徳川美術館に行った18日、尾張徳川家の大名庭園 徳川園にも当然行きました。
ちらほら紅葉していましたが、主要な範囲はまだ発火前という印象でした。もう1週間たっているので、もっといい状態になっていると思います。
私の行った時の状況を紹介します。
1.徳川園の概要
徳川園は尾張徳川家の2代当主が隠居所として作った邸宅で、その後家老の邸宅を経て、明治になって改めて徳川家邸宅となった。その後昭和初期に名古屋市に寄付され、徳川園として公園になった。第2次世界大戦の空襲によって焼失した後に一般的な公園になったが、平成16年日本庭園としてリニューアルされ、現在の公園となった。
池泉回遊式の日本庭園で、江戸時代の主だった大名庭園もこの様式である。清流が滝から渓谷を下り海に見立てた池に流れていくが、自然の大きな高低差を利用していること、また海に相当する池が非常に大きい。
名古屋市内では、徳川園と白鳥庭園が紅葉の名所として最も有名である。
公園の図を以下に示す。
黒門口から入った左側に、そこから直接池へ流れ込む龍門の滝と、右側の奥の大曾根の滝から池(龍仙湖)へゆっくりと流れ込む川がある。黒門口から入った所は全体の中で高台にあたる。
2.訪問時の状況について
徳川園全体の入口にはかつての井戸の後があり、空襲で焼失しなかったので文化財となっている。その釣瓶を下記に示す。
(1)入口付近の状況
黒門口を入って龍門の滝の上の方を見ると、かなり紅葉が進んでいる。ちょっと期待した。
しかし虎仙橋にまで進んで、下を見るとほんの僅かしか紅葉していない。ちょっとがっかりした。
<発火まじか>
発火まじか
冷たい雨が
一降りで
一気に火が付き
冬を迎える
発火まじか
冷たい雨が
一降りで
一気に火が付き
冬を迎える
でも、もう少し進むとカメラマンが群がっていた。そこが一番紅葉になっていた。
(2)大曾根の滝から池(龍仙湖)へ
ぐるりと回って大曾根の滝に進むと、見事に緑の葉ばかり。
そこから下っていくとちらほら紅葉があった。以下は流れに沿って紅葉になっていた所を示す。
・中間の橋
・湖への河口近く
(3)龍仙湖の周辺
池の周辺も、それほど紅葉の所はなかった。
紅葉っぽい所を以下に示す。
・対岸を見る。
所々が紅葉。
<水面は知っている>
青空が
澄めば澄むほど
秋終る
樹々の葉もまた
別れの兆し
・小さな紅葉
・亀石近く
亀が紅葉となっている所によってきているようです。紅葉が少ないので、人も集まってきていました。
<亀さんの行く先>
さみしくて
ぐるっと見渡し
賑やかな
一番秋の
君の所へ
さみしくて
ぐるっと見渡し
賑やかな
一番秋の
君の所へ
(4)龍仙湖の周りの花
池の周りにはいろいろな花が咲いていた。
① つわぶき
黄色だから、一番パンチが効いている。わりと大きなアブが群がっていた。
② ハマギク
とても可憐に、でもくっきりと咲いていた。
小さな虫を集めていた。
<小さな虫のオアシス>
紅葉より
くっきり輝く
ハマギクは
小さな虫の
オアシスとなる
紅葉より
くっきり輝く
ハマギクは
小さな虫の
オアシスとなる
③ 四季ザクラ
日向のいい位置に咲いていた。
集めていたのはカメラマン。
(5)龍門の瀧
この滝は、江戸の尾張藩下屋敷にあったものを移設した。かつて江戸時代、流れる水量が
調整出来て、滝の下を渡らせて渡り切ったら水量を急増させて驚かせていたということで高名。
ここも下から見ると、残念ながら紅葉は進んでなかった。
3.終わりに
ここは楓をたくさん植えているが、それが紅葉に至っていない。他の樹木の周囲はまちまちである。楓が揃って紅葉したら多分きれいだろう。