
題目:第96回市民会館名曲シリーズ 〈ベートーヴェンPLUSⅠ〉
開催日:2025.4.24 (木)
場所:日本特殊陶業市民会館フォレストホール
演奏内容:
▊ チン・ウンスク:スビト・コン・フォルツァ
▊ ベートーヴェン:交響曲第4番変ロ長調 作品60
▊ ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調 作品67『運命』
演奏者
演奏:名古屋フィルハーモニー
指揮者:アドリアン・ペルション (フランス人)
コンサートマスター:小川響子

小川響子さん
1.経緯
4月の演奏会の話をなぜ今頃と思われるかもしれない。
実h名フィルがベートーベンプラスという5回セットのチケットを売り出した。それは残念ながら第9はないが、1~8までの交響曲とベートーベンに関わると考えるオーケストラ曲をセットで5回に分けて演奏するものだった。ベートーベンのオーケストラを一通り聴いてみたいとおもったので、チケットを購入した。
その時の感想を書きたいと思っていたが、なかなか書くチャンスがなかった。そしたら2回目の演奏会が近づいたので、慌てて書くことにしました。
入ってみると、聴衆は3/5くらい。ちょっと寂しい感じだった。
2.演奏状況
指揮者は、なかなかに美男子だった。パンフレットでは眼鏡をかけていたが、眼鏡なしで出てきたので、指揮者が変わったのかとおもった。1曲めは楽譜を見て指揮をしたが、2曲目、3曲目のベートーベンの曲は暗譜だった。
コンサートマスターの女性は、なかなかキリッとした女性で、立ち居振る舞いがかっこよく、演奏でもコンマスの役割どおり大きな身振りで演奏していた。
(1)チン・ウンスク:スビト・コン・フォルツァ
ベートーヴェン生誕250年に作曲、ベートーヴェンの様々な作品のフレーズが浮かんでは消えるという作品だそうだが、確かにそうで、フレーズを目立たせるために、クレッシェンド/デクレッシェンドの激しい曲だった。そしてオケの編成にはないピアノが流れを作り、そして打楽器が活躍した。指揮者は打楽器奏者出身だそうだが、打楽器に狂言回しをさせたいとおもって、この曲を選んだのかもしれない。
ともかくは面白い曲で、もう一度聴いてちゃんと評価したいとおもった。
(2)ベートーヴェン:交響曲第4番変ロ長調 作品60
この曲は初めてであった。
全般的には音が上がったり下がったり、強くなったり弱くなったりが強烈なテーマなしに繰り返され、つかみどころがないなと思った。2章最後のティンパニの独奏はちょっと面白かったが、特にドラマチックなところはなかった。演奏自体は何処のパートも頑張っていて、安心して聴くことができた。
コンマスのかっこいい演奏に注目していた。そしてじっと見ていると、第2バイオリン、ビオラの最前列のメンバーも、指揮者ではなくコンマスを見ているようだった。海外指揮者だから、練習はコンマスリードだろうとのことで、コンマスの重要性を思い知った。
(3)ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調 作品67『運命』
これは、非常になじみのある「運命」。
最初のジャジャジャジャーンを、どんな感じでやるかに、非常に興味をもった。しかしわりとあっさりととおりすぎて、その後のフレーズの疾走感を重視しているのではないかと思った。コンマスはその疾走感を楽しそうに演奏していた。
その後のうきうきしたフレーズを聴き、コンマスの楽しそうな演奏を眺めつつ残念ながら見事に寝落ちしてしまった。この演奏会の頃は、睡眠不足だったのでしょうがない。また運命は何度も聴いていたので、油断したせいもある。
3.おわりに
このシリーズでは、最前列近くのベース側に席があり、コンサートマスターが非常によく見える。また指揮者が入場してくるときに真正面近くになる。
指揮者は5回とも異なり、コンマスは1人のみ重複の4人。指揮者、コンマスの違いも面白いかもしれない。
今回は初めて4番を聴いて、積極的に聴きに行く曲ではないなとおもった。それよりも1曲目はちょっと面白く、他の人が演奏するなら聴いてみたい。5番をちゃんと聴けなかったことは残念だった。演奏会の時にはもっと体調を整えることにしよう。
次回は6月27日に1番と3番。美人の女性が指揮をするということで楽しみである。
演奏会はもう1件、掲載する必要がある。