てんちゃんのビックリ箱

~ 想いを沈め、それを掘り起こし、それを磨き、あらためて気づき驚く ブログってビックリ箱です ~ 

楽しく元気になる 岡本太郎展

2023-01-21 09:17:18 | 美術館・博物館 等
今 愛知県美術館で「岡本太郎展」をやっています。
詳細は別の投稿で書きますが、とても楽しく元気になる展覧会です。

以下に彫刻と五行詩を並べます。五行詩には岡本太郎の言葉を散りばめています。



1.梵鐘 「歓喜」
 入口はいってすぐ。音が「歓喜」と文字に実体化して、鳴っています。

<共鳴に参加しよう>



この鐘を
打ち鳴らしたら
万物が
カン、キーンと叫び
踊り狂うよ


2.若い太陽の塔

若い太陽の塔の試作品と、後ろは岡本太郎の若いころの写真。
この塔の大型完成品はかつてモンキーセンターで朽ち果てたが、最近復活したとか・・

この塔の顔は、岡本太郎式特影活劇TAROMAN」の顔。そして「でたらめをやってごらん」は、岡本太郎の言葉。

<作ったTAROMANで何やろう>



でたらめを
やってみようよ
TAROMANで
今の芸術
爆発させよう



3.光る彫刻

この彫刻はFRP製。軽いから空中へ浮かぶ。

<光る彫刻が飛んでくる>



常識に
捕らわれるなら
飛んでゆき
引っ掻き回すぞ
頭の中を

何も考えずに常識的な美の見方をしている人の所には 彫刻が飛んでいき落っこちるぞ。


4.女神像

<私はいつでもそばにいるよ>



気が付いて
何処にでもいる
私に
見方次第で
美に気が付くよ


「美ってものは見方次第なんだよ。」というのは 岡本太郎の言葉。


5.縄文人

縄文式土器の美術性を初めて見出したのは岡本太郎。

<自信を持とうよ 日本人>



縄文から
日本人には
美が住まう
自信を持とう
我らのセンス




6.意見広告 「殺すな」

この危うい世界に対して、我々はなにをすれば・・・
若い人に、岡本太郎が声をかけています。

<殺すな>



おいお前
撮るだけでなく
行動を
大人と子供の
違いを見せよ


ベトナム戦争の時、岡本太郎はワシントンポストへの意見広告に「殺すな」という文字を書きました。
成熟した国かどうかのひとつの基準は「人を殺してはいけない」ということが理屈なく当たり前に通るかどうか、にあると思う。それは国だけではなく個人でも同じだ。」
大人と子どもの違いは何ですか、と聞かれた時には、「善悪を自分で判断できる」「力ではなく言葉で問題を解決できる」と、答えている。


7.会場外の太陽の塔のミニチュア

<なんだこれは?>



おもったかな
なんだこれはって
作品は
君を見ている
話をしようよ



岡本太郎の代名詞「なんだこれは」
新しい美を発見した時に、口から飛び出します。

私たちも発見しましょう。何度も「なんだこれは」と言って生きていきましょう。。





コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする