奥村天放 放言録

齢、古希に至る、半身を娑婆から抜け出して、娑婆の悦びを知る。

尊厳死

2015年01月31日 | 人生
わが友から、かようなメールを受けた。 我々は、そろそろ、死と向かい合う事が多くなった。 >尊厳死について書かれたことを記憶しているが >もう一度、このことについて何か書いてみてください。 尊厳死とは大仰な言葉である。 最も好ましい「死」とは、どんな「死」なのだろう。 ある年齢に達したとき、「死」は怖くなくなる 生きることに未練はない。 私の望む死は、子供たちに歓迎される死にざまである。 私 . . . 本文を読む

夢談義(夢と人生)

2015年01月25日 | 人生
ジャンルを選ぼうとして適当なものがなかった。 この文章は、我が碁仇の導入に従った一文である。 >以前の夢談義、面白かった。 >もう一度話してみて欲しい。 >夢と記憶 >夢と論理思考 >夢と自分の生き方の考察 夢と記憶、夢と論理思考はすでに十分に論じた故。 今回は「夢と自分の生き方」にしよう。 若いころは、夢占いも勉強をした。 「夢」と言うが、起きているときから連綿と続いている精神活動である。 . . . 本文を読む

我が信仰

2011年01月25日 | 人生
メル友から以下のお便りを頂いた。 >何となく目についた「葬儀」について思ったのは、”輪廻転生”が当たり前の >ように思ってたのに、神道では、”故人を神に還し守護神とする儀式”という そこで我等「無信仰者」のお参りについて考えた。 「転生輪廻」とは少し違う解釈を1つ。 「信仰と神」とは異なる解釈を1つ。 「信仰と宗教」とは異なる解釈を1つ。 我思うに… 信仰と宗教は次元の異なるものかもしれな . . . 本文を読む

老人の生き方

2011年01月15日 | 人生
亭主に懸命に尽くす女性から便りを頂いた。 女房に捨てられた「老怪」には心の痛い課題。 偉そうに書くことをお許しあれ。 青春時代、最大のコンプレックスが「女性にもてない事」。 「女性コンプレックス」から解放されたのは50代後半。 コンプレックスを抜けると青春時代の反動で… 年甲斐もなく若い女性にチョッカイを掛けまくった。 もうひとつのコンプレックスは「お金儲けのヘボな事」。 昨年ぐらいから世 . . . 本文を読む

老い

2010年09月04日 | 人生
壮絶な老後。 静かな老後。 平和な老後。 凄惨な老後。 糞尿の中に横たわる老後。 秋になると枯れ葉が舞う。 こう成り名遂げた落葉もあれば、 思い半ばの落葉もある。 ゴルゴ「死亡宣告」 高崎山最高齢サル除籍 http://kyushu.yomiuri.co.jp/nature/animalia/wild/20100902-OYS8T00629.htm 野生のニホンザルの餌付けで知られる大分市の高 . . . 本文を読む

日本人は日本人である

2010年02月18日 | 人生
メル友に勧められて内田樹「日本辺境論」を読んだ。 内田樹の人柄と論調は嫌いではないが、考察が浅い。 【著者に聞きたい】内田樹さん『日本辺境論』 http://sankei.jp.msn.com/culture/books/091213/bks0912131051002-n1.htm 日本人はいつも“外”の世界に不可抗力的な“中心”を求めてきた。 ある時は中国だったり、ある時は西欧や米国だった . . . 本文を読む

日本文化の特質

2010年02月17日 | 人生
「日本の文化は海外のまねで日本特有の文化が無い」と嘆かれる御仁。 そんなことはない、日本には、日本にしかない文化がある。 【剣禅一如】 「剣禅一如」の世界も日本特有。 「無心の境涯」にして職人芸の究極。 「脳科学」的にも解明されているし、不思議な世界ではない。 【刹那の美】 「一球入魂」「一撃必殺」も日本人固有の思想。 日本人の憧れる「剣技」は一瞬で相手を打ち倒すが… 中国三国時代の「剣技」は . . . 本文を読む

日本辺境論(続)

2010年02月14日 | 人生
メル友から次のお話を承った 少々反論を試みます。 ====================== >メル友に勧められ… >内田樹さんの「日本辺境論」を読んだ。 >日本人のインテリを称して「虎の威をかる狐」と語るが… >残念ながら内田氏も典型的日本人。 ====================== 上記を内田氏の議論に対する「批判」として書かれたとすれば、 それは全く的はずれです。 なぜなら、内田 . . . 本文を読む

アレロパシー

2009年10月02日 | 人生
最近「有機栽培」を研究していたら 「連作障害」に行き当たり「アレロパシー」に行きついた。 「アレロパシー」は他の植物の成長を阻害したり 害虫を寄せ付けないために放出する植物の分泌物である。 「森林浴」も植物の「アレロパシー」を浴びることなのだが 科学的根拠は乏しいらしい。 植物は動けないが、このような分泌物をもって戦っている。 元気な植物は「虫」を寄せ付けない。 逆に甘い匂いを放ち、授粉 . . . 本文を読む

老人の叡智

2009年09月15日 | 人生
人生尽きんとして知る「老人の叡智」。 美女の裸体は童貞でなければよくご存じの代物。 「飢えたように見たがる」は単なる男の性。 美女の裸体が簡単に透視できる。 透視と言っても脳内にイメージが湧くという事。 「見る事」と脳内に「イメージが湧く事」は本来同義。 「何時でも見える物」に「見たいと言う欲望」は湧かない。 透視能力を得たのではない。 イメージを遮蔽し欲望を喚起していたある壁が喪失した。 . . . 本文を読む

新しい発想に基づく【定年死と年金】

2009年09月02日 | 人生
アメリカに「死亡日を予測するサイトが登場!」だそうだ。 私は「尊厳死」提唱者である。 「死」を厭い、「生」を尊重する風潮に一言。 老人性ボケに陥り寝たきりになった老人。 生活苦にあえぐ老人。 老老介護に破壊された家庭。 「生」を称賛する時にはこの現実を忘れてはならない。 老人の「生」は尊くはない。 老人には「生きる喜び」はない。 本来は死すべき状態に陥ってからひたすら「生」かされる社会。 . . . 本文を読む

宿業と我が人生

2009年08月28日 | 人生
日頃、品位のないことばかり書いているから… 少しはまじめに考えている事も書いてみよう。 ここしばらく暇な人生を送っているせいか良く考えた。 人生を宿業の結果とする考え方は、自分にとっては正しい。 「人生はすべて個人の責任に基づく」と考えると救いがある。 だが前世も来世も知らぬゆえ、他人に説くべきではない。 自己の宿業を「知る」うえで大切な事に自己の拘りがある。 他人に対する好き嫌いも前世の . . . 本文を読む

死刑廃止と生命の尊重

2009年07月30日 | 人生
我が友人に「死刑廃止」論議に熱心なのが居る。 「生命の尊重」が理解されれば残酷な事件は無くなる。 「死刑」にしても被害者は癒されない等と説く。 完全な綺麗事の情緒論である。 刑罰は被害者の感情に媚びた「歯には歯を」ではない。 犯罪者を不利な状況に置く事で、犯罪の抑止力にするためのものだ。 如何したら犯罪をなくせるかが大切。 刑法はその中の一つである。 娘を殺された親が、犯人を八つ裂きにし . . . 本文を読む

天才児教育

2009年07月28日 | 人生
我が孫を「天才児」にしようかと画策中である。 口を利くのも遅いし、取分け記憶力がよいわけでもない。 なかなかに小賢しい、悪魔のごとき自己中少年である。 そして電車に関連するものを見て居る限り御機嫌がよい。 先日テレビで天才少年少女の出演で 8歳にして世界全国の国旗を記憶している少女が居た。 恐らく記憶している数は多くても数千のオーダーだろう。 孫は2歳少しで電車に異常な関心を示す。 電車の . . . 本文を読む

人生色々

2009年07月19日 | 人生
人生には色々な見方がある。 若者を見ると将来への不安があり… 現状への不満がある。 だが世界的にみると日本国の若者が不幸とは言えない。 世界にはより貧苦にあえぐ国民が居る。 禍福を財で測るとそうなるが… 人生は財だけで測れるものではない。 日本は、現在「頂点から転がり落ちる曲がり角」にある。 社会は停滞し、指導層には日本を導く見識がない。 徳川300年も似たようなものかもしれない。 その . . . 本文を読む