中国時代劇「後宮の涙」第37話 あらすじ

司計司が10万両の穴を確認したという知らせを受け、青薔は資金を用意し穴を埋めることに。陸貞の弱みをにぎり、今日、明日のうちに何か仕掛けられれば、と青薔は考える。沈碧は陸貞の元にいる玲瓏が使えそうだと話す。


玲瓏は沈碧に呼び出される。地契を見せながら、帳簿を戸部に提出する前に何冊か玲瓏に処理してほしいと持ちかける沈碧。そうすれば地契はあなたの物だと。陸貞を裏切れないと玲瓏は断るが、沈碧は己が陸貞にないがしろにされているのが分からないのかと言う。さらに引き受けてくれれば来年宮中から出る際に皇太后がよい縁談を手配してくれるとも話す。将来のことを真剣に考えるように言われ、玲瓏は揺らぎ始める。


明日の朝、戸部に提出する帳簿を入れた箱に、印を押した封印紙を陸貞は貼る。帳簿からは婁尚侍(青薔)による二万両の不正が見つかっていた。
陸貞は玲瓏に大事な話があったが、監査で忙しく言いそびれてしまった、冬至の頃には何の事を言ってるかあなたにも分かると話す。これまでの苦労が報われたと必ず思うはずだと。
陸貞は玲瓏に言われ、青鏡殿に戻って休むことに。

外は雪が降っていた。陸貞が雪を楽しんでいると、高湛が来る。「終わったのか」と言う湛に「すべて済んだわ。婁尚侍ももうおしまいね。皇太后にとって、かなりの痛手になるはずよ。これであなたも楽になるわ」と言う陸貞。
陸貞は湛におんぶをしてもらい青鏡殿に帰る。


帳簿の番をしていた玲瓏は、大事にされていれば女官に推挙されて当然だという沈碧の言葉が頭をよぎる。玲瓏は短剣を取り出し、自分の肩を刺す。

知らせを受け、陸貞が司計司へ駆けつける。何者かが押し入り、玲瓏が怪我をしたと聞く貞。帳簿の箱は封印紙がそのまま貼られていた。


明朝。帳簿が戸部に運ばれほっとする貞。

玲瓏が目を覚ましたと聞き、陸貞は丹娘と一緒に会いに行こうとする。そこに湛が。真剣な面持ちで「帳簿に問題が」と言う湛。婁尚侍の出した二万両の穴は、帳簿の最後に領収書があった。その領収書に陸貞の署名と欠損分はすべて返還済と書かれていたと湛は言う。領収書など書いていない陸貞は驚く。


陸貞は玲瓏に会いに行く。総て自分の責任だと話す玲瓏に、あなたではなく私の責任だと言う陸貞。青薔の罪は問われず、帳簿の穴は陸貞が埋める事になる。


沈碧が玲瓏を訪ねて来る。青薔が喜び「これからも協力してくれたら、皇太后に頼んで、あなたを女官にしてくださるとおっしゃっていたわ」と言う沈碧。それを聞いた玲瓏は「言ったはず。協力するのは一度だけだと」と返す。沈碧は笑うと「何を寝ぼけたことを。まさかあなた、これで縁が切れると誠に思っていたの」と言う。「そんな、話が違う」と言う玲瓏。


玲瓏は宮中を出たいと陸貞に申し出る。右腕がいなくなると困ると返す貞。「されど丹娘殿がいます」と玲瓏は言う。陸貞は「丹娘にあなたの代わりはできない」と言い、勅命を見てほしいと玲瓏に渡す。それを目にした玲瓏は、自分を八品掌簿にすると書かれていることに驚く。「私が陛下に頼んでおいたの」と言う貞。誠は婁尚侍の悪事を暴いたお祝いにするつもりでいたと。昇任試験より直に女官にさせたほうが確実でよいという陸貞の考えを聞いた玲瓏は、涙を流し感謝する。「ならば残ってくれる?」と陸貞が聞くと、玲瓏はうなずく。


玲瓏は勅命を受けず、司計司の筆頭宮女から初めることになったと湛に話す貞。湛は賊の入った晩、雪の上にまったく足跡がなかったと言い「よほど武芸に優れた者か、あるいは内通者がいる」と言う。


陸貞と二人きりで話ていた婁昭君は、帰り際の陸貞にお気に入りの腕輪を渡す。それを見ていた青薔は、陸貞が帰った後「監査で陸貞ともめた事はご存知でしょう」と婁昭君に。「そなたは己さえ助かればよいというのか」と婁昭君は返す。そして帳簿を青薔に渡し「私の白粉代に公金を回したのが露見したらいかがなことになる。陸貞が穴を埋めてくれたのだぞ。感謝して当然であろう」と言う。


陸貞の勢いをくじいておかなければいけないと考えた青薔と沈碧。二人は陸貞の弱みが長広王だと気づく。


老朽化した修文殿を建て直すため、湛は嘉福殿を使う事に。
夜。長公主に仕えていたという宮女が火鉢を持って来る。その火鉢に一人の宮女が香を入れて出て行く。

体に異変を感じる湛。しばらくすると嘉福殿に沈碧が入ってくる。しかし、湛には沈碧が陸貞に見えてしまう。"陸貞"と酒を飲んだ湛は、寝台へ連れて行く。

翌日。元禄と玉明は日が高くなっても湛が起きてこないため、寝台を見に行く。湛の隣に沈碧がいるのを目にした元禄は「何てことだ」と言う。その声で目の覚めた湛も隣にいる沈碧に驚く。
計画が成功したことが青薔に伝えられる。


事情を知った演が湛に会いに来る。問い詰められるが湛にもどうして沈碧が隣にいたのかわからない。その時、首を吊ろうとしている沈碧を止めようとする声が聞こえて来る。これでも官吏の娘、殿方の床に自ら入ったりしないと涙ながらに訴える沈碧。演は昨夜あったことを話すように言う。

亡くなった沈嘉敏が庭の蘭が好きで、今でも暇さえあれば水をやりにきていると話す沈碧。昨夜も水やりを終え帰ろうとした時に急に扉が開き殿下が表へ、熱いと言いながら私を中へ連れ込み、そしてそのまま…と。
調べると火鉢から催淫作用のある依蘭香が見つかる。


湛と外に出た演は、沈碧は青薔の配下、明らかに湛を陥れる罠だと話す。しかし「証がありません」と言う湛。湛自身も罠だと感じていたが「なれど碧は無実で陥れられた、そうだったとしたら」とも考えてしまう。


湛は貞に知られないよう、加減がすぐれないため、しばらく嘉福殿で休養するということに。元禄は会いに来た陸貞に「うつるので宮殿は立ち入り禁止」だと言い、湛と会わせない。

陛下の使いが例の薬を取りに行ったと阮娘から報告を受ける蕭喚雲。蕭喚雲は演の夜伽の相手に飲ませると誤解してしまう。仕方なく、演は湛と沈碧のことを蕭喚雲に話す。
事情を知った蕭喚雲は、碧を許すべきではなかったと激怒する。湛を誘惑しておきながら被害者を装った、寒空に夜、蘭に水をやる必要はない、もしも湛に無理強いされたとしても、一声叫べば誰かがすぐに飛んでくる、それに誠に死ぬ気なら昨夜のうちに命を絶っていたはず、目的は抜き差しならぬ事情を作るためだと。

蕭喚雲は沈碧の行動は間違いなく青薔の指示に従ってのこと、西沸堂にいる青薔の動きをさぐらなくてはいけないと言う。


陸貞が婁昭君と会っている時、「大変です」と言いながら青薔が入ってくる。碧をお助けくださいと。何があったのか事情を聞く婁昭君に、碧が嘉福殿より一晩戻ってこない、碧と一緒にいた琥珀が、長広王殿下が昨夜、碧を連れ込むのを見た、とワザと陸貞の前で青薔は話す。青薔の話を聞いていた陸貞は、何があったのかを悟り愕然とする。


ーつづくー


玲瓏が…(；△；)
陸貞のサプライズをしたい気持ちは分かるけど、やっぱりもっと早くに言っていたら…と思ってしまう。
玲瓏はずっと苦しんでいたものね。
だからといって、裏切ることはよくないけど…(TωT)

そしてそして沈碧!!!
えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇΣ( ° △ °|||)
本当に本当に本当に湛と寝てしまったの!?
もしそうだとしたら大ショック。
沈碧もイヤそうだったけど…。
それを知ってしまった陸貞が心配。
続きが気になります…。



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