戯言備忘記録~A target of a licensed tax accountant~

日々思うことを気ままに書いてます。

人生について考える(^^;。

2004-08-15 02:52:58 | 日記
今日、大学時代の先輩宅に遊びに行きました。
写真は先輩の息子の光樹くん1.5歳です。かなり可愛かったです。
彼とは久しぶりの再会だったので、最初はかなり警戒されて、
ダッコなんかさせてもらえなかったんですが、
帰る頃にはけっこうなついてくれました。

今日、色々考えたのは、子供とかとはたまに会うのは楽しいけど、
これが毎日毎日24時間続くとなると、一緒にいる親は
ノイローゼにもなるだろうな~って思いました。
言葉はもちろんわからないし、何がしたいのかもわからないし、
そんなわけで目が離せないってのが、相当なストレスになるんだろうと思いました。
子供に対する虐待が増えているのも納得できました。
色々な人がなぜ虐待するのかわからないとか言っていますが、
子供を持たないとその辺は理解できないでしょうね・・・。
(こんなこと書いてるからと言って、先輩の家で虐待が起こってるというわけではありません(^^;。)

僕もいずれは結婚して、家庭を持ち、そのうち子供ができるでしょう。
その時は奥さん任せにすることなく、しっかり育児を手伝いたいと思いました(^^)。

相続時精算課税を考える。

2004-08-15 02:34:15 | 仕事
今日は相続時精算課税について考えていこうと思います。
単刀直入にいうと、この制度は資産家の方は使ってはいけない制度です。
勘違いされている方が非常に多いのですが、
この制度は一般的なレベルの家庭の方のための制度であって、
資産家の方にとって「節税の制度ではない」のです。
よく理解しないまま、使ってしまうと節税ではなく間違いなく「増税」になります。
平成15年度から開始の制度なので、まだまだなんともいえないんですが、
業界では数年後に大きな問題が発生すると言われております。
この制度の大きな問題点は一度選択すると、二度と撤回できないということです。
訴訟問題とかに発展しかねないので、気をつけていただきたいところです(^^;。

資産家の定義は曖昧ですが、ここでは相続税が発生するくらい資産
を持っている人と定義したいと思います。

この相続時精算課税という制度ができた背景には贈与税を課さなくするので、
お金を若い人に移してもっと消費しましょう!家をもっと建設しましょう!
それで景気をよくしましょう!っという安直な?考えがあります。
日本には資源がないので、何かを作りつづけていくしか
景気を良くする方法はないんです。建設国家の宿命ですよね(^^;。
老人はお金を持ってて、若い人たちにはお金がありません。
家を建てたくても資金がなければ建てられないですしね。
住宅取得資金として親から子にお金を動かせば贈与税が発生するし、
今まではガンジガラメな仕組みになってたのです。
最高税率も贈与税は70%→50%に引き下げられました。
そういったことを考えれば確かに素晴らしい制度だとは思います。
一般レベルの家庭ならばですけど・・・・。

相続税というのは「基礎控除5,000万円+1,000万円×法定相続人の数」
の金額までは相続税はかかりません。
そんなわけで一般レベルの家庭にはほとんど相続税はかからないのです。
そして贈与税というのは一年間の贈与で基礎控除が110万円ありますので、
110万円までは贈与税がかかりません。
相続時精算課税というのは、相続をするときに、今まで贈与したお金や土地等の
資産(何でも良いです)をもう一度相続財産に加算して計算し直します。
という制度なんです。この場合2,500万円までは贈与税は発生しません
(住宅取得資金の場合は3,500万円までですが)。

例えば夫・妻・子供2名の計4名の家庭で、夫が死んだ場合、
基礎控除5,000万円+1,000万円×3名=8,000万円なので、
夫の資産が贈与した資産を加えたところで8,000万円以下ならば、
相続税はかかりません(一般的なサラリーマン家庭ではほとんど発生しません)。
夫の生前に相続時精算課税を使って、子供にそれぞれ住宅取得資金として
2,500万円ずつ贈与してた場合で、ここで夫の資産が5,000万円あったら、
そこに生前贈与した5,000万円を加算して1億円が相続財産ということになります。
ということは基礎控除の8,000万円を越えてしまっているので、
1億円-8,000万円=2,000万円で、この2,000万円の部分には
相続税がかかってしまいます。
単純計算ですが(ちょっと違いますけど)普通の贈与税の制度ならば
110万円までは税金が発生しませんので、これを23年かかって
110万円×23年=2,530万円行えば、ほぼ同じ金額を
相続のときに税金がかからずに資産の移動を行うことができるのです。

資産家でなく、一般的なレベルの家庭なら税金が発生することがないので、
本当に素晴らしい制度だと思います。
問題はそれをきちんと行える一般レベルの家庭があるのかどうか?
その辺の詰めが非常に甘いですよね~。
数年後に間違いなく問題が起こると思います。