけていた小さな望みの芽がしぼみそう・・・ 