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中国ドラマ「岳飛伝 THE LAST HERO」 第17話 あらすじ

2015年12月28日 21時09分17秒 | 岳飛伝(中)

【登場人物】
岳飛(がくひ) …文武両道に秀で、忠義に厚い勇士。主人公。
宗沢(そうたく) …宋の元帥。
王貴(おうき) …岳飛の仲間。岳飛の義兄弟。
牛皐(ぎょうこう) …岳飛の仲間。岳飛の義兄弟。
傅慶(ふけい) …蜈蚣山の山賊討伐のために選ばれた100人の兵だった1人。岳飛の義兄弟。
秦檜(しんかい) …中丞。王仲岏の娘・王氏を娶う。
斡離不(オリブ) …太宗の次男。




「熱き報国の思い」


手巾には“中庭の地は白く 樹に鴉のすむ 冷露 声無く桂花を湿らす 今宵 人の尽く月明を望み 秋思の 誰が家にあるかを知らず”と書かれていた。秦檜は斡離不に「“北国をさすらい 西風を受ける 陣営に飢餓の満ちて 悪の横行す 民の命の軽んぜらるるは尽きず 顧みて故国を望めど 空しく恨みを留めるのみ”」と答える。「意味は?」と聞く斡離不に「“金国は没義道な出兵で罪のない国を襲い、皇族を捕らえた。しかも我々を五国城に閉じ込め、衣食も十分に与えない。無力な民を根絶やしにするつもりか?。これが捕虜に対する金のやり方なのか?”」と言う秦檜。

「では聞こう。どのように扱えば後世に恥を残さずに済む?」と斡離不が問う。秦檜は「人に教えを乞おうとする時、金ではこういう場で聞くのが常識ですか?」と返す。真顔な顔で秦檜を見つめたあと、笑い出した斡離不は「面白い男だな」と言う。


斡離不は秦檜を幕舎へ連れていき、食べながら話そうと料理や酒でもてなす。秦檜は喉から手が出るほど食べたかったが「皇帝陛下が飢えておられるのです。同じ時に臣下である私だけが食べるわけにはいきません」と箸に手をつけない。
斡離不は金の没義道な出兵とはどういうことか聞く。今回、宋と金との争いの中で金は打つ手を誤ったのです、それを最初に次々と道を踏み外した、本来中原は鴻溝を境に平和に治められていました、王朝成立後、徳を基盤として漢や唐以上に栄えた宋を、金は不当に侵略した、正統な理由もなく罪もない我が国に攻め込み、境界を犯したのが第一の誤りです、と秦檜は言う。

続けて、我が国を侵略する前に試算されたのでしょうか?広大な宗を攻め落とすには、どれほどの兵馬を使い、何年かかるとお思いです?何より宗の忠臣や猛将には命を懸けて国を守る覚悟がある、金はどうです?一朝一夕に倒せるとお思いですか?国の繁栄が平和をもたらす、だが今、両国には戦火が渦巻いています、それでも国が治まると思っている、第二の過ちです、と言う秦檜。

さらに秦檜は、宗の国土を治めるために金は傀儡皇帝に張邦昌を立てた、しかし彼は正統な皇帝の世継ぎではない、皇帝に立てたところで民は従いません、人心を掌握するつもりが、逆に民衆の怒りを買い、自分の首を絞めることになる、これが最大の過ちです、と話す。
斡離不は「では両国はどうあるべきだと思う?」と言う。秦檜は「“和睦です”」と答える。それによって平和と繁栄が訪れる、戦えば双方ともに民の困窮は必至だと。「具体的にはどうする?」と言う斡離不。秦檜は「和睦をもって共に利を得ればいい」と返す。斡離不は賛成するが「だが軍権を握っている粘没喝は武力での征服しか頭にない。陛下も私の意見は聞かぬ」と言う。そんな斡離不に「私に説得させてください」と言う秦檜。斡離不はうなずく。


汴京。罪人を捕らえよという命が下り、宗沢は岳飛に罪人の一覧を渡す。梁在平は慎重に対応しろと言う宗沢。岳飛は“両軍の戦闘中に逃亡した罪は誅するに値す”と書かれた罪の理由を読む。宗沢は「梁在平は粱紅玉の弟だ。罪人の捕捉を我らに命じた裏には、朝廷の思惑があるに違いない。梁在平は現在、韓世忠の軍で兵役中だ。我々が捕捉する際に韓将軍と衝突するようなことがあれば、事はただでは済まぬ。文武両道に秀でたお前だが、忍耐も必要となる任務だぞ」と話す。


岳飛は韓世忠の陣を訪ねる。粱在平を渡していただきたいと言う岳飛。鎧を身にまとった梁紅玉は「我が軍の部下に何の用なの?」と言う。岳飛は朝廷からの書状を韓世忠に見せる。
「金軍によって汴京は陥落し、宋軍は壊滅した。戻るべき軍を失ったため梁在平は故郷に帰った。逃亡ではない。帰って宗元帥にそう伝えろ」と韓世忠は言う。岳飛は「一介の武功郎の私が、是非を云々はできません。命令は絶対ゆえ、私は従うまでです」と返す。

陣を組ませた韓世忠は「腕が立つそうだな。私の五行陣を破れたら連れていくががいい」と岳飛に告げる。
五行陣の真ん中に立った岳飛は、師匠の「剣陣は奇遁甲より生まれた術で、目くらましによる戦法だ。一連の剣法を数人が一体となって操る。陣中の敵に対し隙を与えず攻撃を加え、自らは消耗することがない。精巧な陣を組めば1万の軍にも対抗できる」と言う言葉を思い出す。その時、岳飛は「どうすれば破れるのですか?」と聞いていた。「どんな剣法にも長所と共に必ず弱点がある。心を落ち着け、陣に集中するのだ。陣の形を十分に見極め、一気に弱点を打て」と答えた師匠。

師匠の教えに従い、岳飛は五行陣を破ることができる。
岳飛と杯を交わした韓世忠は「陣営から罪人を出し、しかも、それが身内とあれば、我が軍にとって未曽有の事態だ。難題を仕掛けたつもりだったが、お前は見事に五行陣を破った。武芸と度胸に敬服する。だが梁在平のことは見逃してほしい。彼は私の腹心なのだ」と頼む。しかし岳飛は「私に権限はない。命令に従うしかないのです」と返す。

朝廷の混乱で政令も徹底されない今、なぜ義弟だけが?北伐を志す宗元帥にとっても利があるとは思えぬ、と韓世忠は話す。岳飛は「確かにそうです。朝廷の命令に従わず、兵を温存する軍は多く“靖康の変”以降は軍紀も日々乱れている。だがお分かりのはずです。情に流されるようでは、北伐は成りません」と言う。宗元帥の言葉を聞くようだと思った韓世忠は「お前は復唱しているだけか?それとも言葉を借りて屈辱する気か?」と聞く。岳飛は「私の本心です。靖康2年の汴京陥落はかつてない国辱でした。志を持つ宋の男なら誰でも国土と二帝の奪回を使命と思うはず。そうでなければ、この荒廃した山河の上で、我々が生きてる価値などない」と言う。

一緒に聞いていた紅玉は「もういいのです。岳飛の言葉は最もですし、私たちにも分別はある。実の弟のためであれ、法をないがしろにはできません」と韓世忠に話す。
梁家は三代続いて軍法の犠牲になっていた。それだけではなく「在平は後継ぎだろう?みすみす梁の家を絶やすわけにはいかぬ」と言う韓世忠。しかし紅玉は「人に恥ずべきことまでして梁家を残しても先祖は喜びません」と言う。「お二人のご理解に感謝します。お気持ちは必ず宗元帥にお伝えし、寛大な処置をお願いする所存です」と言う岳飛。

在平が呼ばれ「ご無礼の罰として1杯いただきます」と岳飛は酒を飲もうとする。それを「待て」と止めた韓世忠は「狡猾で凶暴な金を相手に戦う我々には、明日の我が身の保証はない。我々と在平はこれが決別となるだろう。お前とも二度と会えないかもしれぬ」と話し、上等の酒を持ってこさせる。「この杯がはなむけ代わりだ」と岳飛に差し出す韓世忠。岳飛は器を受け取り一気に飲むと「確かに名酒だ」と言う。こんなうまい酒は初めてだと。

罪人の在平に枷が着けられそうになり「いい」と岳飛が言う。しかし紅玉が黙って着け、岳飛は「逃亡ではないという事実は、必ず伝えます」と約束する。連れていかれる在平は振り返り「義兄上、姉上、私が戻らなければ、私に代わって金の兵を倒してください。我々の故郷を取り戻す日まで」と言う。涙を流す紅玉の肩を抱く韓世忠。


岳飛が軍営に戻ってくると、宗沢と李綱がやり合っていた。興奮する元帥の体を心配する岳飛。宗沢は北討、李綱は現状維持を言い争っていると知った岳飛は、軍人が選ぶべき道は北伐しかなく、朝廷の官吏なら当然守りに入る、結論の出る問題じゃないと考える。

長年の戦いで資金は底をついた、失敗すれば今の我々にはもう南下するすべもない、と主張する李綱と、今なら義勇軍に100万の兵が集められる、だが私が死ねば義勇軍も散じてしまうと言う宗沢の言い合いを岳飛は何も言わず聞いていた。


夜。岳飛は義兄弟の3人に「たぶん梁在平は無実だ。宗元帥も梁在平の無実を訴えると言ってくださった。しかし…元帥の過去24回の奏上は李綱や汪伯彦に止められたり、陛下に返されたりしてきた。元帥の体は弱ってる」と話す。「ご高齢だからな。このままではもたないだろう」と言う牛皐。傅慶は「元帥に指揮を頼んで事を起こそうぜ」と言う。
「帰徳にいた頃、陛下が俺に言われた。“下々の様子を手紙で知らせてくれ”と。陛下に北伐を望む民の意向を手紙で知らせてみようか」と言う岳飛。しかし王貴は「まだ即位される前の話じゃないか。一時の興で口にしただけさ。今は皇帝となられた方だ。一介の武功郎が手紙を書くなど、どう考えても非難されるぞ」と言う。おとがめを受けたらどうすると。それでも岳飛は軍の士気が高いうちに手紙を書いてみることにする。


“陛下がご即位された今、北伐の勝算は十分です。軍の士気も高く、敵は我が軍を侮っている。今が攻撃の時機です。冬の訪れを前に二帝の身は敵の牢獄に陥り、宗の捕虜は十分な衣食さえ与えられていません”と高宗に手紙を書く岳飛。


急ぎの書状が届き、封を開けた汪伯彦が「岳飛から高宗に当てた陳情書のようです」と高宗に話す。読んで聞かせてくれ、と高宗が言い、汪伯彦が「“陛下がご即位され、民も国土に戻った今、北伐の勝算は十分です。救援軍の名乗りの声も日増しに高く、軍の士気も高い。宗には抵抗する力もないと金が油断している今こそ、北伐を実行するべき時です”」と読み上げる。「身近な人物の影響は大きいものだな。元帥の口調そっくりではないか」と笑う高宗。続けて「“だが李綱や汪伯彦は…国土と二帝の奪回を望む陛下のご意志を理解しておりません。国の一大事に際しながら、陛下の南方行幸などを計画しています。これで国の将来が開けましょうか?中原奪回の覚悟がなければ、人心を束ね、国勢の回復を果たす事は出来ません”」と読む汪伯彦。

高宗は「“国の将来を考えていない”というのか?お前たちのことだぞ」と汪伯彦と李綱に言う。さらに「“一刻も早く、両殿下をお救いするため、六軍を率いて北伐すべきです。将も兵もすでに心は1つです。ほどなく中原の地を取り戻せるでしょう”」と汪伯彦が読み上げる。高宗が「何が岳飛の陳情書だ。全部、宗元帥の考えではないか。“六軍を率いて北伐すべき”か…。勇壮で悲壮感に満ちた文体だ。岳飛の手紙ではない。宗元帥が書いたものだろう」と言う。
李綱が「あくまで推測として申し上げます。天地に恥じる事はすまいと努めてきたこの私を、大胆にも屈辱する無礼は岳飛の若気の至りかと」と言い、汪伯彦も「たかだか武功郎の分際で官吏を屈辱するとは…見逃せば同じような者が出て朝廷の安泰が危ぶまれます」と話す。


ーつづくー


鎧姿の紅玉も綺麗でしたー。
でも弟が…(;_;)
韓世忠も情が深く、紅玉や義弟のことを思っていい人…。
岳飛のいう「情に流されては」も分かるから、在平を見逃してくれと頼んだ事はいいか悪いかは難しいんだけど。

高宗は岳飛に「手紙で知らせてくれ」と言ったことを覚えているのかな…。
覚えていてくれるといいんだけど(;д;)

岳飛伝は1週間のお休み。
続きは1月4日からなんですねー。
この後、どうなるんだろう、どうするんだろう…が気になります。
そうそう秦檜のほうも!!
予約、忘れないようにしなくちゃヾ(・ω・`;)ノ



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3 コメント

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どう動くのでしょう? (time)
2015-12-29 00:20:09
岳飛は宗将軍のもとでいろいろと吸収しているのですねー
韓世忠の言葉にも、高宗の言葉にもありました。
自分の考え、言葉にまで昇華できているのですよね。

そして、今回は韓世忠・梁紅玉夫婦も素晴らしかったですね。
一度別れればどこでまた再会できるかわからない
緊迫した時代。。。

宗将軍の体調は大丈夫なのでしょうか、心配です。

年明け、予約忘れしないように注意します!
返信する
今年の見納め (ねこ)
2015-12-30 15:45:24
手巾の文の内容が全然違うやん。
悪知恵がとっさに働くのも才能か。
えせ文系オリブの心を上手に操り、利用しようという秦檜の魂胆ね。
前回の「力足る者、人を取る」て、このこと言ってるのかな。
オリブも秦檜は利用価値があるから、両者同じ穴の狢。

それに比べて、梁紅玉さんは綺麗で偉い!
妻である前に、同士でもあり、部下でもあるのね。
韓世忠も身内のことだから辛いです。
岳飛は岳翔のことがあるから気持ちはよく分かるでしょうね。
きっと無実の罪を立件して助けてくれるよね。

五行陣で思ったこと二つ。
①相手は岳飛が勝つに決まってるような若い女子・子どもばかりだったような・・・わざと韓世忠が選んだのか。
②周侗師匠の教えはいつも凄い。けど、ここでは具体策ではなく精神統一論で突破?

書状の件、李綱と汪伯彦はそりゃ気分良くないわな。
高宗も「岳飛の手紙ではない。」って(゜Д゜)
うささんの仰るように、覚えてくれるといいのに。
この続き、お正月明けまで楽しみに待ってます。

今年の見納めでまた長~い感想コメント失礼しました。
うささん、来年もよろしくお願いします。


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追いついた! (naa)
2015-12-30 16:50:12
ねこさん、私も手巾の文、全然違うーと突っ込んだ一人です(*≧∀≦*)
悪知恵が働くのも、才能のうちですね(^^;
オリブを丸め込み秦檜や二帝たちの境遇も変わってくるのでしょうかね?

韓世忠が出した難題は『五行陣』。
岳飛は見事に破りましたね!
このドラマに限らず『~陣』ってよく出てきますね!
色んな種類があるものだといつも感心してます(*^^*)

岳飛から高宗への手紙。
あからさまに他人を非難してはいけません!
もっと書きようはなかったのでしょうか?
この岳飛の率直さが危なっかしく思えて仕方がありません。

年内になんとかここまでたどり着き、来年の放送再開も予約しましたよ(*^^*)
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