中国時代劇「後宮の涙」第33話 あらすじ

陸貞の肩を抱きながら「何も心配しなくてよい。嘉敏を妻にはしないと嘉彦にはっきりと伝えた」と言う湛。「姉上にも言った。もしも君と私を引き離す…」と言おうする湛を陸貞は止める。そして涙を流しながら「私の右手、もう治らない。湛とは釣り合わない」と言う陸貞。湛は陸貞の右手に口づけすると「貞、忘れるな。私は皇太弟。いずれ斉の皇帝になれば私こそが法だ。君こそ私に相応しいと宣言する」と言う。私が好きなのは君だ、君の手ではないと。

湛は右手の傷を見せ「あの折の傷だ。君は言ったな。定めに負けるな、生き抜けと」と言う。陸貞は湛の手を頬へ持って行き、うなずく。
陸貞の右手をつかむと「君の手と私の手。動かない手と傷ついた手だ。ごらん、よく似合ってる」と言う湛。陸貞は笑う。


沈嘉敏に礼を言う陸貞、嘉彦はこれからも"兄さん"と呼んでほしいと言い、自分の愛用していた匕首(短刀)を渡す。「必ず幸せになるのだぞ」と言う嘉彦。

湛も嘉彦に「そなたは最高の友だ」と言う。嘉彦は「陸貞は私の妹分だ。大事にしてくれ」と返す。


湛は陸貞を宮中ではなく"長広王府"へ連れて行く。驚く陸貞に「君はここの女主になるのだ」と湛は言う。二人は手を繋ぎ中へ入る。

凌雲閣を指差しながら「私たちの寝所になる」と湛は説明した後、陸貞に工房があることも話す。嬉しさのあまり涙を流す陸貞に「君は私の未来の妻だ。すべて君のために用意した」と湛は言う。貞は右手を気にするが、湛は貞を後ろから抱き締めると自分の右手を見せ「私の右手は君に救われた。これからはこれが君の右手だ」と告げる。


宮中に戻った陸貞は演に会いに行く。「すまなかった」と詫びる演。陸貞は長公主の弟への思いは分かると言う。そして下した命を取り消せない演に、時期がくるのを待つと話す。

陸貞が演に会いに来たのは官窯の目処がたったことを報告するためだった。演は官窯の設立を認め、陸貞は宮中の陶工とは別に二十名の陶工を募ることにする。


陸貞は王璇から停職を解かれる。新たに入った宮女たちが用勤院で修練を初め、優秀な者がいるか典飾として見ておくよう王璇は言う。

用勤院で楊宮女と会った後、陸貞は使っていた部屋を見に行くことに。その途中、はしごを使って塀の外を見ている見習い宮女・琉璃と会う。
言葉になまりのある琉璃は、みんなにからかわれ里が恋しくなり塀の向こうに見えるかと思ったと話す。しかし塀の向こうにも塀があるだけだった。

陸貞は皇太后は鮮卑陣だから興奮すると鮮卑語が出る、貴妃は粱の人だから上手く発音できない音がある、誰かに笑われたらそれを言えばいいと励ます。必ず女官になると言う琉璃に、昇任試験を受ける時は推薦人になってあげると陸貞は言う。


青鏡殿に陸貞が戻ってくると、沈嘉敏が待っていた。すでに皇太弟妃になったつもりの嘉敏は、"長広王府全図"を陸貞見せ「身分は低いけれど、あなたは殿下の想い人。だから側室にしてあげても良いわ」と言う。私を側室として扱うのは正式に妃になってからにしては、と言う陸貞。そして見取り図の誤りを指摘し「この見取り図は古いものやも。妃になる人にしては現状をご存じないのね」と言う。


陸貞と湛が一緒に長広王府を見に行ったかもしれないと怒る沈嘉敏。イラついた沈嘉敏は長広王府全図を投げ、それが青薔にあたってしまう。しかし皇太弟妃気取りの嘉敏は謝ろうとしない。そんな嘉敏に「馬鹿は浮かれて困るわ」と言う臘梅。その言葉を聞き逃さなかった嘉敏は「お待ち」と止める。

今でもそなたは私の部下、わきまえろと言う青薔。臘梅にも突き飛ばされ、我慢できなくなった嘉敏は「死んだ娟を覚えている?」と投げかける。行きそうになっていた青薔は、立ち止まり顔色を変え振り返る。姉妹のように育った娟はあなたの弟に乱暴されたと話す嘉敏。娟はあなたの弟を恨み、遺書を残して死んだと。そして私が妃になった暁には、必ず娟の恨みを晴らすと言う。


官窯が設立する。それを祝し、陸貞と陶工たちは乾杯する。


嘉敏は青薔から受け取った、宮中に来てほしいという文を嘉彦に見せる。そこには"御花園の涼亭へ来られたし"と書かれていた。
沈嘉彦は宮中では口を慎み無用な諍いを起こさないように話す。そして「何があろうと、そなたは私の大切な妹だ」と嘉彦は言う。


御花園の涼亭は高い場所にあった。沈嘉敏は芳華に下で待つように言い、一人で向かう。

沈嘉敏は「私めの過ちでした」と言って土下座するよう青薔に要求する。断れば代償を払うことになる、と言われ「これで貸し借りなしだ」と仕方なく青薔は土下座をして詫びる。しかし嘉敏は屈辱を与えるだけで許す気は初めからなかった。「考えが甘いわね。これしきの謝罪で私が許すとでも思う?私が皇太弟妃になったら会うたびに土下座して」と言う。皇太弟妃になったらじっくり仕返ししてやると。

「あなたみたいな人間の命には、ほんのわずかな価値もないの」と言われ、とうとう青薔は我慢できず、嘉敏の頬を叩いてしまう。この私によくも、と言い、青薔に殴りかかる嘉敏。その体を青薔は押し、勢いで嘉敏は転落してしまう。それを遅いことを心配し、様子を見に来た芳華が目撃する。

近くを歩いていた陸貞と湛が落ちて来た嘉敏に駆け寄る。嘉敏は左手で陸貞の袖をつかみ、右の指で上を指す。陸貞が上を見ると、ちょうど青薔が覗いているところだった。まずいと思った青薔は「陸貞が人を殺めた」と大声で叫ぶ。青薔からは湛が見えていなかった。
嘉敏を侍医の元へと連れていこうとしたが、その前に亡くなってしまう。

青薔は自分の話に合わせなければ一家を皆殺しにすると芳華を脅す。皇太后に頼めば死罪など簡単にできると。

三人に確執があることは宮中の誰もが知っている、この状況では絶対に疑われると、まだ見られていない湛だけを陸貞は逃がすことに。

陸貞と沈嘉敏を殺めたという青薔がもめている隙に芳華も逃げ出す。そのまま芳華は宮中の外へ。


陸貞は司正司へ連れて行かれる。
嘉敏が涼亭から落ちてきたかと思う間もなく、陸貞が涼亭より下りてきて辺りをうかがっていた、するとまだ息のあった嘉敏が陸貞の裾をつかんだ、逃がすまいと私は急いで人を呼んだと蕭喚雲に証言する青薔。陸貞は「嘘です」と言い、沈嘉敏が落ちた時、涼亭にいたのは青薔、涼亭の足跡を調べてほしいと話す。

足跡はすでに臘梅が消した後だった。陸貞はたまさか通りかかったことを証明できる者がいないか聞かれるが、高湛の名を出せない陸貞は「いません」としか答えられない。
一方の青薔は自分は沈碧と会っていたと嘘をつく。とっさに言われたことだったが、沈碧はうまく話を会わせる。

嘉敏は近頃、沈家にいたため宮中に一人では来ないはず、嘉敏の侍女を捜し話を聞いてほしいと陸貞は言う。蕭喚雲は阮娘にすぐ侍女を捜すよう命じる。
陸貞の言葉ばかりきく蕭喚雲に「長広王の想い人をかばいたいのですか?公正な裁きがおできにならぬのなら皇太后に来ていただいてはいかがでしょう」と言い出す青薔。「なにを」と蕭喚雲が言ったところに演が来る。

「今のところ陸貞が殺めという証拠はない。拷問で自白を強いれば冤罪を生む」と演が言うと、「陛下も陸殿をかばうのかしら。沈七品が可哀想」というささやく声が。それを聞いた陸貞は「女官が関わった殺人は大理寺で裁く決まりです。私を大理寺の牢獄に入れてください」と頼む。己の無実を証明したいと。演はそれを認める。
「必ず後悔させてやるわ」と青薔に陸貞は言う。


青薔は何としても芳華を見つけ、見つけ次第殺すよう臘梅に命じる。


ーつづくー


沈嘉敏が…。
あれほど沈嘉彦が口を慎むように言っていたのに。
でも、沈嘉彦に可愛い妹だったんだよね…。
私も沈嘉敏にはこんな感じで去ってほしくなかったな(；_；)
ちゃんと改心して欲しかった。

それにしても青薔ヾ(`Д´*)ノ
陸貞のせいにするなんてひどすぎる。

青薔たちより早く芳華をみつけなくっちゃ!!
陸貞と一緒にいたのに何もできない湛はもどかしいと思う"(ノ_・、)"

続きが気になります(；△；)



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