どうにも腹の虫のおさまりが悪い(日記)。
リアルで『死刑囚は地雷で困ってる国に送って地雷処理させれば,更生になるし地雷除去の役に立つし,死刑廃止論者も黙るんじゃない?』という意見に(メールで)遭った(正しい変換がなされた)。
ちょっとgoogleに伺いたててみると,あれだな,口悪く評すれば,論者が『社会的に不要な人間』だと思うところの者,『死んじゃっても惜しくない』と思うところの者に『地雷処理でもやらせれば世界の役にたつんじゃない?』といっているんだな?
カンボジアでもアフガニスタンでも構わないけど,そこは援助国のアイディア実験場じゃない。死刑囚の処理場でもない。
彼らは一日も早く,安心して耕作でき,漁労でき,登下校できる土地を回復したいはずなんだ。そのために最も優れた方策を採るべきだ。援助国は優秀な処理班を送るべきだ。そこに死刑囚の更生だなんて余剰要素を紛れ込ませる余地はあろうか。
そのために死刑囚には適切な訓練を与えるのだろうか。
いや,18歳の志願兵に訓練を与えたほうがいろいろ効率よくないか。自衛隊に死刑囚の更生のための再教育を一部委託する…のか? 受け入れ側だって,困るでしょう,それ。
死刑囚だから減ってもいいと,訓練も装備もほどほどにするのか。
下手に死なれても作業が滞る。程よい訓練・装備とは何をいうのか。そんな余計な手間を勝手に組み込まれて国家再建させられる側もたまったものじゃなかろう。
そもそも日本の死刑囚の数は大したことなく,問題の労働に適する数はどれほどあろう。強制労働させるわけにも行かない。「更生への希望を持たせるために,****個処理したら放免,そのときには手に職もつき再犯のおそれも(以下略)」
って地雷処理しかできない人材をそんな手間暇かけて作り出すより,自衛隊を送ったほうが話が早いと思うのは私の気のせいか。彼らだったら,もののついでで橋つくったり道路整備したりしてすっごい役に立ちそうだけど(地元的に)。
死刑囚部隊を送り出すとなったら管理官の随行が必要で,それには護衛が必要で…となったらやっぱり工兵出したほうが話が早い。と思ったら「死刑囚の護衛および脱走阻止は現地の警察に依頼」だと…おいちょっと待て。それは『地雷処理専用使い減りOK』の奴隷輸出になりかねない。目的外使用の監督はどうするんです。
大体,刑罰を下したり,自由を拘束したりは国民の負託による国権の重大権能じゃないだろか。死刑をするもしないも。その辺りを安易に考えすぎてはいないか。
地雷処理と一口にいっても,それは地雷をただ掘り出すだけじゃなく,周辺地元住民への教育だとか,さまざまな課題を含んだ複合的な問題のはずで。
だから専門家を養成,これに委任するのがまず妥当な話のはず(具体的には,この場合の中核は自衛隊と外交官,教育者,広報だろう)。
なんというか,安易な一石二鳥アイディアだよねぇ。「あの救いようのない反社会的行動の連中に,ちょっとは世界の役に立ってもらおう。そォだ地雷処理ってよくね? したら連中の救いにもなるだろうさ」。
あーそれ,『ニートなんて余剰労働力,山村に送って耕作放棄の田畑あつかわせればよくね? したら食糧自給率にちょっとは貢献するだろ? やつらに生きてるって実感だって味わわせてやれるし』と論理の構造は同じだな。
はぁそんなに農業って簡単ですかそうですか。
生産性とか採算性とか度外視していいんですかはいどうもご意見ありがとう。他人の生きがいとか救いとかまで考えてくださる親切に脱帽ですよ。
厄介な問題を厄介な連中に押し付ける案を頭に描いて,それが何の実際的な問題解決への道になるだろう。深刻なまでに泥酔した人間のうわごとだったら,私だって「そいつぁいいアイディアだ。ホント戦争は地獄だぜフゥハハハー」とか一緒にノッてもいいんですけど,…あんな早い時間にしこたま酒を流し込んでるってのはまた別種のダメ人間だな(送信時間を確認しつつ)。
リアルで『死刑囚は地雷で困ってる国に送って地雷処理させれば,更生になるし地雷除去の役に立つし,死刑廃止論者も黙るんじゃない?』という意見に(メールで)遭った(正しい変換がなされた)。
ちょっとgoogleに伺いたててみると,あれだな,口悪く評すれば,論者が『社会的に不要な人間』だと思うところの者,『死んじゃっても惜しくない』と思うところの者に『地雷処理でもやらせれば世界の役にたつんじゃない?』といっているんだな?
カンボジアでもアフガニスタンでも構わないけど,そこは援助国のアイディア実験場じゃない。死刑囚の処理場でもない。
彼らは一日も早く,安心して耕作でき,漁労でき,登下校できる土地を回復したいはずなんだ。そのために最も優れた方策を採るべきだ。援助国は優秀な処理班を送るべきだ。そこに死刑囚の更生だなんて余剰要素を紛れ込ませる余地はあろうか。
そのために死刑囚には適切な訓練を与えるのだろうか。
いや,18歳の志願兵に訓練を与えたほうがいろいろ効率よくないか。自衛隊に死刑囚の更生のための再教育を一部委託する…のか? 受け入れ側だって,困るでしょう,それ。
死刑囚だから減ってもいいと,訓練も装備もほどほどにするのか。
下手に死なれても作業が滞る。程よい訓練・装備とは何をいうのか。そんな余計な手間を勝手に組み込まれて国家再建させられる側もたまったものじゃなかろう。
そもそも日本の死刑囚の数は大したことなく,問題の労働に適する数はどれほどあろう。強制労働させるわけにも行かない。「更生への希望を持たせるために,****個処理したら放免,そのときには手に職もつき再犯のおそれも(以下略)」
って地雷処理しかできない人材をそんな手間暇かけて作り出すより,自衛隊を送ったほうが話が早いと思うのは私の気のせいか。彼らだったら,もののついでで橋つくったり道路整備したりしてすっごい役に立ちそうだけど(地元的に)。
死刑囚部隊を送り出すとなったら管理官の随行が必要で,それには護衛が必要で…となったらやっぱり工兵出したほうが話が早い。と思ったら「死刑囚の護衛および脱走阻止は現地の警察に依頼」だと…おいちょっと待て。それは『地雷処理専用使い減りOK』の奴隷輸出になりかねない。目的外使用の監督はどうするんです。
大体,刑罰を下したり,自由を拘束したりは国民の負託による国権の重大権能じゃないだろか。死刑をするもしないも。その辺りを安易に考えすぎてはいないか。
地雷処理と一口にいっても,それは地雷をただ掘り出すだけじゃなく,周辺地元住民への教育だとか,さまざまな課題を含んだ複合的な問題のはずで。
だから専門家を養成,これに委任するのがまず妥当な話のはず(具体的には,この場合の中核は自衛隊と外交官,教育者,広報だろう)。
なんというか,安易な一石二鳥アイディアだよねぇ。「あの救いようのない反社会的行動の連中に,ちょっとは世界の役に立ってもらおう。そォだ地雷処理ってよくね? したら連中の救いにもなるだろうさ」。
あーそれ,『ニートなんて余剰労働力,山村に送って耕作放棄の田畑あつかわせればよくね? したら食糧自給率にちょっとは貢献するだろ? やつらに生きてるって実感だって味わわせてやれるし』と論理の構造は同じだな。
はぁそんなに農業って簡単ですかそうですか。
生産性とか採算性とか度外視していいんですかはいどうもご意見ありがとう。他人の生きがいとか救いとかまで考えてくださる親切に脱帽ですよ。
厄介な問題を厄介な連中に押し付ける案を頭に描いて,それが何の実際的な問題解決への道になるだろう。深刻なまでに泥酔した人間のうわごとだったら,私だって「そいつぁいいアイディアだ。ホント戦争は地獄だぜフゥハハハー」とか一緒にノッてもいいんですけど,…あんな早い時間にしこたま酒を流し込んでるってのはまた別種のダメ人間だな(送信時間を確認しつつ)。
■イスラエル パレスチナ市民を「人間の盾」に 証言相次ぐ
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070303/1172929189
たまたま運の悪い人が撮影されて処分されたようですが。
■パレスチナ人を「人間の盾」、イスラエル現地司令官を処分
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070415/1176599806