戯言備忘記録~A target of a licensed tax accountant~

日々思うことを気ままに書いてます。

半島を出よ

2006-09-12 22:29:05 | 日記
ちょっと前に、今さらだけど、村上龍の「半島を出よ」を読んだ。

「半島を出よ」というのは、北朝鮮の特殊部隊の作戦名。
時代設定は2011年の日本で、経済は傾き、世界中から煙たがられる日本。
北朝鮮とアメリカは緩やかな関係になりつつあり、韓国との統一も近いという状況。
北朝鮮は12万人いるという特殊部隊が統一には邪魔だった。
そこで北朝鮮の幹部は手っ取り早い処理方法を考え付く。
「反乱軍であって反乱軍ではなく、反乱軍ではないが反乱軍である。」
この言葉が全てを表していた。そういう部隊を福岡に送り込んだ。
北朝鮮の特殊部隊の9人がプロ野球の試合中の福岡ドームを占拠し、
ドームの観客を人質にし、立てこもり、数時間後に500人の特殊部隊を
福岡に引き入れ、まずはシーホークとホークスタウンを近辺を占拠し、
その後福岡を占領してしまい、占拠後12万人の特殊部隊が船でやってくる。
どう対応するのか?という話。
福岡が舞台ということもあって、建物や道路がきれいにイメージできた。
実際にこういうことが起こったら、日本政府の対応は
この本のような対応になるだろうなと思えた。面白かった。

下巻は福岡市民が北朝鮮の特殊部隊とどうやって
付き合っていくかが描かれていた。
12万人の特殊部隊が北朝鮮を出港し、福岡に向かっている。
でも自衛隊は福岡市民に犠牲者が出るかもしれないので、
12万人が乗った船400隻に攻撃はできない。
日本政府は結局はまともな対応ができずあたふたするばかり・・・・。
12万人が到着する前に高麗遠征軍500人の特殊部隊を撃退するために
社会からはみ出して、どこにも行き場がない若者18名が立ち上がり、
特殊部隊を倒すという話。ここら辺から話が漫画チックになっていった。

最後はシーホークを爆破して北朝鮮の特殊部隊を壊滅させると言う
物凄いラストだった。読んでいてハラハラして、一気に読めた。

上下巻合わせて920Pあり、読み応えは十分あった。


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2 コメント

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Unknown (ぞん。)
2006-09-14 12:37:37
>社会からはみ出して、どこにも行き場がない若者18名が立ち上がり、

>特殊部隊を倒すという話。ここら辺から話が漫画チックになっていった。

ここが小説なトコで、村上龍っぽいというか(笑)

内容全部書かれたので想像出来てしまって読む理由が無くなってしまったかも・・・

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ぞんさん (tetu)
2006-09-14 20:14:27
ああ~!すみませんm(__)m。

おおよそのあらすじ書いてしまいました。

しかもオチまで書いてるし・・・・。

今後はこういうのはもうちょっと考えて書きます(^^;。
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