失意の中、部屋に戻ってくる陸貞。枕元に置いてあった母の形見の九鸞釵を取り出し、涙を流す。「湛、まことに行ってしまったの」と言う陸貞。
起居録を見た婁昭君は昭陽殿へ行く。この三月、含光殿には10回も訪れているが、他の妃とは顔も合わせていない、世継ぎが誕生しないのは朝廷の一大事だと高演に話す婁昭君。しかし私が愛するのは喚雲だけ、他の女子などには触れたくもないと高演は返す。愛情と子づくりは別ものだと話し、他の妃を相手にしないのならば婁家に味方する重臣たちに上奏させ、貴妃の位を奪うこともできると婁昭君は言う。喚雲は悪くないと高演はかばうが「まことに悪くないと言いきれるのか?私も皇太后としてこれ以上は見過ごせぬ。早くて半年、遅くとも1年以内に世継ぎを設けるのだ」と告げ、婁昭君は帰って行く。
太廟で上げた両手に"祖訓"を持ち、ひざまずかされる蕭喚雲。この訓戒は私ではなく、皇太后が出したものだと話し「貴妃は本来、后宮の長として、陛下と妃たちの仲を取り持つべし。陛下に世継ぎが生まれぬことを私は心から憂いている」という命を読み始める青薔。
蕭喚雲が太廟で罰を受けていると、急いで高演に知らせにくる元福。すぐに太廟に向かった高演だったちが、ひざまずいている蕭喚雲を見て立ち止まる。「今は行くわけにはいかぬ。喚雲は気位が高い、あの姿を見られたくはあるまい」と元福に言うとその場を離れる高演。
「今までの非を改めるべし。さもなくばそなたを厳罰に処する」と命を読み上げた青薔。「訓戒をを心得たか?」と青薔から聞かれ、屈辱に耐えながら「承知しました」と蕭喚雲は言う。訓戒が終わり、青薔は立つ蕭喚雲に手を貸そうとする。その手を振り払った蕭喚雲は、怒りに満ちた目で青薔を見ると、太廟を出て行く。
夜。歩きながら蕭喚雲がひとしきり泣いてそのまま眠ったと元福から聞く高演。昭陽殿の前まで来ると、今宵は一人になりたいと言い、自分だけ昭陽殿の中へ入る。中では香が焚かれていた。高演はめまいがし、体が熱く感じる。ふらつきながら床に座ると、そこで待っていた女子がうしろから高演を抱き締め「陛下、やっと来てくれたのね。待ちくたびれたわ」と言う。蕭喚雲だと思い、押し倒す高演。しかし、すぐに蕭喚雲ではないことに気づき、高演は床から下りると「誰だ。なぜ朕の寝所にいる」と声を張り上げる。
床にいた女子は蕭貴妃のご下命だと言う。怒った高演は「出て行け」と言いながら女子を外へ連れて行き、追い出してしまう。外には蕭喚雲が立っていた。「あの女子ではお気に召しませんでしたか」と淡々と言う蕭喚雲。「なぜかようなことを」と怒りながら蕭喚雲の前まで高演は行く。
「いけませんか。陛下を独占するなと皇太后に言われましたゆえ、あの娘を行かせたのです」と蕭喚雲は答える。怒りながら「蕭喚雲、なんという女だ。朕はそなだだけを愛してきたというのに。その朕を物のように他の…」と言った高演は、咳き込み、吐血をすると倒れてしまう。
治療を受ける高演の前でひざまずく蕭喚雲。その蕭喚雲に「万一のことがあれば、そなたの皮を剥ぐぞ」と婁昭君は激怒する。
じきに目覚める高演。怒っている婁昭君は、今日の無礼を許すわけにはいかない、と蕭喚雲の位を剥奪し、平民に落とすと命を下そうとする。しかし高演は血を吐いたのは持病がぶり返しただけ、貴妃に何かあれば生きていけないと言う。「情けない息子だ」と言いながらも、高演の意思に婁昭君は従い出て行く。
高演と2人きりになり「ごめんなさい。やりすぎたわ」と蕭喚雲は謝る。高演は蕭喚雲の顔を見ず「行ってくれ。今は顔を見たくない」と告げる。
沈碧は宦官に頼み、朝廷で話ていた高湛の様子を聞く。「殿下に感心がある訳はもしや…」と宦官に言われ「誤解よ。私の従兄が殿下の部下として随行しているから心配しているの」とごまかす沈碧。「ならば修文殿で尋ねてみては。今朝戻った殿下の使者が陛下への報告を終えて修文殿にいるはずですから」と宦官は言う。
宦官に言われ修文殿へ向かった沈碧。その時、修文殿の戸が開き、玉明が出て来る。沈碧が司衣司の者だと知り、陸貞の使いだと思った玉明は、高湛から陸貞への文を渡してしまう。急いで部屋に戻り、沈碧は封を開ける。文には"貞。都を離れてはや数日、いつも君のことを思っている。青鏡殿で激昂したことを許してほしい。君とは生死の境を共にした仲、この愛は死ぬまで変わらない"と書かれていた。私など頭にないの、と思った沈碧は、手紙を書き換えてしまう。
内侍局で女官試験が行なわれる。陸貞と沈碧の実技試験の刺繍を講評した陳典侍は、沈碧の作品を針の目が揃い、配色も美しいと褒めるものの、陸貞の刺繍の方が上だと言う。そして最終的な試験の順位も、陸貞が1位となる。気に入らない沈碧。
1位になった陸貞は婁昭君の通達により七品の典飾に復職。蕭喚雲が謹慎をしているため、王璇も今は何も言えない。
用勤院に向かっていた陸貞は、暗い顔をした高演を見かける。そのまま行こうとした陸貞だったが、陸貞を見た高演に呼び止められてしまう。
蕭喚雲と口論し、気がふさいでいると陸貞に話す高演。「かつて湛から…」と言いかけて"長広王"と言い直した陸貞は、陛下と貴妃は仲のよいご夫妻だと聞いた、きっと仲直りできると言う。陸貞が湛の出立を見送らなかったことを知っている演は、陸貞が長広王と呼んだこともあり「何か諍いでも」と聞く。軽くうなずく陸貞。
「今でも湛を思っておるのだな」と高演に言われ、陸貞はまたうなずく。それを見て「湛も同じだ。2人の心は通じている。だが喚雲は違う。心が陳に向いたことはない」と言う高演。陸貞は「なれど、側にいられるのは幸せなことです。口論すら羨ましいです」と言うと、高演が今どこにいるのか、いつ帰るのを聞く。高演は三月から半年はかかると答えると「もしや湛から文が届いていないのか?朕と姉には届いておるぞ」と言う。
「届いていません。私を忘れたのかしら」と言い涙が溢れてくる陸貞。高演は陸貞の頬の涙を拭うと、心配しなくていいと慰める。
青鏡殿に陸貞が戻ってくると、高湛からの文が届いていた。喜んだ陸貞だったが、文に"君とはお別れだ"と書いてあり、あまりの衝撃に茶器を落としてしまう。それに気づいた丹娘が部屋に入ってくる。
真っ青な陸貞を心配する丹娘。陸貞は「"君は虚栄心ばかり強く心の狭い人だ。私たちの関係はもう終わりにしたい"と」と高湛の文の内容を話す。しかし、落ちている手紙を拾った丹娘は「これが殿下の言葉とは思えない」と返す。出立の前に殿下が寝言で陸様の名前を呼んでいたと元禄が言っていたと。さらに「旅立つ前の日、殿下は司衣司で姐さん(陸貞)を探したそうよ。なれど姐さんは婁尚侍(青薔)と何か相談していて会えなかったでしょう」と言う丹娘。陸貞は驚く。
あの日は青薔と会っていないと陸貞は言う。丹娘は、自分も出立を知らせに行ったが、見知らぬ宮女から相談中で会えないと追い払われたと話す。「違うわ。あの日私は碧と復習をしていた。碧に言われて夜は司衣司に泊まった…まさか」と言う陸貞。2人は誰かが湛の出立を陸貞に知らせまいとした者がいると気づく。そして王璇の仕業で碧が協力していたと陸貞は考える。
湛は慎重でこんな話を文で済ませないと思った陸貞は、冷静に嘘を見破った丹娘に礼を言う。
弟が隙をみて高湛を襲う準備を始めたことが嬉しい婁昭君。それを聞いた青薔は「あと1つ吉報が」と高演が皆の前で陸貞の涙を拭った話をする。その話をすでに聞いていた婁昭君は、演が蕭喚雲以外に目を向けてくれたことを喜び「陸貞が皇子を生んでくれたら、いくらでも目をかけてやろう」と言う。複雑な表情になる青薔。
衣の新調のために昭陽殿を訪れた陸貞は「実は私もお話が」と高演に。高演が皆を下がらせると「陛下から湛に使者を送る際に届け物を頼んでも良いでしょうか」と言う陸貞。ちょうど使者を出すところだ、と演は言う。陸貞が演に届けてほしい物は、直した白虎だった。「これを湛に渡せば、すべてが伝わるのだな」と演は楽しそうに言う。
陸貞が高演に涙を拭ってもらったことは宮中に広まっていた。陸貞は右腕の玲瓏に、自分には好きな人がいると話す。
陸貞は高湛の出立の前の日、玲瓏が沈碧の命で衣の点検を蔵でしていたことや、宮女の夏着の桃の刺繍も沈碧の指示だったことを聞く。
陸貞は沈碧に「碧は字が綺麗ね。されどまさか筆跡を真似るのも得意とは知らなかった」と言う。「玉明が言ったの。殿下の文を沈様に渡したと。衣が白蟻の害にあったのも桃の刺繍がされたのも、あなたの仕業なのね」と言う陸貞。陸貞から「とぼけるならけっこう。なれど私はあなたの上司よ」と言われ「文は私が破った。殿下のことが好きだからよ」ととうとう沈碧は言ってしまう。そして「上司として私を罰すればいいじゃないの。陛下にも皇太后にも愛されるあなたになら簡単なことでしょう」と言うと沈碧は飛び出して行く。
陸貞が陛下に言いつけたら死罪になるかもしれないと思う沈碧。
考えた沈碧は沈嘉敏のところへ行き、陸貞が沈嘉敏は貴妃の一味だと怒っていたと嘘をつく。陛下に告げ口をされることを心配する沈嘉敏。そんな沈嘉敏に陸貞の顔をつぶし脚を折れば陛下は宮中に置いておかない、二目と見られない顔になれば長広王の心も離れるはずだと沈碧はけしかける。
遅い時間、陸貞は青鏡殿へ帰る途中、数人の顔を隠した宮女に襲われる。駆け出した陸貞は宮殿の中に逃げ込むが、そこには密会をしている王璇が。
衣を乱した王璇に見つかってしまった陸貞は「何も見ていません」と言うと慌ててその場を後にする。
ーつづくー
丹娘が食べ物を人にあげるなんてビックリ!!Σ(・ω・ノ)ノ!
元禄だからあげたのかな?
とにかくとにかく丹娘えらい!!
私もお菓子をあげたいくらいだよぉ(*≧ω≦*)ノ"
沈碧の場合、意地悪を通り越してるから恐いよヾ(・ω・`;)ノ
何度でも襲ってきそう。
陸貞が心配。
白虎も無事に高湛に届くといいな。
高湛も大変な場所にいるから、白虎を見たら元気になると思う。
まさか王璇があんなことを密かにしていたなんて…( ̄▼ ̄|||)
規則にも厳しかったのに。
陸貞も見てしまったから、どうなるのか気になるよぉ。
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丹娘は沈碧を疑っていたし(o^^o)
刺繍も沈碧より陸貞の方が良かった~バックは白の方が刺繍が浮き上がって見えたな(o^^o)
高演がカッコ良かった~簫喚雲はちょっとやり過ぎだと思った!
腕は痛そうだったけど…
高演は母にもきちんと言えましたね!皇太后も高演しかいないから、無理強いは出来ないしね~
高演と陸貞は親友!本当にそんな感じに見えます。
弟の大切な人だと思ってる!
沈碧は恐い!やり方がーーーーーー汚い
!(◎_◎;)王璇…
どうなるのかな???気になりますね~
うささん、ありがとうございます。
丹娘の働きでもっと辛いことにならなくてよかった(*^^*)
丹娘、危なっかしい所もあったりするけど頼もしい味方ですね(*^^*)
私もお菓子あげる~♪
そして最初は陸貞とどうなるのか心配だった高演も高湛との仲を応援しているよき兄のようで、陸貞に関しては安心して見ています(*^^*)
沈碧のことも気づけたし、と思ったら王璇が!!!(@@)
ほっとかないですよね!?陸貞大丈夫かなぁ(;;)
このドラマも面白いですね~このまま遅れず付いて行きたいです(*^^*)
naaさん、一緒に楽しめて嬉しいです。家族もやっと追いついてくれて、感想を楽しんでます。碧の企みで、お互いに喧嘩したままで
離れた二人なんですが、この状況ではなれてるのはつらいでしょうね。ますますどうなるか続きがきになります。それにしても、高湛は最後の押しが甘いというか、弱いというか、、単純なとこがあるし、すぐかっと血がのぼるようだし、その影響か貞も怒りっぽくなったような、、?なぜか皇帝に向いてるのは兄の演のような気がしてきてます。。私の感想なので皆様と違う点はお許し下さいね。湛が1番好きなんですが、、なので注文つけながら見てます。
褒めてあげたくなりますよね。
沈碧は何でもしますね。。。
酷過ぎると言えば、喚雲も。。。
高演があまりにも不憫です。
会いたくなくなるのもご尤もです。
白虎、ちゃんと直していましたね。
高湛に届いて、二人の気持ちがつながるよう
祈るばかりです。