空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

支持率チェックとれいわ新撰組の二議員のインタビュー記事感想

2019-08-19 16:01:11 | Newsメモ
共同 内閣支持率は50.3%(2019/8/18 16:42 (JST)8/18 18:19 (JST)updated)

共同通信社の世論調査によると、安倍内閣の支持率は50.3%で、前回調査の48.6%から1.7ポイント増えた。不支持率は34.6%だった

時事 内閣支持率は50.3% 2019年08月16日17時01分

時事通信が9~12日に実施した8月の世論調査で、安倍内閣の支持率は前月比3.9ポイント増の47.0%、不支持率は同0.2ポイント減の30.8%だった。韓国向けの輸出管理を強化した措置や、ハンセン病元患者家族をめぐる裁判で控訴を見送り謝罪した政府対応が評価されたとみられる

 内閣支持率については安定的に高評価であるとみてよいだろう。不支持率も底堅いが、ならば支持率も底堅いといわざるをえまい。

2021年9月に切れる安倍晋三首相の自民党総裁任期に関し、党則を改正して総裁連続4選を可能にすることについて賛否を聞いたところ、「反対」が49.5%に上り、「賛成」は27.7%にとどまった。「どちらとも言えない・分からない」は22.8%だった。
 自民党支持層に限ると、「賛成」45.3%、「反対」37.5%。立憲民主、国民民主、共産各党などの支持層では「反対」が7~8割に達した


 自民党の党則を変えてまでの総裁連続4選については、自民党支持層内部でさえ賛否が分かれる、と言うところか。諸党派支持者まで含めれば、当然のように反対がほぼ半数。あまりに長すぎるというのが一般的評価ということでよいかと。

政党支持率は、自民党が前月比2.4ポイント増の28.0%、立憲民主党も1.9ポイント増の5.8%。以下、公明党4.1%、日本維新の会2.2%、共産党2.1%、国民民主党0.6%など。先月の参院選で政党要件を満たしたれいわ新選組は1.0%、NHKから国民を守る党は0.4%。「支持政党なし」は4.9ポイント減の53.4%だった

中日新聞 れいわが倍増、政党支持率 共産に並ぶ4・3% 2019年8月19日 01時30分(共同)

共同通信の世論調査で、れいわ新選組の政党支持率が4・3%となり、参院選結果を受けて実施した7月の前回調査から2・1ポイント増えた。野党では、第1党の立憲民主党に次ぐ支持率で、共産党に並んだ。若者の支持が目立った。

 れいわの支持層を年代別で見ると、若年層(30代以下)が7・4%で、中年層(40~50代)は4・6%、高年層(60代以上)は1・9%だった。男女別では、男性が4・1%、女性が4・6%となった


 はっきりと若年層の支持があつい。この点、『れいわ新―は立民のコア支持層を奪った』との見解はやや訂正を要するかもしれない。立民支持は基本的に老年層である。
 ―あるいは、立民のなけなしの若年者支持層をのきなみ「れいわ新―」が奪取したか。ならば立民は存続の危機まったなしである。いや10年~20年生きる気はそもそもなかったかもしれないが。

NHKから国民を守る党の支持率は0・3ポイント増の1・3%

 伸びていないと評価すべきだろう。ほぼ、誤差水準かと。メディア露出はふえたものの、みるからに・きくからにアレだ、と思われてしまったのではないか。







 興味深い。

TBSラヂオ 【インタビュー全文字起こし&音声配信】特集「重度障害者の「れいわ新選組」・木村英子議員、舩後靖彦議員に聞く」▼2019年8月14日(水)放送分(TBSラジオ「荻上チキ・Session-22」22時~) 2019.8.15 木曜日03:59

木村議員「そうやって一個一個、人を探しながら、命をつないできたっていうのが私の経過なので、今は35年前よりは制度が良くなってるから、人を探さなくても1/3ぐらいは事業所から派遣されてきたりとかする。時代にはなりましたけど、それでもまだまだ障害に対する理解ってのは、あまり変わってないというか、知られていないので、ビラ撒いたり、そこら辺の人に頼んだりっていうのは、やっていくと思います

 まあ35年でえらいこと状況は改善されたということで。そしてこれほどまでに注目されることで、理解は劇的にといっていいほど進む…だろう。

木村議員「私自身、障害も重いですから、とても悩んだんですけれど。地道な活動だけではなくて、国会に議員として参加して、色々な制度を変えていける立場に立つことは、障害のある人の生活、制度を進めていくという意味では、近道なのかなっていうことと、出来る範囲で、政治に参加をしていくことで何か改善できるものがあればと思って、立候補しました

 単に利用されているのでは?という、それはそれで失礼な質問に対しては

木村議員「利用されることころはあるとは思いますけれど、それが別に私にとってマイナスな面は特に感じていないので、私自身も太郎さんが誘っていただいたこのチャンスを活かして障害者の現状を変えていけるんであれば、そういった声があっても、自分の役割を果たそうというふうに思っています

木村議員「それはないと思いますね。太郎さんは、私たち障害者の声を国会に上げたいという、障害者の人たちを生活を救いたいっていう思いはありますけれど、当事者ではないので。私たちが太郎さんに合わせるって言うのは難しいんですね。時間的にも速度的にも。物理的にも。あるいは、精神的な認識も含めて、難しいと思いますので。操り人形にできるかどうかちょっと分からないんですけど…

 とまあ、さすがに活動家歴の長いひとであって、まあ…操り人形にしようというなら、なかなかの手間がかかるぞと。

木村議員「今回、私と舩後さんが国会議員になったってことで、明らかになった問題ってのはあると思うんですけど、この問題が今出たかったというか。国会議員にならなかったら、多分この問題は改善されないというか、公表されずに、皆さん知らないで終わっていたんだろうなと思うと、恐ろしいと言うか…

 この点、既に結構な仕事をしたわけであって、私としてはかなり高評価をする。



「いるだけで仕事してる」のものっそい、いい例なのである。やっぱり重度障害者を国会議員にしてみるのってむっちゃ有益だった。それこそ国益に、そうあるだけで貢献してる。割と朗らかに笑えたので、私の個人的な快楽の役にも立った。すばらしい。

 なお舩後議員はむっちゃキャラがたっており

舩後議員「因果の道理が叶ったと思いました。つまり、コツコツやってきた大学での講義・講演や医療・介護界を良くしようと福祉業界新聞のコラム(意見記事)に執筆してきたことが“因”となり、山本代表という豪傑と“縁”を結べ、“結果”として参議院議員になれたということです。運は関係ありません。これが、因果の道理なのです

 さらにインタビュー記事に短歌を三首はさみこむという、なかなかの豪傑。このひと、アンコントローラブルもいいとこじゃないかなあ。

舩後議員「国民の代弁者たる国会議員になれた私には喋れないという最大級のハンディがあります。しかしながらこのオリヒメとオリヒメアイという最先端テクノロジーには、そのままなら千歩離された健常者国会議員に六五〇歩近づけるという要素があります。そのため、国会で使用したいのです

 この歩数の設定、この謎数字の感覚は普通の人には理解されない可能性が、あの。いえ私はわかるんだが、ぎょっとされますよ、この感覚。

舩後議員「全ては教育にありと考えています。日本の30年前を考えれば、時代も変容し、国際障害者年や障害者自立支援法が生まれ、そして重度障害者が国会議員になった。その時代背景によって変容して生きていると思います。全ては教育にあり。私は10年20年後に未来を想像して、変わる障害者に対する偏見を教育で変えたいと思います。さらに子供の頃から、潜在意識の領域、さらに深く無意識の領域にまで存在する“差別意識”を除外する、倫理、道徳教育は必要と考えています

 教育方面に一言ありという。

舩後議員「大東亜戦争の日本が弱体化するために GHQ が導入した教育や文化が要因と考えていますが、具体的には掴みきれていません。ところで明らかに研究不足の感があることは否めませんが、今現在インクルーシブ教育を礎土台とするモンテッソーリ教育の2段階以上の教育を、小学校、中学校、高校そして大学に導入すれば良いのではと考えています



 GHQ云々に脊椎反射的に反応しているだけじゃないかなあと。これをきっかけに教育法のあれこれについてウィキペディアでもひけば勉強になるぞ、と私はいいたい。守旧派への不信からニューエイジャーに支持された方向性であるなら、ふつうはいわゆる”自民党的な反動教育”とは親和性がひくいだろうに。

 とりあえず、既にあることになっている答えの体系にあわせて諸種の事象への評価を一致させようという方式とは相性が悪いかと思われ、これら議員氏たちの今後の活動の苦難―支持層との意識の乖離との闘争―がおもわれることである。

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