昨夜の夕食後のデザートは,いちじく。
食べやすいように,皮をむいて,4つに割って,お皿にのせ,フォークをつけて,
お薬とともに義母に出した。
原型をとどめてないから,といえばそうなんだけど,
義母には何かわからなかったとみえ,
おきまりの
「これなんや?」
オットが
「いちじく」
と耳元で言うも,聞き取れないらしい。
ふたたび,
「い・ち・じ・く」
と繰り返すと,
義母
「おちちぃ~?」
オット笑いながら
「ちゃう,いぃ・ちぃ・じぃ・くぅ」
義母再び
「おちちぃ~?」
と少々機嫌悪くなる。
(まぁね,確かに,イチジクのおしりから,白いおちちみたいなのが出てくることはあるけどね)
5,6年前,未だ義母がちょっとはしっかりしていた頃,
いちじくのことを
「唐柿(とうがき)」と言うのだということを教わった。
へぇ~風流な言い方を知っているものだな~と感心したものだった。
そこで,私
「と・う・が・き。お母ちゃん好きやったやろ?」
と言ってみたけど,
「?ぎょうざぁ?」
もうなんと言っても通じないのでありました。
見た目も,西瓜みたいに,ぱっと晴れやかなものでもないので,
せっかくの好物も,イマイチ食指が伸びませんでした。
イチジクは,西アジア原産の果物だそうで,
多分シルクロードを通って中国を経て,日本に来たのでしょう。
だから「唐柿」?
トルコもイチジクの一大産地です。
イスタンブールの市場や屋台の果物売りにもいろんな種類のイチジクが並んでましたが,
そういえば,日本で売っている干しイチジクの原産地も,トルコやイラン,シリア,など,
西アジアからのモノが多いです。
「唐柿」というのも,ナマのイチジクや柿のことより,それぞれ「干しイチジク」「干し柿」
のことを言ってるんじゃないかなぁなんて思います。
ナマのものでは,季節も違うし,見た目も味も
あまりにも違います。
でも,干し柿と干しイチジクなら,食感が似てますもの。
それと,義母が「唐柿」という言葉を知っていたのは,
多分,自分の母親が
信州飯田の出身だからじゃないかなぁなんて想像してます。
信州飯田は,「市田柿」という干し柿が有名だからです。
と,ここまで書いたところで,
ピンポーン。
お届け物が!
これも果物ですが,
これについては,次の記事でさっそく・・・
なかなか,トルコに行けない~
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