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GDP比2%に感じる違和感 ③ 「国力としての防衛力」という議論

2022年12月20日 | 雑記
このカテゴリーの目次へ戻る本ブログ 総目次へ戻る 昨年の12月にアップして、次回予告をしておきながら忘れていた。たまたま原稿を見つけたのでアップする。未だに時宜を逸していないのは不幸なことである。昨年の12月20日に作成している。 前回、前々回も参照していただきたい。GDP比2%に感じる違和感 ① 必要なのは戦略:それも平和への戦略https://blog.goo.ne.jp/thegeneral . . . 本文を読む

GDP比2%に感じる違和感 ② 国力としての防衛力を総合的に考える有識者会議

2022年12月08日 | 雑記
このカテゴリーの目次へ戻る本ブログ 総目次へ戻る国力としての防衛力を総合的に考える有識者会議|内閣官房ホームページ 有識者会議などというものは、政府の作文の隠れ蓑・箔付けに使われるものである。こんなものに名前を連ねる人は何を考えているのかと思うが、ここではそういういちゃもんは止めて、我々のような無識者が「国力としての防衛力」を総合的に考えてみるとどうなるのかを書き連ねたい。一身の独立なくして国の独 . . . 本文を読む

GDP比2%に感じる違和感 ① 必要なのは戦略:それも平和への戦略

2022年12月05日 | 雑記
このカテゴリーの目次へ戻る本ブログ 総目次へ戻る 「岸田文雄首相は28日、浜田靖一防衛相と鈴木俊一財務相に対し、防衛費など関連予算を2027年度に国内総生産(GDP)比2%にするよう指示した」そうである。違和感しかないが、きちんとした解説は見当たらない。サンケイは「首相「必要論」に軍配 「財源ありき」の削減論否定 防衛費GDP比2%指示」となんとなく、はしゃいでいるような印象だ。あまり注目されてい . . . 本文を読む

日米交渉:1941年11月26日米側提案(いわゆるハル・ノート)

2022年11月26日 | 雑記
United States Note to Japan ,November 26, 1941 1941年11月26日、日米戦争に至る交渉においてコーデル・ハル米国務長官は米側提案を公表する。当事者にちなんでハル・ノートと呼ばれるようになる。11月末のこの時期には真珠湾が話題になることが多いが(最近は多くもないが)ハル・ノートのことは話題に上らない。真珠湾奇襲はハル・ノートへの回答なのだが・・・ここ . . . 本文を読む

一般理論を読む 改訂版 はじめに

2022年05月31日 | 一般理論を読む 改訂版
*写真はオークションサイトで$9,000~で売られていた初版本一般理論を読む 改訂版 目次はじめに ケインズが一般理論を書いた背景には、自由に対する危機感がある。計画経済のほうが優れているのではないか?という疑問に対しての焦燥感、ナチスやソ連の台頭を前にしての焦燥感でもあり、「自由放任では、肝心の自由が守れない」という理論的確信でもある。  今また世界経済と統治機構の破綻が明らかになりつ . . . 本文を読む

第1章 一般理論 (「一般」とは何か)

2022年05月28日 | 一般理論を読む 改訂版
一般理論の「一般」とは何か、ということが書いてある章  ケインズが、リ力ード、J・S・ミル、マーシャル、エッジワース、それにピグー教授を「古典派」と呼び、その理論「古典派経済学理論」を批判の対象として執筆したのが「雇用、利子および貨幣の一般理論」である。このタイトル「雇用、利子および貨幣の"一般"理論」の「一般」にに大きな意味があることが読み進めるうちにわかってくる。 . . . 本文を読む

第2章 古典派経済学の公準 (雇用の需給は賃金でバランスする?)

2022年05月28日 | 一般理論を読む 改訂版
ケインズは、「需要と供給が一致する状態を均衡と呼び、均衡は価格の変動によってもたらされる」という考え方に疑問を投げかける。これは労働市場だけではなく全ての市場(財・サービス)においてである。考えてみれば当たり前のことである。価格が半分になったことで需要が2倍になるだろうか?という素朴な疑問。これに古典派は答えられない。常識的な古典派、非常識な一般理論 ケインズは自らの理論を古典派理論批判という形で . . . 本文を読む

第3章 有効需要の原理 の前提 豊かになるほどそれに比例しては消費は増えない 

2022年05月28日 | 一般理論を読む 改訂版
限界消費性向低下の法則:所得が増えるほど消費も増えるがその増え方は所得ほどではない これは理論から導き出される結論ではなく、理論の前提となる経験上の事実である。経験上の事実・家計調査に見る限界消費性向低下 政府統計・家計調査は家計の収入を十分位に分けて結果を発表している。図は「二人以上の勤労者世帯」をもとに消費性向と所得の関係を示している。 左図では可処分所得を消費と残余に分けた。残余は何らかの形 . . . 本文を読む

第3章 有効需要の原理 (豊かさの中の貧困というパラドクス)

2022年05月28日 | 一般理論を読む 改訂版
社会が豊かになるほど所得から消費に回る割合は減っていく。貯蓄が増えていくわけだが、それに見合う投資がなければ、貯蓄あるいは所得は弱い投資誘因に見合う水準に減少するまで、貧しくなってしまう。これが日本経済の長期停滞の唯一の原因である。では投資はどのように引き上げるべきか。市場において解決できないなら、再配分と社会的投資によるしかない。のだが・・・有効需要の概念は誤解されている 一般理論「第1編序論」 . . . 本文を読む

第3章 有効需要の原理 再考

2022年05月28日 | 一般理論を読む 改訂版
 企業の利潤は、売上から賃金と仕入額を引いたものである。売上=利潤+賃金+仕入額だ。この仕入額は供給先から見れば売上だから、供給先の売上もまた利潤+賃金+仕入額に分解される。この仕入額もまた・・・ということで売上を相殺していけば社会全体で生み出された価値(総付加価値)は利潤+賃金ということになる。ここでは議論の簡略化のために輸出入と資本に関わる費用は省略している。ケインズにならって閉鎖経済系で使用 . . . 本文を読む