
映画名:ミッション:インポッシブル/ファイナルレコニング IMAX
観賞場所 イオン大高
観賞日:2025年7月10日
経緯
ミッションインポッシブルシリーズは、これまでずっと映画館でみて飽きさせないシリーズである。
あまりに暑いので映画館で涼もうということになったが、「国宝」とどちらがいいかを考え、映画を見た後にあまり考えなくてもよいだろうということで、こちらを選んだ。
1.概要
トム・クルーズの代表作で、1996年の第1作から約30年にわたり人気を博してきた大ヒットスパイアクション「ミッション:インポッシブル」シリーズの第8作。制作費は推定4億ドルで、これまでに作られた中で最も高価な映画(英語版)の1つである。
人類が制御できないプログラムがデジタル空間に生まれ、インターネットを支配し軍事システムにまで侵入してミサイルを撃ち合うことで人類を全滅させ、地球を支配しようとしていた。そのプログラムは岩山をくりぬいた中にあるデータセンターで太陽電池でエネルギーを得て自活できる場所へ入っていくとのこと。またこのプログラムを手なずけて世界を支配しようとするライバルもいる。
それを阻止するために、米大統領の独断裁可を得たトム・クルーズ扮するイーサン・ハントが、空母や潜水艦の協力を得て、北極海に沈んだ潜水艦の中から情報を取得し、とんでもない脱出行で持ち帰る。そして岩山に行くがライバルに出しぬかれるとともに、これまでの彼の活動によるしがらみからCIAの邪魔も受ける。
そういった困難な状況を、ライバルとの不利な空中戦に挑み時間内に勝つことにより、プログラムをデジタル空間で捕まえて、ミサイルの打ち合いを回避しようとする。
こういった活動の中で、第1作から第7作までとこの第8作との関連が明かされ、このシリーズの最終作らしい雰囲気がでてくる。

2.感想
(1)活劇について
今回は今までにまして、活劇続きだった。ストーリーは集団が打ち合わせたりする際に、早口言葉で言い合うのとフラッシュバックで示すので、追っかけるのは難しいが、逆にもうストーリーは無視して、凝りに凝った活劇を楽しんでいればいい。特にIMAXの場合は、迫力がある。
活劇のメインは、沈没した潜水艦でデータを入手し氷上へ戻るところ、またライバルを追いかけレトロな複葉機(ネット支配の影響を受けない)を用いたバトルである。前者は他人はいないが、潜水艦が水の注入で動き出し海底の崖へと向かうこと、船内で魚雷などが転げまわるといった無機質の物体とのバトルをしている。後者は複葉機同士のバトル及び乗り移ってのバトルと、ハントが人間同士のバトルをしている。その直接のバトルの外側で、ハントの仲間たちが、彼を戦いの外的条件を整え、無事生還を果たすための身を削るバトルをおこなっている。
この2つのバトルの他、いつものオリンピックに出られそうな疾走シーンのあるアクションなどがてんこ盛りになっている。トム・クルーズは63歳、それでスタントマンなしで極限のアクションをやっている。彼の身体能力の凄さと、まわりの安全確保のための努力はすごい。
(2)女性上位について
今回は大統領、そして空母の艦長が女性だった。大統領は黒人だったので、ハリスさんが当選すれば、ちょうど状況がぴったりだったかもしれない。
そして上記の2大アクション以外に人体同士がぶつかり合うアクションがあるが、ハントの危機を救うのは何時も女性の仲間。
アクション以外でも大統領や女性の仲間の決断シーンがでてくる。
ハント以外は女性上位の話である。
(3)その他
この映画で、ミッションインポッシブルは最後とのことだが、余韻を残した終わりになっていて、都合によっては出来そうかもしれない。しかし今後のクルーズの体力の維持次第だろう。
プログラムは太陽電池パネルで十分なエネルギーが無人でも供給できるデータセンターに逃げ込むとのことだが、原爆を打ちあったら核の冬と言われる状態(地上からの悲惨物質が空中に長期間滞留して低温化)になり、太陽電池が機能しないおそれがあること、また太陽電池パネルは高々寿命は50年、でメンテナンスには人間かロボットが必要になることを、どう考えているのだろうか。
4.おわりに
まじめに考えるとつこみどころはたくさんあるが、夏の避暑の時間を楽しく過ごすには、絶好のエンターテインメントだった。
彼は私より10歳程度若いが、その頃の私と較べて物凄く身体の動く彼を見るのは好きである。
(写真はチラシとポスター)