空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

Sheikh Nur Barud Gurhan師はアルシャバブの闘争を非イスラム・非聖戦とする

2010-03-23 18:00:00 | ソマリア関連
同内容の記事を2本上げてますね:
Garowe Online Prominent cleric calls for ceasefire in Somali clashes Mar 22, 2010 - 9:00:18 AM
Garowe Online Islamic clerics: 'Somalia war is not jihad' Mar 22, 2010 - 9:24:46 AM

 ソマリアのprominentな聖職者Sheik Nur Barud Gurhan師は,現在暫定政府に対して行われている内戦を非イスラム的であり,また聖戦ではないとする。彼はドバイで行われた国際イスラム学者会議a meeting of International Islamic scholarsに参加してきたところ。無辜の民衆の苦悶を終わらせるよう求めるのである。

「イスラムに従って検討してみれば,聖職者団は圧倒的にこのソマリアの戦争を戦線でないと裁定,停戦を求めた」とSheikh Gurhanは語る。

 AMISOMについては,内戦が終わり次第,撤退するはずのものといい,反政府派には,AMISOMの存在を戦争を煽りたてる口実とせずに,交渉のテーブルにつくよう求める。

 もちろんアルシャバブ側はこうした呼びかけには反対なのである。BayおよびBakoolのアルシャバブ指導者Sheikh Mukhtar Robow Abu MansurはSheikh Gurhanの呼びかけを却下する。

 他方,暫定政府内相Sheikh Abdulkhadir Ali Omarは反政府派に対するモガディシュ攻勢を用意しているぞと語る―「我々は不倶戴天の敵からモガディシュの支配権を力で奪い取らねばならない。彼らは政府との諍いを終わらせる対話を拒否したのだ」。


・ソマリアの(ふつーの)イスラム指導者としては,戦争の停止・和平の合意・外国軍の撤退,の順での内戦終結を求める様子。
---> 反政府派は実力による外国軍の放逐・戦争の終了・平和状態の回復,の順で考えているようで,彼らの合意は取り付け困難かと思われる。

・政府側の用意された攻勢なるものは未だ発起していない
---> こないだの大戦闘は…うん,勃発時点でなんか偶発的っぽかったし。まあその,この発言を政府側の負け惜しみとまでは,理解しないであげてもいいんじゃないかと。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 大統領は米国の軍事介入を避... | トップ | ソマリア海賊はインド沖方面... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ソマリア関連」カテゴリの最新記事